一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

イベント プレBV座 6021字 989

 

イベント  プレBV座  989

 

プレBV座Vol.14 [エントリー曲コメント】 

 

1.「島唄」 (THE BOOM) どんな絶望や劇からも必ず立ち上がる人間の悲しいまでのポジティブさを表現したい。何百年も前から現在でも、日本本土の勝手な大義名分の犠牲になってきた沖縄の人たちには、頭が上がりません。だから私も歌いたい。2.「インシャラー」 (アダモ) 戦争を利用する人々が確実にいると思う。だから戦争はなくならないかな。そんな人たちの理屈で成り立っている世の中なんです。どちらも正しいと思っていることを誰が止められるでしょう。神は何人いても無力だ。3.「恋しくて」 (BEGIN)私がもっと大人だったら、傷つけることも人も減ったかなという、自分勝手な愛というのは好き嫌いとかしかないと思っていた私は、本当にアホだと思う。早く大人になりたーい。 4.「失くした 1/ 2」 (尾崎豊) “あきらめてしまわないで真実はやがて訪れる”これを感じて欲しい。そう思わないと、生きていけないでしょう。冷めた気持ちで生きていくには、先が長いかな。一人ひとりがそうなって、よい流れにしていきたいと思っている。 /

 

1.「I'm Gonna laugh you」 (ホリー・コール) あなたとのことは笑って忘れましょうという曲。短い曲のなかで気持ちが動いていって、聞く人が自分のなかの誰かを思ってくれたらいいなと思う。泣きたいって思うことは、人生において大事な瞬間の一つだから。 2.「Melody of love」 (ジョー・サンプル) When The World Turns Blue というタイトルで、レイラ・ハサウェイが歌っているもの。あなたのためにつくった歌は永久に生き続け、後世に見知らぬ人が聞いたらその胸を打つだろうという、この上もない切ない歌詞がついている。3.「罪と罰」(松任谷由実) 恋にはだけで通じる想いの力とともに、触れて初めて相手をわかるセンシュアルな 部分がある。さすがにユーミンはそういう曲もつくっていますが、どうも受けが悪いらしく、これはまったくヒットしなかった曲。4. 「Hat Full Of Stars」 (シンディ・ローパー) 失くしたと思っていた大切な子がふっと見つかったことから、遠い思い出がよみがえってくるお話。考えてもしかたないことを考え、どうにもならないのに苦しむ。シンディは日記を読むように歌っている。私は、静けさを出したい。 5.「Shiver Me Timbers」 (トム・ウエイツ) 飛行機とか新幹線とか船を見るのが大好きなんですが、その気になりやすい私は、それだけでもう旅人になります。ろくに旅行らしい旅行したことないのに、この曲の旅人のいる場所が、とても懐かしいものに思えます。6.「旅 「立ちの時」(宮沢和史) ことばじりを捉えて、前向きに生きようよみたいなことは、私はいえない。私はただ、胸が熱くなるような時のことを伝えたいだけ。/ 

 

1 「サンバとタンゴ (カエターノ・ヴェローゾ) テーマはリラックス。とにかく暑苦しくなりがちな自分の歌に、こういった軽い曲調の要素も欲しい。余裕をもって魅せられるように力いっぱいがんばりたい。2.「クク ルクク パロマ」(ハリー・ベラフォンテ) 以前から歌ってみたかった曲。そういえば 親父が好きだったなこの曲。鳩の鳴き声、みんなの心に届くかなぁ。 3.「有罪」(ザ・ブーム) 今回、珍しく日本の曲にチャレンジ。歌詞の内容もそうだが、この曲には怨念のようなドロドロしたものを感じて、そ れが出せればよいと思っている。4. 「木蓮 (もくれん) の涙」 (スターダスト・レビュー)とても日本的だなあと思われる曲。浅くなってしまう懸念があるが、少し軟らかい感じになればよいと思う。5.「ラストダンスは私と」 (ザ・ドリフターズ) 最もストレートに、芯で捉えられる曲のはず。スピード、フレーズ、生き生きしたものを見せたい。6.「ダニー・ボーイ」(ハリー・ベラフォンテ) 歌っていて入り込んでしまう度合いが一番高い曲で、その分、気負い過ぎてはずす可能性も高い。呼吸ですね、声じゃなくて。/

 

1.「HEART OF GOLD」 (NEIL YOUNG) ニール・ヤングの曲のなかで、唯一しっかりと知っている曲です。短くて簡単なつくりなので、雰囲気をあまり壊さず にやってみたいです。 ただ、テンポや間の取り方は自分のペースにもっていって、力感は出したいです。 2.「SPEAKING WITH THE ANGEL」(RON SEXSMITH)昨年も合わせて、最も多く取り上げている曲でして、不思議と何度も歌いたくなってきます。こんなふうに思う曲はそうたくさんあるわけではないので、大切に歌っていきたいと思います。やるたびに、よい変化を、と思 います。 3.「YOUR SONG」(ELTON JOHN)以前に、ワン・コーラスだけやったことがある曲です。バラードのようですが、 実は流れにのってどんどんと曲が前に進んでいってしまいそうになるので、自分の呼吸に合わせて優しく切ない感じを、より強調してみたいです。4.「A HAZY SHADE OF WINTER」(SIMON & GARFUNKEL)ハーモニーの素らしさやいろんな楽器の伴奏を抜いてみると、とてもわかりにくい曲だと思います。コードも単純で、独りで弾き語りスタイルで歌って、どれだけ曲のよさを再認識してもらえるか、大変な挑戦に なります。 5.「THE BOXER」(SIMON & GARFUNKEL) 早口な詰め込み歌詞の流れのなかに、共感できる箇所が多くあり、今回 の6曲のなかでもメインテーマとして取り上げた曲です。これも独りでの弾き語りに向いているとは思いませんが、何とかして思いを伝えてみたいです。 6.「500MILES」 (PETER, PAUL & MARY) 弾き語りでやる よりも、もっと自由リズムでゆっくりと、そしてしっかりと歌うために伴奏なしでやります。メロディも簡単で、くり返しばかりなので、より感情を込めて盛り上げていけるようにがんばってみたいと思います。

 

 

 

プレBV座Vol.15 【出演&エントリー曲コメント] 

 

ノストラダムスが正しければ、この日、自分は歌えない。そんなことがなくても、明日どうなっているかもわからない。そんなこと言い出したらキリがないし、何もできない。でももし、その時が訪れたとしたら 8 月6日がやってこないとしたらそれでもその日に向け、完成されることのない歌をきっと歌うだろう。自分は生きる道として歌を選んだ。歌は正直である。すべてそこに歌い手が出る。正直さはもちろん性格、本トの気持ち、ルーズさ、うそ、人生がそこに現われる。自分の歌には“自分に対する甘さ”がくっきり顔を出す。そんな姿を見ると、逃げたくなる。何度も。歌の怖さを見るたびに、いやになる。でも、歩き出したから、もう戻れない。前に倒れたい。そんな歌を願う。 自分自身に。

1.「スターダスト」 (ナットキングコール) 昔、ジャズバーでバイトをしてたとき、好きだったギタリストがよくこの曲を弾いていた。あの頃は詩がついているとはまったく知らなかった。いろんな人が歌っているけど、やっぱり彼のスターダストが一番、美しい。自分も美しく歌いたい。2.「デスペラード」 (イーグルス) 2年くらい前に歌ったんだけど、あの頃はなんで自分よりもドン・ヘンリーが歌った方がいいのかよくわかんなくて映像見て、へこんだりもしたが、今回どんなものが出せるのかすごく楽しみです。3.「ダウンタウントレイン」 (トム・ウェイツ) すごく曲もアレンジもチープなくらいシンプルだけど、ものすごくあったかくてかっこよくて力強い。どの曲もそうかもしれないが、歌い手の性格や器量、人生とかその まんま出てしまう。そんな曲です。 4.「サティスファイト」 (マディウォーターズ) ずっとクラプトンがクロスロードをあーいっ た形(クリームの頃)のアレンジでスタイルでやったか不思議だったんだけど、最近 なぜか“あーやる”しかなかったんだと思うようになった。自分も自分の感覚で、こんな曲も歌えたらいいなーっていう。5.「レットイットビー」 (ビートルズ) ビートルズのなかでもメジャーな曲なんだけど、どうも好きになれなかった。でも、ある人がこれを歌っているのを聞いたら、きれいなだけじゃなくて、強くて美しいということがわかった。ちょっと今回は“いただいちゃいます”。 6.「la la la」 (シング・ライク・トーキング) シング・ライク・トーキングというユニットの曲なんだけど、この“話すように歌う”というのは歌い手としての究極のスタイルなわけで、いい曲をいい曲として、ことばを心に突き刺して、まあ、やりたいことはいろいろあるけど、魂込めて歌うしかないのかな、という。

 

皆さんこんばんは。本日はご来場ありがとうございます。このPRE BV座への出演が5回目になります。最初は、楽しさと緊張を比 べたら、緊張の方が勝っていたように思えますが、今はLIVEの日が楽しみで、当日はつい顔がにやけてしまいます。

最近、路上で歌うことがあるのですが、うまくいった日は、たくさんチップがもらえますが、だめな日はやはりそれなりです。ここでも、LIVEの後に、満足したお客さんだけお金を払うというしくみだったとして、しっかりとお金が集まるのかというと正直いって不安ですが、もしそうだとしても、ビビらずに自信満々でいられるステージにしたいと思います。

1.「Black Coffee」 (ペギー・リー、サラ・ボーン他)この曲を初めて聞いたのは20代半ばだったのですが、特にお気に入りの曲というわけではありませんでした。最近、ふと聞いてみたら、メロディや歌詞がみょ~に自分のなかに染み込んできたのです。自分が大人になったというか、渋好みになったというか、まあとにかくなんらかの変化が、この10年近くの間にあったということでしょう。2.「Meditation」 (ナラ・レオン他) やっぱりジ ョビンの曲は、すばらしい。この曲のすば らしさを最大に生かせるよう歌いたいと思 います。私の歌を聞いて、皆さんがそれぞれがふと目を閉じたときに、それぞれの好きな人、風景やにおいを思い浮かべることができたら、うれしい。3.「十字路 (CAMINHOS CRUZADOS)」(ガル・コスタ他) 再び1曲ジョビンの曲です。誰かを好きになると、傷つくこともたくさんあります。でも、傷つくことを怖がっていたら、新しい愛には出会えないんですよね。どんなところでどんなふうに愛が生まれるのかなんて、誰にもわからないし。4.「From a distance」 (ベット・ミドラー)“神様は私たちを見守っている、はるか遠くから”これはゴスペルではありません。念のため。すべてのことに言えると思うのですが、「少し遠くからものごとを見つめてみる」と自分の身近なところから争いやつまらない憎しみは消えていくのではないでしょうか。5.「What you won't do for love」 (ボビー・コールドウェル)この曲の1 「I came back to let you know」と、2「In my world only you」というところが歌いたいがために、この曲を選んだといってもいいくらい、この部分が好きです。2のことを伝えるために、1の行動に出た、ということです。 5.「Cheek to cheek」(エラ・フィッツジェラルド他) アーヴィング・バーリンの1935年の作品です。こういうHAPPYな内容のスタンダードを聞いたり歌ったりすると、自分も心身ともにHAPPYになれます。 / 

 

ーーー

1.「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」(NIRVANA) カートに捧ぐ歌。“オレたちはここにいる 楽しませてくれ”2 「COME TOGETHER」 (エアロスミス) 聖なる感動を探し求めて。“さあこいよ もういっちょいこうぜ”3.「ANGIE」「ROLLING STONES」唯一でなくなりバラは枯れた。“悲しみがあなたの顔を覆う”4.「DON'T LOOK BACK IN ANGER」(OASIS) 朝も昼も夜も誰も知らない。“手のなかに人生が委ねられている” /

合宿で、ちょっとえらそうな ことを言ってしまいまして、なんでといわれないようにしないといけないですね。あんまりMCは得意ではないので、たぶん今回もあんまりしゃべらんかもしれません。選曲については、やはりなんのメッセージ性もなく、ただ歌いたいのを並べた感じです。そういうとつまんなそうですが、そんなことはないと思うので、ちょっとは期待して欲しい。

私のステージは1部に3曲歌うので、そこが一つのヤマとなります。2 部、3部はちょっと冒険という感じになると思います。「心遥かに」 (イヴァ・ザニッキ 毎年1回は歌っている自分の課題曲であり、原点というわけではありませんが、一つここを軸にしつつ、いろいろな曲にチャレンジしたいと思い、この曲を選びました。

2.「好きにならずにはいられない」(エルヴィス・プレスリー) たくさんの人がカヴァーをしており、いろいろな人のフレーズをちょっとずつ拝借してしまった感がありますが、なんか開きつつあるものを自分では感じているので、それをよしとしておきましょう。

3.「いとしい風」 (矢沢永吉) 矢沢さんの曲をとりあげた人は、ここ数年、いないそうです。割りと淡々としているので、そこをしっかりとやらないと流れてしまいます。意外かもしれませんが、その昔に矢沢さんの曲ばかり弾き語りをしてました。4.「カルーソ」 (アンドレアボッチェリ) 今回、日本語で歌い、サビだけイタリア語にしてやります。日本語のたたみかけがちょっと難しかった気がします。まあ、力不足を感じずにはいられないかもしれませんが、自分なりのカルーソを歌います。5.「自由への疾走」(レニー・クラヴィッツ) 3部に突入したところで、ここは一発ロックをかましてみたいと思います。ギタリストの曲なのですが、こういう曲もありでしょう。バンドではこういった曲をカヴァーして遊んでいます。「ラブレター」(エンゲルベルトフンバーディング) 最後に、フンパーディングものでしめたいと思います。正直いって、この曲はなんも考えていないのですが、曲のもつ明るさ、躍動感みたいなのをピアニストと共につくれればOKではないでしょうか。