一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

考えと実践  851

考えと実践   851

 

 

Q

最近、いらした方から「~とかのよい方法」は、とか「声がきちんと出ているかがわかりません」などの質問が多く、答えに困ることがよくあります。1、2回のレッスンでうまくなろうという考えなのでしょうか。(トレーナー)

 

A

長く続かない人は、このような考えだから続かないのかと思います。

スタートラインにつくために、本や会報をよく読んでください。

 

 

 レクチャーや本で書かれた考え方をしっかりと把握して、自分ができるようにするには、時間がかかります。考え方は、あくまで実現するための手段、学び方としてあるものです。

 

実現できればそれでどうでもよいのですが、できない人のためのヒントとしてあるのです。つまり、実現が目的で考え方は手段の一つです。それゆえ、実現したら考え方はなくてもよいわけです。

 

あるいは、そういう場合、考え方は、その人なりに伴っているのです。

だから、ここでの考えをもとに、自分の考えをつくるようにいっているのです。ところが多くの人は、できていないのに、あたかも、できたような立場になるから困るのです。

 

 

 「業界の考えと違う」とか、「ここのヴォイストレーニングは…」とか「教えてくれない」とか、いるほどに人のせいにしたり、不備が出てくるのは、学び方が悪いのです。

いろんなことを知るにつれ、頭で考えて、体で学ぶのから遠ざかっているからです。

 

つまり、知識として、いくら分析し記憶しても、それは使えません。

感覚で自覚(気づく・発見)し、一瞬に感性でトータルでつかむしかないのです。

 

 群れるなというのは、おしゃべりということばに頼ることで、感じて得る機会をなくすからです。私のことばの実も伴っていないのに、自分の口から出しても、何にもならないでしょう。

 

 

 私はいつも、今日の口から出ることばが、一生を決めるといっています。

ことばは、両刃の剣、正しく使えないなら、黙ってモクモクと練習すべきです。

それしか、なんらモノにならないからです。

 

 この世界で最初から問われているのは、どこにいるかとか何年いたかなどは関係ありません。その人が実質、どう学んだものを出せるかです。アウトプットだけが問われるのです。

 

だから、少しでも油断すると、学んでいると思って通っているだけで、始めたときよりも、この世界から遠ざかっていくのです。習いにいっていれば上達すると考えるのは、どこの世界でも甘えでしかありません。むしろ、いらないことばばかり増えるだけです。

 

 

夢を抱いてきた、最初はすごく頑張っていた、そこそこ才能も煌めいていた、そういう皆が皆、そうして夢から遠ざかっていったという事実を受け止め、そうなってしまうであろう自分を戒め続けることです。

自分の可能性や自分の世界をつくることをいつのまにか、自ら放棄する方向に考え、そちらに動いてしまうのです。

 

 何事も、そこにいるだけで、何か身につくはずがないでしょう。

レーニングは、トレーニングでしか身につかないといったはずです。

それを真に感じなくてはなりません。

 

 私が業界の考えと違っても、それは私の「好き嫌い」と業界の「好き嫌い」なので、私が選べばよいことです。あなたたちにはまったく関係ないのです。

結果として、あなたが、いや、そのアウトプットがすぐれているかどうかが問題なのです。

 

 

すぐれていると認められる世界にいるのかどうかも自由です。

こちらが勝手に選んで好きにやっていけているのですから、私にとっては業界を超えているゆえ、業界と比べられても、困るのです。いうまでもなく、私と皆さんとはまったく違うのです。いえ、皆さんも一人ひとり違ってこそ意味があるのです。

 

 プロであれば、自分がやりたいことに対して「好き嫌い」のまえに「すぐれている」こと、それを「認められている」ことが大切です(特に、誰に、どのようにか)。

それが難しいので、ここに問う場を与えているのです。

(好き嫌いでやるのがアマチュア、プロはすぐれていて認められていることが前提です)。

すぐれていることと認められているがゆえに、「好き嫌い」で「選んで」やれるようになることこそ、めざすべきことでしょう(合宿特集号にすべて述べてあることです)。

 

 レクチャーでは、肩書きでも能書きでもなく、実質を示し、それをわかった人が入るようにしているつもりです。学ぶごとに、こういうことがわからなくなるのでは困ります。

この世の中、人前では何一つ実質を示せないのに、それゆえ肩書きや権威筋(先生の名前や過去のキャリア)に頼ってやろうとする人が多く、日本にいると、それを望んでいる人ばかりだから、まどわされるのです。

 

 

一人でやることです。他人依存では、迷いから出られません。

 今ここで、何ができるかが問われるからこそ、いつも厳しい勉強が必要なのです。

 

人前に立つ覚悟がある以上、卒業はありません。できていて、やるやらないは、その人の自由です。

自由のないところに自由な精神はなく、自由とは、多くの可能性を常に選べることが自由ということです。

 

なのに、あなたは? 

ここを、本当の意味で使い切ってください。

 

 

 

 

Q.日本人で日本語で歌うのに、なぜ外国人の感覚で学ぶことが必要なのか。

 

A.皆さんの歌う歌の源流が西欧だからです。そのためもあり、そのレベルの方が総じて高いからです。

なぜ、中田英寿は日本でプレーしないのでしょうか。その方が高いレベルでプレイでき、自分の技術も向上するからでしょう。

 

【アンケート】

(別紙に記入の上、提出下さい)

 

①毎日、欠かさずやっているヴォイストレーニング(声)をすべて詳しく記してください

(本の場合、タイトルとページも)。

②毎日、心がけているヴォーカルトレーニング(歌、音楽)を詳しく書いてください。

③現段階で、あなたが一番よいと思う(目標とする)声の持ち主(歌手or誰でも)と、その理由をあげてください。

④現在、あなたが一番よく使っているこのヴォイストレーニングの本はどれですか(どこがよいのか理由もあげてください)。

⑤アーティストで、一番印象に残った人の名前をあげてください(曲名がわかれば曲名も)。

⑥今、一番好きな歌い手は誰ですか。

 

 

イベント

 

トレーナー特別講座

テーマ「点(ポジション,芯)をつかむ」

ハードロックなどのかけあい、かけ声の部分を題材にして、声の芯をとらえるレッスンです。のどをはずし、体でSHOUTすることを目的とします。体が自然に動いてSHOUTしてしまう感覚までもっていきましょう。