一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

仏と鬼 伸びている理由、やれている理由  931

仏と鬼 伸びている理由、やれている理由  931

 

よく、伸びているかどうか知りたいという人がいる。

やってきた人間からすると、簡単なことだ。

やれているというのは、

(1)求められること以上をやっている

(2)求められること以上がやれている

(3)それを知り、さらに高め、打ち込んでいる

だから、自分でこれ以上できないと思うところまでやっているかどうかが、前提だ。

すると、これ以上、できないのだから、伸びているかどうかなど問うてもしかたない。

そう問う人は、やれることをやっていないのだ。

 

たとえば、レッスンに出る、アテンダンスを書いて出す。

こんなことも最初の半年と続かない人、それで伸びているわけがない。

(1)の条件ですでに失格だ。

自らやらない人を助けるすべは、こうして指摘するしかないが、それで直ればまだましな方だ。

チャンスはどこにでもころがっている。人はどこでもみている。

そこで、だめだなあと、思われるアピールをいつまでやっているのかと思う。

 

つまり、レッスンもアテンダンスも、ステージも、

どこにも印象が残らない人が、どこかでやっていけるはずはない。

いつもおしゃべりしている、ツレだっている、

そういうキャンパスライフをおくっている人も、

時間とお金がもったいなかろう。

 

 

高校生はいくら毎日、まじめに高校に行っていても、食べられないだろう。

そして、ここの10分の1も100分の1も使い切れていない、

それさえ気づかず、すぐに2年たってやめてしまう。

そういう生き方もステージも魅力的でない。

 

そうなろうと努力しない人が、いったいどうして、執着するのだろう。

伸びているかどうかは、自分でこれ以上、努力できないところまでやっていたら、時間が解決してくれる。

伸びるための準備を心や体を使ってやっているときは、とにかく無心にやればよい。

迷わず自信をもって、世界の誰よりもやっていたら、世界の誰よりもやった人たちに、やがて追いつける、

仲間入りができる。

 

 

そうでない人の多くは、できない仲間にひっぱられてしまう、人のよい人だ。

それは、悪いことではない。人として生きるなら。

でも、それで生きるか。

そのときの自分のものではない満足で。

 

でも、あるとき、それ以上の何かがあったと思う。

それをつかまえて続けるのは、大変なことだ。

若き天才たちも、多くは世俗にまみれ、目も耳もまひしていく。

その方が無難に生きやすいからだ。

 

ストイックでなくてはいけない。

誘惑の多くは、あなたの才能を生かしてやるよという仏の顔で近づいてくる。

鬼の住まないところに仏は微笑まない。