【トレーナーレッスンアドバイス】1205
腹式呼吸をテーマとして、前半は呼吸についてのメカニズムから"息の支え"に至るまでを解説。中盤は息吐きを中心に、体と息を一致させるトレーニング、後半は息から声にするトレーニングを実践。また、前傾姿勢の効能、注意点なども解説しました。
本を読んである程度は、呼吸に対する認識はあるとは思うのですが、改めて初心者向けに一から説明して行くのは、意義のあるテーマだったと思いました。
呼吸は一回、話しを聞いてわかるものでもないので、トレーニングを深めることによって、今日のレッスンを後々理解してもらえれば幸いです。
印象に残ったのは、あまり気にしなくてもいいようなことで悩んでしまっている人が多かったこと。真面目すぎて指摘されたことを全て一度にやっていこうとしていて、それでは固まってしまって身動きできないので、その弱点はそれとして持っておいて、やれるところから一つ一つやっていってほしいと思った。あわてても、どうにもならない巨大な課題を抱えているということを早く悟ってほしい。
thとSは大きく違うので、しっかり区別すること。Pleaseは、みんなpuの最初にいってしまいがちです。puという音もpとはまったく違うので区別をしてほしい。RとLもハッキリ出さないと、意味がない。
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腹式呼吸と胸式呼吸の違いについて解説。まずは肩を持ち上げながら胸式呼吸というものを実践し、胸式呼吸というものを理解させた上で、腹式呼吸についてのその理論と実践。吸気と気圧の関係、呼気と体の関係、そして横隔膜と息の支えとなる側筋、背筋についての存在を認識。そしてブレスを中心としたトレーニングメニュー、ため息から声、ヴォイストレーニングを実践。
今回どういうことが疑問だったのか発表してもらって、それが本当に他人に聞かなければならないほど、追いつめられたことなのか突き詰めていって、ほとんどの場合、自分でやれることをやっていないだけだということをわかってもらう課題になりました。
レッスン内容“歌う体を考える” 歌う体を4つのパートにわけて説明。4つのパートとは、①発声の仕組み。②筋肉。③リラックス。④姿勢。まず呼吸の詞組から入り、なぜ筋肉を弛緩させ、整える必要があるのかを一緒に考える形式で説明。
LUKA 3行。JUST THE WAY YOU ARE 1~4行。JOHNNY B GOODE 5、6行。
LUKA 3行。JOHNNY B good 5、6行。JUST THE WAY YOU ARE 2行。
取り上げたトレーニングメニューは、オーソドックスなものばかりなので、繰り返し、練習すべきです。体を変えるという意識で、息吐きメニューは毎日、取り組んでもらいたいです。今後、腹式呼吸については、もっと洗練させ、わかりやすい内容にする必要があるかと思います。次回も体について焦点をあてて、ヴォイストレーニング理論について展開できればと思います。
発声練習。根本的絶対的絶対量。映画とか舞台とか、いろいろ見て、感じて欲しいと思う。可能なら劇団にでも入って修行した方がいい。
トレーニングメニューそのものは、日頃からやっているものでしたが、なぜ、前傾姿勢でやるのか、何がいいのかということは殆どの人がまったく理解していなかったので、入門、①にはいい機会になったと思います。体を強くするためのトレーニングと発声のためのトレーニングは違うのだということを、なるべく初期の段階から区別して説明してやることが必要なのかなと思いました。
BとV、LとRもしっかり区別してほしい。Let it be(lとiとbを大切に)。Sの音には、にごった音とそうでない音があることにも注意。WisdomのSはにごった方。
sheをseaと発音してしまっていて、クセにもなってしまっている。まったく違う音なので覚える必要あり。 loudをたてに口を開けて出そうとしていた。横のほうが出やすい。
短調の旋律を歌う場合、やはり旋律的短音階の音階がわかっていないと、臨時すべて臨時記号を臨時記号としてしか、とらえることができないと思います。少し難しいかもしれませんが、やっぱり楽典の知識は初見視唱には大切なことだと思います。
改めていうのもなんだが、自分で気づかないから、変わらないんだということを確認させてもらいました。つまり、気づけば変われるのでは、と。 (
Sとthを区別すること。 Floorをフロアーだと思っていると、まったく違う。Floor(lにアクセント)。
ある程度は口のなかのスペース必要。口のなかの形で、音も変わってくるので。
クセを直そうとする気のある人は、少しずつよい方向にむかうが、そうでない人はいつまでたっても同じ傾向にある。
イメージ、発想が、あまりにも貧困。集中力が切れるのが早すぎると思う。
熱心なのはよいのですが、時間より早く入室し、他の生徒さんのレッスン中に雑音をたてるのは困りものです。もう少し配慮がほしいです。
歌なんて簡単に歌えると思っている人が、ほとんどのようです。たぶん、他に何もやることがないからしかたなく来る人も(突き詰めて考えれば)いるのでしょう。これ以上ないくらいに地味で地道な作業をやってみせると、途端に目が死んだ人も何人かいました。
“息吐き”というトレーニングは、入り口として大変シンプルで、あらゆる要素を含んでいるが、それだけにこれほど奥が深く、難しいこともない。気持ちさえ切れなければ、長く、毎日続けられてしまう。しかし、ポイント、ポイントで細かなチェックをしていなければ、余分な箇所の力が抜けていかないし、それらも一緒に連動して増幅していってしまうこともある。
強く大きな息や声の前に、もっと普通の安静時の呼吸が、実はふしぜんなことが多く、本当はそのあたりからしっかりとしぜんに戻してやらないと結局、後々カベにあたることになる。そういう歌を本当に聞けていなかったり、聞いていなかったり、どれだけ大変なことをやろうとしているのか、わかっていないのでしょう。
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○新入ステージ コメント
1.発表と表現の違いを考えてみましょう。テンションが上がり、集中できるだけのものとして、内容をつめ直してください。
2.使っていることばと声のトーンがちぐはぐです。緊張のためもあると思いますが、練習のときにもステージを想定し、聞き手に働きかけてください。
3.素直に歌っているのですが、曲のイメージが伝わってきません。歌詞が悲しくても、それを歌うだけでは伝わらないので、自分で詞をつくるのと同じように組み立て、心を入れることが必要です。
4.声がよいです。等身大で、気持ちも伝わる部分がありました。表現にこぎつけるには、単に気持ちを表わすだけでは不足です。全体の構成のなかに、きちんとピークをもっていけるように内容を絞ってください。
5.文字にあるままを読んでいる感じです。ところどころ工夫もありましたが、それより作品のどこであなたの心が動いているかを出していきましょう。
6.落ち着いていますが、聞き手に対して何を伝えているのかが、あいまいです。どこでアピールするか、そのために全体をどうもっていくか、構成をしっかりつくりましょう。
7.堂々としているところは、よいです。口調、声のトーンが最後まで変かなく、結果的に内容やイメージが伝わりにくくなっています。自分の声に耳を傾け、しぜんなことばでいってみてください。
○ステージ実習① コメント
1.同じトーンのまま終わってしまいました。音域の広い曲ですが、音を正しくとることよりも、心の動きや音楽の高揚を感じてください。
2.フレーズがブツブツ切れてしまうのは、体のなかで音楽が止まっているからです。黙っていても、曲が体のなかで流れるようになるまで聞き、歌い込んでください。
3.歌のツボはつかんでいるのですが、歌い方の型で処理していて、こちらに届いてくるまえに、どんどん先に流れてしまいます。テンポをぐっと落として歌っても、サビで盛り上がるかどうかをチェックしてみてください。
4.音のとり方、切り方にクセがあり、パターン化しているために、どの部分も同じように聞えます。一つの曲をたくさんのアーティストが歌っているスタンダードナンバーなどを聞き込み、同じフレーズでもさまざまな音の表情があることを知っていきましょう。
5.歌い慣れていて、声も元気がありますが、フレーズのもっていき方が同じパターンのため、インパクトに欠けてしまいます。音が豊かに動いていることをプロのフレーズから学び、耳を鍛えていきましょう。
7.こじんまりしてしまい、フレーズとフレーズの間の空白が目立ちます。自分のなかで一瞬でも音楽が止まることのないよう、聞き込み、歌い込むことが必要です。ことばの方がやりやすければ、ことばに戻してもよいのです。
8.普段より落ち着いて入れました。声の揺れも少なくなりました。フレーズの終わり方を雑にせず、次のフレーズの手前まで、きちんと意識をおくこと、サビが唐突にならないよう、もっていき方をていねいにすることを行ないましょう。
9.全体の構成など、きちんと準備してきたのがわかりました。以前よりも体が動くようになっています。どこか一ヶ所、全身で気持ちを入れられるところを、曲から感じとりましょう。
10.前向きでよいのですが、曲に振り回されており、バラバラな印象を受けます。曲の流れやリズムが観じられるまで、落ち着いて曲を聞き込みましょう。
11.イメージを大きくとりましょう。少し急ぎすぎに聞こえるので、声を大きく出したり伸ばすことで動かそうとせずに、リズムをゆったり観じられるまで曲を体に入れてください。
12.声は素直に出ています。リズムをきちんと感じましょう。ゆるやかなテンポの曲は、つられると、どんどんもたついてきます。ゆったりしていても、リズムはキレがあるものです。そのへんを再度、聞いてください。
13.少し力が入りすぎています。聴衆へ働きかけ、前に出してください。気持ちだけでぶつけずに、きちんと声になるところで1フレーズずつ練り込んでください。
14.体で声が出ている感覚とは別に、空間を伝わって音が届くようなイメージを感じてみてください。歌としては、表現をじゃましないよう、音、特にコード感をはっきり出していくことです。
○ステージ実習予備 入①コメント
1.真剣味は伝わりますが、歌ではそれが固さとなっています。音楽の流れをよく感じて、気持ちを合わせることでノリを出しましょう。
2.元気がありますが、行き当たりばったりで歌っています。どういう曲でどこをどう聞かせるか、ということのプロセスを踏んでください。
3.やりたいことは伝わってきます。型通りで、表面をきれいにまねている感じで、あなた自身がみえません。ギリギリのところで伝えるという感覚を、プロのステージから学んでください。
4.声は比較的よく出ていて、歌うことに慣れている点で安心して聞けます。曲に対して取り組みが浅いことによるスキがあります。伝えることに集中するためにも、何をどう伝えるか絞り込んでください。
5.声はとてもよいのですが、フレーズにつながっていません。順番の通りにただ歌っているように思えてしまいます。曲のどこにピークをもってくるか、考えてみましょう。
6.落ち着いて歌い出せるようになりました。曲の世界に入り、伝えることに集中することです。歌のときに、発声を考えないように。
○ステージ実習予備 ②③④コメント
1.舞台にきてからも、あれこれ迷っているようにみえます。みせ方、出し方の工夫と、表現することとに分けて考え、練習の段階で、もっと正面から歌を詰めることです。
2.少し声にとらわれすぎています。どこをどう歌うというのは、舞台で表現に集中するために、前もって徹底的にやっておくものです。ステージで、一番よい状態になるにはどうしたらよいか、考えましょう。
3.素直に声にできていますが、それだけです。声の揺れや、こもりは、なくなってきました。自分の心が動くまで、曲を読み込んでください。
4.調子はよくないようですが、自分のフレーズがあり、声もよいです。練習は、全体的にせず、確実に出せるところを絞り込みましょう。
5.曲想をつかんでおり、歌もうまいです。固さをなくし、生命感を入れるために、型通りの解釈を壊し、内面との接点をつけてください。
○ステージ実習②コメント
1.出だしは、まずまずです。1曲進む中に、変化が乏しいです。発声や歌い方というより、音の感じ方と、それを出すときの感覚の問題が大きいです。
2.声に気をとられて、曲に入りきれませんでした。歌うときには不充分な点を補うことよりも、音楽を感じることに集中してください。本番ですぐにできることではないので、普段からそういう練習もしておきましょう。
3.コード感がよくみえる部分では、一瞬、拓けて聞こえるのですが、語尾の処理が同じ形になることが多く、そこで流れが途切れてしまいます。キメをどこにもってくるか、絞り込んでください。
4.メロディラインがみえないために、聞きにくくなっています。声が、力まかせでなく音になっている部分はとんでくるので、全体の構成をしっかり出していくようにしてみてください。
○ステージ実習③④コメント
1.曲の全体感をきちんと把握しましょう。目先の音程をずっと追っているため、流れが感じられずにせわしく聞こえます。歌を歌っているとき、自ら曲を押し進めていくような感覚が必要です。
2.曲の大きな流れをくみとり、そこにのっていくような感じを大切にしてください。サビへの動きはみえますが、やや呼吸が浅く、肩から上で歌っているようにみえます。
3.声だけで動かそうとせず、まず構成をていねいに感じていきましょう。小さなタッチが印象を大きく変えることを知ってください。
4.だいぶ力は抜けています。大きさ(力でなく)をもっと深く鋭く感じていくことだと思います。フレーズとフレーズの間をつないでいるもの、その動きを体に入れてください。
5.相対的にみて、大きさは感じます。固さをはずしていくためにも、息を見直してください。呼吸でのっていく感じを実感できるような練習をしましょう。
6.2曲とも、同じような曲に聞こえるところがあります。自分のもっている音のイメージを大切にしつつ、もっと音が動いていくことを曲から聞きとってください。
7.声をおいていく点を、今よりもっと鋭くとっていくことだと思います。内的に流れは動いているので、それを確実にみせてください。
○ライブ実習③コメント
ライブという形の実習になりますが、場に入れてライブという体勢をとれていたのEさんだけで、それは皆さんも見ていておわかりのことと思います。ここにきてあがってしまったり、失敗してしまったりということは、その場をどうにかしていく形で経験していただけばよいと思います。
ライブ実習だからこの曲、というようなことが見えるようになってくるとよいと思います。場に入れるかどうかだけで負けてしまったり、色あせて見えてしまうということ、ここに来るまでの手間や準備ということを感じました。
まず課題曲の方ですが、2曲とも難しくて、でも難しいからどうのこうのという部分ではないところで述べます。「別れの朝」は、歌えば歌うほどはまっていってしまう曲ではあると思うのです。
「別れの朝 ふたーりは」といったら「冷めた紅茶 飲みーほし」と、永遠にそのままやってしまう。聞き手はまただ、まただというふうに聞いていて、歌っている人だけはわからないというふうになりがちです。
もう一度原曲をよく聞いて、どう歌うか、変えるということは自然なことだと思いますので、続いた時点で何か変だ、ということを前提として、もう少し詰めてほしかったです。こういうふうに歌ってしのぐ、という形が見えてしまって、自分で創っているわけでも生み出すというところでやってきたわけでもなくて、歌い方のなかで処理した感じがあからさまに見えてしまいます。
どちらの曲も音域的にきついところがあります。とりあえずサビのキィが合うところで設定しました、ということが聞こえて、歌は聞こえてきませんでした。何のために課題曲があるのか、自分が見えなければやっている意味がないと思いました。その辺をよく考えてみてください。
自由曲の方は、課題曲でできない部分や自分の得意なところやよいところを、できるだけ出してほしいと思います。どういうものがよいというのは一人ひとり違いますが、なんで選曲をするのかというのがあります。歌いたいからという純粋な動機があるのはよいのですが、どうしても歌いたかったら、そういうふうな詰め方ではだめだなという感じです。
好みでやってそれでも歌いから、というのではなくて、歌いたかったからこうなったんだ、というところまで見えない。聞き手を引っ張ってくれるところまで出さないとピアノが素晴らしいだけに、歌がもつということと、あるいは時間がそのときもっているということと、もっていないということがどう違うのかを、もう少し身にしみて感じてください。
自分がやっていることに関して、もっていないということはどういうことで、今はもっているということはどういうことで、というのを常に感覚していく必要があると思います。高いところでどんなにきれいに声が出ても、人はそういうところを聞くのではありません。
張り上げてきれいに出ているというのは、前提のことであって、それが歌のわけではありません。それは今さらいうことではないと思いますが、やはりキィ設定か何かで低めに設定してみたのかな、とかサビに合わせたのだな、というふうになってしまいます。
「イルモンド」は2オクターブありますから、ただ、上のサビで張るためにあんなふうになってしまったのだな、ということが見えてしまうのはやはり違うと思います。
それは失敗や緊張ではなくて、その曲に対して自分が何をしてくるとか、何を生み出すとか、表現を入れるとか、そういうことの問題です。
漠然と好きな曲やのれる曲ということはよくわかりますが、歌い方のなかで処理しています。たとえ調子が悪くてぐちゃぐちゃであっても、ある程度、自分が出ている人の方が、ピアノがついたせいもありますが、私は聞けたと思いました。声がしっかり出ていないとしても、なんとなく流れてしまったものよりは聞けるという感じです。
自由曲とか課題曲とかわける必要はなくて、単にライブという形でやってくれたらよいのですが、榎村さんのところにきて、やっとライブが始まるんだといういう感じだったと思います。そういう空気の動きを実感として詰めるときに、「別れの朝」などと歌い出す瞬間の空気のところまでもってきて、そこで詰めるべきだと思います。まだ頭のなかで、こういわれたからこうすればよいのかなとか、声が出る出ないとかいうところに振りまわされています。
乱れるのも声が出ないのも嫌ですが、自分が歌うから自分の歌になるのではなく、それは絞り出すものだと思うのです。絞り出していないものはそれだけのものだと思います。だから、それが入っているものと入っていないものを聞いていく。そして自分がそういうことをしたいのではなくて、別のことだというのであれば、もっと目一杯出すべきです。
その点で、表現したいものをとにかく出しているんだというものではないという感じがしました。それが皆さんにできないというのではなく、単に準備不足というか、ライブ実習だという感じが見えたから、それが聞き手に見えてはいけません。
何があるのかなくらいは思わせて、それでああそうだったのかとか、結果的に失敗してしまったとかいうのは次に生かせばよいことです。本当に絞り出してきたところで、曲も磨かれていないし、声が出ないからこっちの曲というのが見えるようでは、見ていて退屈です。そうでないものが見えるように、それからピアニストをもっと生かすことを入れてください。
ステージ実習に出席しない人は、ライブ実習の感じもつかめない。ステージ実習はステージ実習で、また独特なものなので同じではないと思います。ライブという形でやるのであれば、カラオケ的なつけ方ではなくて、どういうふうに出すかということを生かしてもらえばよいと思いました。
リハーサルの時間がほとんどとれないことはありますが、もう少し煮詰まったものが出せるようにしてください。
プレBV座を見ていることが、よくない方に影響が出ています。ああいうふうにやったらよいというような、決してプレBV座がよいわけではない。同じ人がやってみてよいことと、あいつがやったらよいけれど自分がやったらよくないというのがあります。話題の選択でも何でもそうです。
何をしゃべっても何をやってもよいのです。ただ、ちょっとしたことで空気が動いたり固まったりします。本当に一瞬のことだから、それを踏まえていないと、単に気楽にしゃべって楽しそうにやって、というふうになります。そういう雰囲気が何かを創るわけではありません。出てきて視線を浴びて、去るまでのことをリアルに詰める段階から入れてくることです。わざわざここにきて、何を出していくということで歌を捉えてほしいと思いました。
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○個別コメント
1.課題曲に関して、今日に始まったことではありませんが音色が暗い感じがしました。まだ自由曲の方が軽やかさがあったので、気持ちよい感じがしましたが、課題曲に関しては声の重さが目立ってしまいました。いろいろな改善方法があると思いますが、どうしても傾向として「ウ」や「オ」の暗い感じに聞こえます。ですから、たとえば「イ」の明るい母音だけで、1曲を歌ってみる。それで、メロディを息と音色で捉える感覚が欲しいと感じます。
リズムやフレーズなどの音楽的処理については、そんなに気にはなりませんでした。先ほど「イ」の母音といいましたが、いろいろな母音だけでやってみると歌えたりします。どうしても歌詞が入ると、子音が入ってくるために息の流れが止まってしまいます。たとえば「いわないで」というのも、「ラララララ」とやった方が、まだ曲の感じはつかみやすい。その感覚でひとつとってみて、また歌詞をつけてみるというような練習方法が必要ではないかと思いました。
2.マイクのスタンドは自分で調節してください。低いままでやっていました。基本的な声はよいと思いますが、まだ押しつけ気味の感じがしました。あと、歌に対して動きがありません。まだ声を聞かせるような感じがします。要はトレーニングを聞かせているようで、それでは歌とはいえないという感じです。
3.今日の曲は難しく音域が広いので、課題曲にしてもとりにくかったと思います。まず、今日はアカペラで歌ったという理由はありますでしょうか。ピアノが間に合わなかったという感じがしてしまいます。アカペラで歌った理由が聞いていて伝わってこない。むしろ私に伝わってしまったのは、ピアノと合わせづらかったのかな、それともピアノに出すのが遅れたのかなという感じで、アカペラで歌いたくて歌ったのではなくて、しかたがなくというくらいに感じてしまう。
アカペラで歌う説得力がない。一人ひとり与えられた時間は同じだったと思います。ステージ実習があって次にライブ実習があるわけですが、与えられた時間のなかでものすごく詰めてきた人もいれば、そうでなかった人もいます。彼女が一所懸命やってこなかったという意味ではありませんが、そのなかで、どれだけ準備をしてきたかということがあります。意気込みも含めた準備、どれだけ練り上げてきたかというところが、まだ見えない感じがしました。
4.ぱっと見はうまいのですが、それだけなのです。小さくまとまってしまっている。確かにそんなにずれないし、今日の出来のなかでは、多少音が外れるというようなことはあったかもしれませんが、そういう問題ではありません。歌詞がとんでしまったとか、ちょっとした間違いとかは、聞いている方からすれば些細な問題ですが、曲を大きく捉えていないというか、自分の器のなかで今もっている材料だけでまとめてしまっています。それは作品を創るということでは、決して悪いことではありませんが、ややもするとそのまま1年2年いってしまいます。実際、そういうふうになっている人は、上のクラスでもいます。ですから、今のクラスのなかで、どんどん殻を破っていく努力をしていかないと、私は危ないと思います。
やっぱり1年2年経っても、このままでいってしまうのではないかと思います。このなかではまあまあまとまっている方かもしれませんが、それくらい歌えてしまう、もっと歌えてしまう人は世の中にたくさんいるわけですから、そのなかを這い上がっていかなければいけない。プロというのは、人ができないことをやってお金をもらうわけですから、そういうレベルからいうと、まだ人ができることをやっているという感じがします。すごいといわれる人はすごいことをやった人なので、すごい努力をしていかないとだめなのではないかと思います。
今はまだ、といってよいのかわかりませんが、もっと失敗しても外れてもよいし、わけがわからなくなってもよいので、曲を大きく捉えて、殻を破っていく努力をしていくことが必要だと思います。今のうちからまとめる方向にいってしまえば、それだけで終わってしまいます。そういった意味ではもっと外してもよいのではないかという気がしました。
5.自由曲は自分の好きな曲だったので楽しそうでしたが、課題曲は嫌々歌っているような、覇気がない感じがしました。ひとつはきれいに歌おうとしすぎてしまっていて、点になってしまっている。フレーズになっていない感じがしました。
自由曲に関しても楽しそうに歌っているのはよいのですが、全体的に構成としてのメリハリがない。1番2番、3番とも全部同じテンションに聞こえてしまったので、もっと見せ場とか、自分は音楽的な解釈をどうしているとかいうものが、ないような気がしました。その辺ももっと研究した方がよいと思います。
6.あまり声はないのですが、出だしのフレーズなんかはよい感じがしました。声はあまりよくないといったら失礼で、あまり声量はないのですが、音楽的な捉え方、フレーズのとり方などはとても一所懸命練習してきた感じが伝わってきました。ただ、声という部分に関しては、まだいろいろとやっていかなければいけないと思います。特に高いところにいって、その後、完全にスポーンと抜けてしまうのです。ビブラートというよりトレモロ、それも本当の意味のトレモロではない。声は自分のなかで大きくとろうと思って、一所懸命に息と体を使っているのですが、それが結局、空回りしています。
声量は、息の強さと体の強さだけではなくて、それが体に響かなければだめなのです。声量とは何かというと、響きであり倍音です。本当に響いてほしいところと違うところに焦点が合っている感じがします。表現は表現として、声自体はもっと楽に響いてくるところがあると思います。その辺のところがずれてしまっている。低いところではよいところもありますから、そこは一音ずつでもトレーニングで、息を吐いた分だけ声になってくるようなところを一つひとつ練習していかなければいけない。そういった意味で作品としてはまだまだこれからという感じがします。
7.前回も指摘して、少しはよくなっていると思います。でも独特の固さがあります。自分で気づいているのかわかりませんが、胸で「アアアア」という感じに聞こえてしまいます。自分ではそういうふうに歌っているとは思っていないかもしれませんが、胸に力が入ったような、そこのコントロールがやはり心地よいものではありません。息の強さや体の強さ、支えや音感はあるのですが、癖でどうしても「アアアア」ととってしまうところが抜けない感じがします。それが全体を壊してしまうことがあると思います。声をストレートに出すイメージをもっと研究してもらえたらよいと思います。
8.歌そのものは、あたり障りがないというか、大きく外れもしないし悪くもないし、割と凡庸な感じがしました。声に関してはよい声があり、歌っている中でときどき、よい一瞬があったのが印象的でした。そういう意味では、まだ声が安定しないのですが、フレーズのなかでスポーンとよい感じで抜けてくるのがキラキラとあるので、その私のいった部分がどこなのかを、自分で録音でとってみたりして、そこの感覚を常に出せるように練習していったらよいのではないかと思います。自分のどこがよいのか、自分のどこがまだ重いのか、まだ重いというか抜けない部分の方がほとんどですが、よい一瞬もありますので、そこを自分なりに努力してください。
9.声はよいのですが、何か「氷雨」、「のませて ください」というように聞こえてしまうのです。このところが抜けません。声はよい声をしていますし、そういう意味ではよいのかなという気はします。後は音楽的なセンスの問題といったら、身もふたもないかもしれませんが、音楽としてどう表現していくかという部分だと思います。そこまで頭のなかでイメージができていて、音楽をどう捉えているか。
あなたがそれで気持ちよいのであれば、私の歌はこれなんだ、これでいくのだというつもりであれば、後は細かい部分の粗さがあるだけで、それはそれでもうまとまっているし、それでよければよいという感じがします。そういう意味では、それでよければよいのかなと思います。ただ、自分でどうにかしたいというものがあるのであれば、まだまだ変われる要素もあり、努力する要素もあると思います。これが自分の音楽だと割り切っているのであれば、口をはさむ余地はないというぐらいです。
10.一時期は、発声で全部「H」が入っていた感じがあったのが、今回はあまり感じなかったので、本人なりの解釈でどうにかしているのかなという気はしたのです。歌を大きくとろうとするイメージはあると思いますが、まだまだ、それが声の部分では消化されていない。大きくとろうとする姿勢は、私は評価してよいかと思います。イメージはあるし、こういうふうにやりたいというのはある。ただ、体がまだついてこないということで、そういう意味では努力する余地がたくさんあります。
大きくとろうとすることによって、特に高いところにいくと、のどが詰まってしまう。息の量=声量ではありません。声がしっかり響くポイントがあり、声が共鳴していて、最終的に声量という形になってきます。大きくとろうとして力むことによって、結局大きくとれないというのがあります。そのバランスです。だからといって大きくとらないようにすると、そのまま小さいままでまとまってしまう場合もあります。大きくとろうとして、それが邪魔で結局大きくとれないという場合もあります。声量として転嫁されていないところがありますので、声に対する研究はしていってほしい。
11.今回に関しては、曲が合っていない感じです。私としては、もっとよいところを知っていると思っていますので、今回は、前のようなテンションにはいっていなかったと思います。曲の合う合わないはありますので、それはそれとしてがんばっていってくれればよいと思います。知っているだけに、うーんと思ったのですが。微妙にずれている。音なんかではなく、音楽的なずれ、声のずれの部分です。そこをもっと一致させていってくれればよいと思います。
12.もう声もまとまってきているし、あとは音楽としてどう捉えるかという世界だと思います。そこの部分では、たとえば「Geogia on my mind」はとても難しい曲ですが、もっと遊ぶ部分、「イルモンド」にしても、ただ歌うのではなくて、自分なりに組み立てていくような部分がないと、1曲2曲は聞けると思います。3曲目になると飽きてきてしまいます。2曲くらいは、うまいというような感心はするけれど、感動まではいかないという感じです。もっと動かすところや遊ぶところや、おさえるところになってきたらもっと動かしていったらよいと思います。
13.今日のなかでは、全体を通して気持ちがよい。大きさもあるし、よい感じがしました。あとは、どこまで今度は自分に期待していくか。まとまってしまえばいつでもまとまってしまうし、いつでも終われるというか、進歩をやめられますので、そこに対して自分はどう考えているかで、あっという間に進歩は止まってしまいます。確かに、このメンバーのなかではよいとは思いましたが、世の中に出ていけば、もっとうまい人はいくらでもいます。そうしたときに、自分がどうなりたいのかという先のイメージを持っていないと、そこで終わってしまいます。
なまじうまく歌えてしまっている人の方が大変です。求められている課題が違いますから、声があれば何とかなりそうだというような人は、もっと漠然と努力する方向があり、トレーニングをすればよい。声がなければ発声練習をすればよいし、体がついてこなかったら息吐きをすればよい。問題がまだシンプルな人が多いのですが、そうでなく、声もあり音楽もコントロールできるようになると、次の課題が壁になってきますので、そこを乗り越えていかないと、いけないような気がします。
自分がそれでよいと思っていれば、それで止まってしまいます。自己満足の世界です。ただ、世の中にはもっとすごい人はたくさんいて、このなかで自分がうまいなと思っていると、本当に井戸の中の蛙そのものです。そういうところでいくと、いろいろな音楽を聞いて、だからずっと努力をするしかないと感じていられます。自分の目標としているレベルをどこにするかということです。
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トレーナー【Q&A】
Q1.どうも音程が悪く、ギターやピアノの音には合わすことができるけれども、自分自身のなかから音を発信しようとすると、同じ音(ド・レ・ミ~)のなかにいくつか音階があり、安定しません。
レッスン中も意識していますが、それでよいのでしょうか。 それとも、音程は音程のレッスン、リズムはリズムのレッスンと、区別して取り組むべきでしょうか。 とにかく、音程の悪さの克服が、一番の課題です。
A1.音程を正しくとるということはとても難しいことなので、短期間で直そうと思わずに一つひとつ積み重ねることが大切です。「ギターピアノの音に合わすことができる」とあるので、まずそれを確実に身につけましょう。「音程が悪い」というのはもっと生まれたわけではなく、間違った音程を覚えてしまい、しみこんでしまっているだけなのです。ですから、その間違った音程と正しい音程とを聞き比べて、どのくらい違っているか判断できる耳をもつこと、そしてなるべく正しい音(ピッチ)を覚えることを心がけましょう。個人的に練習するときには、音程、リズムは分けた方が各々に集中できるのでよいと思いますが、レッスン内では両方を総合してとり組むという意味で出席してみてはどうでしょうか。
Q2.音に対する勘を磨くのに、よい練習法はないか。
A2.自分の好みの曲以外のフレーズコピーを毎日、何フレーズか決めて行なう。歌でも、楽器でもよい。音程とりでなく、そっくりにコピーすること。歌でなく、ギターだけとか、ベースだけなど、バックの演奏のコピーするのもよいでしょう。
Q3.いつもテンションを高く保てるためのトレーニング。
A3.常に本番の状態をイメージすること。ドアを開けたら観客がいるとか、一流シンガーと共演中とか。レッスンでフレーズを回すときにも家で練習のときも、そういうイメージに入るために何でもすること。電気を消すとか、わざわざ衣裳を着るとかやってみましょう。そのうち、それをしなくても入れるようになる。そういうことを馬鹿にせずに真剣になってやってみることです。
Q4.音程・音感・リズムについて、現在、ピアノを習いながら、理論や音程・音感・リズムについての勉強をしています。歌の音を正しくとれること、きれいにメロディをフェイクできることが目的ですが、このために毎日(日課として)できるトレーニングがあれば教えて欲しいです。
A4.ヴォーカリストとして、自由にフェイクできることが目的なら、主にジャズ、ソウルのシンガーのフェイクやスキャットを毎日聞き、1日に10~20フレーズ完全コピーすることを1年間欠かさず行ないます。基礎力として、確実に音程がとれるようにすることが優先で(出にくいキィを無理に行なう必要はありません)、毎日5分間、集中して行なったものを録音し、必ず直後に聞いてチェックします。どこをどう直すということは考えず、ピッチが狂って聞えるかどうか、ピアノの音とよく比較しましょう。これを確実に毎日、行なうことです。
Q5.声のこもり、フレーズがだらしない点指摘受ける。自分でもわかっている。歌うと今はそうなっちゃうので、あまり本質的なところでは聞かないようにしているか、かまわないか。
A5.自覚があればそれでOK。人前で歌うときは、そこを見られることを忘れずに。
Q6.ステージ実習。全然違うことをするつもりで本番ふうになってしまった。テンションの問題か。練習ではできたのに。
A6.テンションの問題もあるが、テンションを上げてあとはやるだけ、という状態にするには作品をどこをどうする等、事前につめていなければできない。
Q7.地声の練習をしていると、よくない声に思える。笑い声が高くて通ると人にいわれるが、それが正しい声ではないのか。
A7.息、体がついているかどうかを判断。
Q8.地声が出るようになればコントロールできるようになるのですか。
A8.地声とりだすのと、コントロールするのは別のこと。
Q9.レッスンで、しっかり声を出すようにいわれると、ノドが弱いので、ノドが痛くなりうまくいかない。
A9.大声を出そうと思わずに。クリアな声を心がける。
Q10.どうやっても力が入るので、うまく練習できない。
A10.どこにどう力が入るのかチェックすること。最初に力を抜くことを優先すると何もできなくなるので、力が入ってしまっても体を使っていくように。
Q11.「ハイ」と、息吐きの練習のちがい。
A11.ハイは声をとりだすこと。息吐きは体づくりです(今のところは)。
Q12.美空ひばりの曲が課題だったら、その表現の多様さにとまどう。
A12.唄わされるのではなく、その曲を自分が利用して唄ったほうがよい。
Q13.減3度音程とは。
A13.実質、全音1つ分と同じ。長2度とも一緒だが、たとえば『ドーレ』なら長2度、しかし『ド』の音を『シ♯』 とするときは減3度音程になる。ただし、めったに出てこない。
Q14.sing a songの「a」とSing out loudの「o」の音の違い。
A14.強いていうなら、aはたて、outのoは横に開きがちな口で出す音。
Q15.Rの発音はどうするか。
A15.どこにも舌は当たらない。まきすぎないこと。少し水がたまるくらい。While、Wholeの「l」→前歯の上に当てない。そちらに差し向ける。
Q16.左右のバランスが極端に違い、ゆがんでいるといわれる。どうしたら直るか。
A16.まず、どうゆがんでいるのかを1つ1つチェックして下さい。自分のゆがみがわかったら、後はストレッチや体操を使い体を日々整えていって下さい。
Q17.歌う前に体を温める方法としては、有酸素運動がいいのか。ストレッチかマッサージか、お風呂がいいのか。
A17.基本的にはお風呂に入って(または軽めの、脈拍130以内の有酸素運動)、ストレッチして、呼吸をやればいいのではないか。ただ、体は個人によって違うので自分のやり方を自分なりに見つけていって下さい。
Q18.力が入っているといわれるが、自分ではよくわからない。
A18.「ハイ」で、やっていることをデフォルメしてみるとわかります。
Q19.MCは前もって考えるものなのか。
A19.考えます。考えてても状況によって変えます。引き出しの用意をしておくことです。
Q20.wellのllは舌を前歯の後ろにあてるのか。
A20.あてません。Bellのll。Simpleのlなど。
Q21.音がとれれば声量がなくてもよいのか。
A21.声量がいくらあっても、それが、のどで押しているものならない方がいい。きちんと息を通しお腹を使えて声を大きくしないと、のどを痛める原因となります。
Q22.フレーズの構成ということがわからない。
A22.端的にいうと、どこで盛り上げてどう収めるかということ。1フレーズにも、数フレーズにも1曲全体についても、考えるべきこと。
Q23.学校の芸術鑑賞で、「レ・ミゼラブル」を見た。自分はよいと思ったのだが。
A23.一般の観客として見れば、プロだからよくてあたりまえです。何がよかったのかを見る。演出か、構成か、役者なのか。また他の何かと比較すること。世界で一流といわれている劇団のステージと比べる。1点だけ見て決めつけないこと。常につくる側から見るのも大切。客として見ているだけでは、「よかった」で終ってしまう。何について批判したのか考えること。日本人だからよくないとそれだけいっているのではない。演出がなかったら、この役者の実力はどうかと、舞台側からみるようにすることです。
Q24.シャウトの発声についてのところを読んでいたら、声楽とは全然違う。なぜ声楽の先生に習う必要があるのか。
A24.息をコントロールする点で、シャウトも声楽と同じ。声楽と共通の部分のことができなければ、シャウトもできない。声楽は見せ方が違うだけ。
Q25.人に鼻が悪いのかといわれ。(特に悪くないのだが)気になっている。
A25.自覚がなければ気にしなくてよい。話し声が鼻にかかって聞こえるのかもしれない。レッスンのなかではそのような感じは受けない。また仮に鼻が悪くても、発声を身につけていれば克服できる。気になる場合は医者にいくこと。
Q26.自分で正しいと思ってやっていると、必ずそれが違っているので、精神的につらくなっている。きっとこれだと思ってお腹を使っていたら、前腹が引っ込むのはよくないと、レッスンでいわれ、何も積み重なっていないと思うと自信がなくなった。
A26.ひとつも間違わずに体を使ったり正しく動くことはできない。頭でどこをどう使うのが正しいか考えても、それでは体が動きません。正しくやろうとするより、イメージをしっかり描いて全力になれることを目指すこと。現在は体を使わず、頭で悩んでいる状態。体を使う絶対量を積めば感覚できるようになるから、がんばること。
Q27.何かひとつでも(背筋が伸びている、とか、腹筋を動かすとか)これができれば方向がずれないというルールはないか。
A27.体は1人1人違うので、ルールはない。ルールを探すのではなく、感覚を体でつかむ。つかんだ感覚も、体ができると共に変化する。常により深いところを求めて練習する。
Q28.昨年ライブ実習談で「練習したものを練習のまま出しているだけ」といわれ、確かにその通りだと思った。
A28.声と切り離して考えてみよう。一生であと1曲しか歌えないとしたら何を歌うか、その理由は。何に心が動くか。自分の動きをもってこれるか。何か特別なことをして表現にもっていくのではなく。感じていることを、目の前の人に伝えればいいだけです。いくら歌を通しても、伝えようとしないと伝わらない。
Q29.風邪で練習休んだ後、どの程度から練習を戻せばいいか。
A29.人による。のどに痛みがあれば、やらないほうがいいし、のどだけで他が大丈夫なら、お腹を動かすなどのメニューもたくさんある。明日本番だとしたら、どうしたら1番いい状態になるか考え、ささいなことでもできることは全てやる、と考える。
Q30.コトバができない。コトバにすると棒読みか、わざとらしいかのどちらかになってしまう。
A30.まず自分の声で言葉にすることについて、絶対量を積む。どう感情を入れるのかとかは考えずに、言葉を声にしたときの自分の声を知りぬくこと。テキストにあるもの全てつぶすくらいは読み込む。作ろうとせずに無機的に、できちんとした地声のところで読む。
Q31.息吐きをやり過ぎて腰が痛くなったといっていた。やり過ぎはよくないのか、どれくらいが適当か。
A31.体は人によって違うので、人のいうことで判断はできない。痛むのはよくないので、痛んだら見直すべきだが、最初から痛むかもしれないからという想定は必要ない。
Q32.足の指の人差し指、中指、薬指の3本が個別に動かせず、どうしても3本一緒に動いてしまう。
A32.毎日、一本一本。しっかり反ったり開いたりしてあげれば、次第に動くようになってきます。
Q33.ゆるみも体によくないんですか。
A33.筋肉の前面と後面は、5対5のバランスで保たれています。ゆるむのは確かによいのですが、ゆるみ過ぎるとそのバランスが崩れてしまい、ゆるんでない側の筋肉に負担が余計にかかってしまいます。
Q34.咳払いが多い。夜、口を開けて寝ているようだが、のども痛くなる。ここでレッスンを受けると声が出やすくなる気がするが。
A34.咳払いは、クセの場合もある。声を出して、出やすくなる感じであれば、問題ない。
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【レッスン内容】
◯「体操セミナー」体と心を解放する
1.体と心で自由に表現のできないと思われれる人。
2.トレーニングや生活で、体や心のリラックスができない人。
3.体と心の関係、体の各部の動きとそこへの意識を深めたい人。
4.その他、気持ちよくなりたい人なら、誰でも。
内容(1)体と心を解放させるために、ストレッチ体操やリラクゼーション運動を行ない、リラックスされた自分の体を感じるレッスン。
(2)人間の内にある深部感覚により、自分の体の快・不快を探り、快の方向にのみ体を動かしていくことで、自分のバランスを整えていくレッスン。
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◯新春 京都集中講座
舞台と表現と音声の基礎 歌唱の基本(うたいかた、いれかた、だしかた、みせかた)
[目的]個別の発声、歌、表現、演出に関するブラッシュアップ
[チェックポイント]1.姿勢、呼吸 2.トレーニング方法に関して(トレーニングのチェック)3.発声、共鳴、ハーモニー 4.歌唱、歌の解釈から構成、展開 5.ステージ 6.MC 7.ことば、せりふとフレーズ 8.感情表現と音楽的抑揚 9.音感、リズム感の基礎と応用 10.聞き手との呼吸、働きかけ
[評価の仕方]1.他人の作品(表現、歌、声、体)に関するチェック 2.自分の作品(表現、歌、声、体)に関するチェック 3.声の使い方、歌へのおとしこみ方 4.トレーニング方法へのアドバイス 5.選曲、選フレーズ
[内容]『言葉を音にする』言葉を伝える、たたみかける、自分を伝える、音にする。それは実際どうするのか。心を込めるというとき、あなたはどのようにしていますか。それを修正したり変えたりできるでしょうか。修正することで何がどう変わりますか。変えるというのはどういうことでしょうか。歌に自分を入れるということは。「その歌い方では構成が見えない」とバンドにいわれたら、それが見えるようにもっていけますか。違えられますか。その方向が見えますか。それより、その曲の構成とは。
今回はそのようなあいまいさを、みていきましょう。「音にする」とか読み込みの意味を曖昧に捉えたまま、言葉自体の狭義の意味にとらわれて、構成や曲の世界である、音楽の流れが無視されてしまう傾向があります。それらしい口調や形を選ぶことで、簡単にすませてしまっています。そのままにしていると、いつも[何となく]やってみるだけで、音に対して反応できなくなってしまいます。歌であることにこだわっているのなら、少しずつでもハッキリさせていきましょう。まず、単純なメロディを使って機械的に声にしてみます。
高音は、固く突っ張ったり、キンキンひびいたりということが起こりやすく、低音ではかすれたりヴォリュームが出せず聞きとりにくくなったりして、ノドに負担がかかります。単純なメロディを使うことで、自分の状態を知りましょう。「ハイ」や息吐きがどこでつながってくるのか、はっきりさせていきます。次に曲を使って、上記のことを結びつけます。きちんと声を使うことで何が変わってくるのかやってみましょう。そこまでを確認したら、音楽に入ります。さまざまなパターンの曲で、上記チェックポイントの8、9、10の基本を体験します。
初心者からプロまでのプロセスと、トレーニング法と判断のレベルの違いについて理解し、実践できるところまで、もっていくことを旨とする。また、どのようにして、声が身に宿ってくるのか、歌が歌となるのかを体験できる講座にしたい。個人の努力目標とアプローチ、今後のステップ、トレーニング法の確認に重点をおく。ライブ、リハーサルも多様にしたい。少人数もしくは個別に各項目のアドバイス、チェックをしつつ、声、トレーニング法、歌、解釈、感覚を徹底してその場で直していきたい。(F)
[準備]1.自分の今一番歌いたい1曲の歌詞を、2枚(同じもの)書いてくる
2.暗記できなくてもよいが、読んで伝わるようにしてくる(うまくできなくて全然かまわないのです。ただ、プロとしてプロにまじってやらなければならないとしたら、適当に暗記して、ちょっとそれっぽく読むだけではすまないはずです。要は[そのプロセスと真剣に向き合ってくる]ことが宿題です)
3.上記の曲で、ここだけはという1フレーズをあなただけのフレーズにしてきてください。
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◯「Desperado」を歌おう
強く表現しようとすると、大声になってしまうあなた。静かな曲だと、声の力が抜けてしまうあなた。静かな曲にも、強い表現があります。曲にのまれずに、フレーズに音楽を入れるための基本的なポイントを確認しましょう。
◯トレーナー特別
体の各部位をゆっくり、小さく、繊細に動かすことで、あるがままの自分の体を意識し直していくレッスン。前回好評につき、前回以上のことを、より時間をかけて行なっていきます。ジーパン不可。※
(1)(2)共、同じレッスン。両方参加も可能。
◯トレーナー特別
息を深くすること、本当に力みのない声について、もう一度だけ考えたいと思います。前回のレッスンでは、そのあたりについての意識の違いをあまりにも感じたので、調子よくアドバイスのことばが出なかったので、とても申しわけなく思っています。
ですから、そのときの出席者の方々には、特に出てもらいたいと思っています。実際に体を動かしますので、動きやすい服装をしてきてください。
◯トレーナー特別
(1)「ストレッチヨーガをやってみよう」
(2)「身体を小さくゆっくり動かすことで、筋肉をほぐしていくレッスン」