一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

「ヴォイストレーニングの効果をだすためのトレーニング10」 431

「ヴォイストレーニングの効果をだすためのトレーニング10」

 

1.体づくり、体力

歩くこと、走ること。

 

2.集中力

武道、スポーツ、読書。

 

3.自信

地のなかにもぐっている時期に、大きな陽の光を信じられるか。

一番やった人よりやれば、自分が信じられるようになる。

 

4.モノトーク

どこまで自分を語れるが、

語る自分があるか。

30分、自分を語ってみる。

 

5.反射神経と運動神経

歌は時間との戦い、

時間を味方にした上で、空間を牛耳ること。

ホームベースの上に立って、ボールをよけるトレーニング。

 

6.作風スタイル

絶対に人と違うこと。

人のまねできぬことをやってみる。

狂に鬼がついたら華となる。

 

7.歌を“どこでつかむか”'

肝でつかめ、

絶え絶えの息で、叫ベ、

表現し尽くせ。

 

8.声、音を聴く耳

音程、リズムでしか聞けない音楽を絶ち、

身体で聞く。

 

9.才能

真の才能を問うところまで努力し、

つきつめよ。

 

10.ステージ

見せよ、

Be An ARTIST

 

 

年に数回のライブなど、歌の力でなく、

友だちとして誘えば、誰でも来るのであり、

それをアーティスティックな活動というのでは、お門違い。

 

アーティストという名のもと、

ライブへよぶのも強要、ステージへの拍手も強要、

お客さんは、日本の村社会の捉を守り、

「よかった。また誘ってね」というおきまり、

その繰り返しで、何が生まれているのか。

 

コンスタントな継続が、

叩きかけてくるような、

その人の、たとえ、うまくはなくとも、

めざしている方向への足どりの確かさが、

感じられること。

 

一度、見に来た人が、

知り合い全ての人も巻き込んでいきたくなるようものでなくては、

自己陶酔の押しつけ、自己満足に過ぎない。

そういう人に限って、ライブ、ライブ、と駆けずリまわって、

自分の本当の力をつけるのを疎そかにする。

 

せっかく磨けば、もっと伸びる才能、素養がありながら、

それを大きく開花させる才能、地道な努力がないのなら、

残念なことだ。

自分しだいで何とでもできるという意味で大切なのは、

まずは、努力の持続から。

 

人のライブ、人の教室の一員で満足できる人もいる。

それは、それでよい。

ただ、初心を抱いた、そのときの自分に負けてはいないだろうか。

年を重ねていくのだから、少しでも、よく生きていこうと、

将来の自分を夢みる欲は、育てたい。

 

豊かな日本で、歌える、

なんて、ぜいたくなことなのだろう。

でも、その心にハングリーなものがないと、

消費されてしまう。

 

音楽の名のもと、他人さまのモノを消費していたら、それはロックに値しない。

既製のモノに満足せず、それを根本から壊す、

新たなる創造のために。

それが、ちんけなプライドで守りに入っていないか。

 

君は、今、何を創っているのか。

自分を壊すことを恐れないこと、

真実の歌のために。

 

参加すること自体には、意味はない。

人の心を動かして、なんぼの世界、

それができなきゃ、くやしがらなアカンヨ

っていうあたりまえすぎること。

 

続けていて一所懸命やっている人は、

何かをつかんでいっている、

うまい、から、すごい、になりつつある、

 

少しは強い芽が、出そうな春先、

突風を待っている。