Q:今、活勤すべきでしょうか。
A:結局は、自分の心の欲するままにやるしかありません。
攻めるか逃げるかで、動物的本能で直感で決めることです。
(ここでいう逃げるは、悪い意味ではありません)
声にも歌にもリズムにも音楽にも、真実があります。
人は、本物に魅きつけられます。本物は歴史に残り、世界に通じます。
原始から脈々と受け継がれてきた肉体の記憶、
それを声を通じ発掘していき、歌に表現し相手の心にも一石を投じて、
音楽としてその波紋を形づくる、
それが、真のヴォイストレーニングです。
私が、この活動に身を投じているのは、その真理を明らかにすることに魅かれるからです。
皆の一人ひとりのなかにある真実。
日本の音楽界が失いつつある、人間の歌としての真実のことです。
それは生きる力のみならず、人をクリエイティブに、
つまり夢に向かい駆り立てる力を有するからです。
人の魂を高めてくれるのです。
人は油断すると、動物並みの品さえ身に保てず堕してしまう存在です。
真剣に生きていたら、眼が輝いてきます。
「本当に眼の奥が輝いてきたら活勤しなさい」といっています。
そうでなければ、今からでも、こんな真実とやらにとらわれず、
音楽を楽しむとよいのではないでしょうか。
「歌いなさい。そんなもので人生を過ごすに足るのなら」
たかが歌、されど歌。