一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

歌一つ  1031

歌一つ

 

1.歌一つ 取り出す 本質を見る 自分のもの感じ、すぐれた音楽の世界を踏まえ自分の音の世界をつくる

2.歌一つ 前に出す こもらせず、飛ばす 前に出てこそ届く、伝わる。

3.歌一つ ゆだねる 出したものを 音声の世界のなかでゆだねる。心も身も任せる。感じ入り、感じ出す。

 

ここは日本によくあるタイプの“学校=スクール”ではない。

レッスンに出るのはあたりまえだが、レッスンに出ていればよいというのではない。

自分のトレーニングのためにレッスンが必要。

 

 一方的に与えられる、教えられるのでなく、いつも自分から学ぶ。

 学ぶということは、場に働きかけ、与えつづける、その力を大きくつける

 

自分の足もとで、中軸のところまでまっすぐ深めていくこと。

 自分が主人公であること。そのリスクを引き受けること。

 

音声をみる。1.その世界はどうか 2.自分はどうか 3.客はどうか。

 

研究する。予め、外にあるものを“受け身”で教えられるのでなく、

“主体的”に内にあるものから生み出し、“実践”する。

 

続けるということ 集中力、気力、体力が必要

 続けられるということ、集中して続ける力は問われる

 自分の責任と心構え、どこまでぎりぎりでやり続けられるか

 

 

 

三つのルール

 

1.前に出る

  人の後ろに隠れない。出していくこと。

  ここは冒険のできるところ。失敗もトレーニングの重要な材料。

 

2.まねをしない

  人のタッチの摸倣をしても仕方がない。

  自分のプロセス。自分の伸び率で見ること。

  オリジナルの存在感をもつ。

 

3.群れない

  日本人の村社会の悪い面を持ち込まない。

  音声の学び方を知り、自分に対しても、人に対しても厳しく批評できること。

  自分が現在できないことにも、批評・判断する耳と目を身につける。

  それがもてない(客観的に聞けない)と、自分でできるようにはならない。

 

聞けるような耳にする量×学び方で質にする

 

 

 

 

ステージ実習コメント 一般的に多い注意点

 

  1. 手、体の使い方、ステージング、さびとフレージング
  2. 声、くせ声、発声上の問題、個性とは異色なり
  3. 小さくまとまっている 流れがない
  4. 動きのつくり方、小さすぎる インパクトなし
  5. 伸ばすところ、中途半端
  6. 動き、流れをつくっていない
  7. 雑、フレーズ弱い
  8. ただまとまっている
  9. くせ声 声のビブラートが気になる
  10. 曲のなかに動きがない
  11. 急ぎすぎ
  12. 選曲と流れ
  13. 工夫が欲しい、いっただけでおわり
  14. 流れている 歌っているだけ あまりに簡単に終わっている
  15. 落ち着いてしまっている 声を出しているだけ
  16. ブレス、呼吸に雑 息が遅い だらだらしている
  17. ステージ以前の問題、姿勢、声は大きくする
  18. 選曲ミス
  19. 自分のなかだけでまわっている
  20. 声が整理されていない 押し出している
  21. 無難、それだけ まっとう、前に出ているが落ち着きない
  22. 安定度あり 声の技術もう少し 中―高音部の問題あり
  23. 形を整える必要
  24. 繰り返し不要、工夫欲しい 速さを再考のこと

 

 

 

<発言メモ>

 

場 

ヴォーカルというのは、一人で学ぶべきものだが、もつべきものは、場である。

ここは、アーティストの集まる場だと考えており、

そういう人たちのためにも、それにふさわしい人を入れていきたい。。

 

レッスンは修正の方向をみる 

気を受けとるところ。そこで出して確認するところ。

 

フリートークと朗読 

1ヵ月目の課題はフリートーク

ここで3分間、演じて、音の世界を表現する。

それは作文力を問うのではない。その音に体がついている、肉声ということです。

声ではなく、声の使い方で伝える。

 

シャウト、ビブラート 

シャウトとかビブラートとか、高音ということも全部、人によって変わってくる。

 

ヴォイストレーニングは、感性、イメージを音(声)におきかえるために行なう。

そのために余力はあった方がよい

 

声量、声域の拡がるのは、結果であり、目的ではない

 

 

 

 

日々のどのような練習をこなしていくか 

 

メニューが自分で立てられるようにしていくための2年間です。2年たって自分でメニューができるようになればよいわけです。こういうところには、練習しにくるのではなくて練習の仕方を覚えにくるのです。

その練習をした結果をみせにくるのであって、それ以上のことは、できないのです。

本当は、自分でやらないといけないことです。

ただ、楽典とか音程、リズム感とかあるいは一つの音がきちんととれないとか、

そういう人たちにも対応するような講座もおいています。

 

 

日本語の感覚を切る 

 

声楽では、1回、日本人を切るわけです。イタリア語などの曲でやる。

それでむこうのものばかり聞いてまねていく。

日本語で歌うのは一番難しいから最後なのです。

 

自分がやってきたことをすべて、それ以上にして、ここにおとしているつもりです。

レッスンを積んで伝わるステージができるような人にどうやって学んだのかを伝えていく。

ここでレッスンを受けた人がこうやってきたらうまくいったとか、

このレッスンからこんなふうに気づいたのかと参考になる。

それが参考になるというようなことでトレーナーもおいています。

 

 

音楽的日本語

私が話しているのは、音楽的日本語といってもよいです。

 

テンションと感性 

それが、スタートラインです。

 

研究所の材料 

今はどこからも手に入らないような貴重な素材がたくさんあります。

 

レッスンのレベル 

本当はプロでも大変なくらい高いのですが、普通の人もきていますからゆっくりと進めています。

そこで一人ひとり大きな差がついていきます。

入ってから2年間やることは同じですが、こなせるレベルが違ってくるのです。

 

ここでやっていることはこういう形でオープンにしています。

自分でやっていける人は、自分でやっていくとよいと思っています。

今日やることでつまらないと思ったら、向いていないでしょう。

自分がおもしろくしていくのが、力です。

 

 具体的に、どんなことをやっているのかは、会報などに記録しています。

 

 

プロの感覚 

4拍をただ4つでとるなどという表面的なところでやっているのは、日本人くらいでしょう。

外国人は、裏でもとれている上で、刻んで、しかも動かしているのです。

日本人の場合は1拍目に1では入れず、遅れます。 

プロヴォーカルのように歌いたいのであれば、この一音目をどう捉えているかを聞いてください。

1拍目より、やや早く入っています。

音は、ことばのフレーズを捉えて、そのことばをその音の感覚にのせているだけです。

そうでなければ伝わりません。

 

フリースタイル 

我々は従来型のミュージシャンですから、本来の意味でのフリーはちょっと無理なのですけれど、

マネごとくらいは、やってみましょう。

 

アレンジ 

アレンジを職業としてやっているときに、いろいろな体験にぶつかります。

プロともなりますと、テレビ、ラジオ、劇場、コンサート、レコーディングと、アレンジャーの守備範囲は極めて広いので、「私は、ジャズしかやりません」なんておつに澄ましているわけにはいかないのです。

まるっきり、ジャズのジャの字も知らないような人と組んで仕事をする場合もあります。むしろ、そっちの方が普通だと思われていいでしょう。(前田憲男氏)

 

 

人数 

3、4年後ぐらいになると、ステージになる人とならない人と選別すると、

50〜60人がよいところではないかと思っています。

 

プロデュース 

プロダクションはずっとお断りしていたのですが、時代も変わって、プロデューサーの考え方も違ってくるわけです。同じスタジオで外国人のものを録音して、日本人のを録音してみて、こんなにも違うのかとわかってきているはずです。だから必要が感じられたらやってきました。

だからといってそれを宣伝するつもりはまったくないです。

 私は黒子ですから、優秀な生徒や伸びた人、特にタレントやアイドルなどで関わった人の名は一切、出しません。客寄せパンダは不要です。

どんなにすぐれた養成所でも育つ人と育たない人がいます。10年がかりのものだと思います。

 

イアートレーニング 

モーツァルトを30分間、聞くとIQが30、高くなるといいます。

試してみるのも一興です(先日、否定論文も出ました)