Ⅵ 合宿アンケート集計
合宿メニュー
●初日
1.ソロライブ+自己紹介
2.散歩、ジョギング、自然探索
3.ヴォイストレーニング
4.エチュード見本(昨年参加メンバーによる)
5.夜のメニュ(波の音とアニタ・オデイ)
6.エチュード解説(星は光りぬ ジョルジア ピアフ)
7.特別セミナーa
●2日目
8.朝のウォーミングアップ(3日目も)
9.各班トレーニング1
10.エチュード スクーリング(各班コンセプトづくり)
12.エチュード スクーリング発表会(一人ずつ10題)
●最終日
13.各班トレーニング2
14.発表会(A、B、C班)
15.メニュー解説(星の王子様ほか)
16.フィナーレ(天の声)
◯メニュで学んだこと、感想
1.ソロライブ+自己紹介
ソロライブをやっていて、ステージの広さと高さを感じられた。もっともっと大きく歌わないと、あの広さでのみこまれてしまうのだから、とても大きな劇場では全く歯がたたないのだろう。
まだお客さんをみることができない。笑顔を出せない。心を開いていない?
ーーさんの歌い終わったあとの笑顔がきれいだった。お客の反応がこわい。
ああいう場で“どん”とできる人はすごいな。私はいつも、どこかで“程度”を決めてしまっている。
最初に各人の歌を聞くと、それぞれの人がどんな人なのかがわかりやすくて、よかったと思います。
私自身のライブに関しては、まだ遠慮があって、100パーセント、力を出し切っていなかった。
お話にあった、「これが最後かもしれない」というぐらいの心構えがなかった。
次回から、悔いを残さないようにしたい。
人の発表を観ていると「開く」ことができている人と、そうでない人の差がわかった。全神経が表現に集中できている人は、そこで一つになったパワーを外に解放できる。雑念が入って集中できない人は、外からのプレッシャーに負けてしまうか、はじめから緊張感をもてないでいるかのどちらか。
2分間をステージと考えている人、できない人、密度の濃さで開きがあった。
たった2分でもステージなんだと教えられた。そこで出せることの難しさを思い知らされた。
2.散歩、ジョギング、自然探索
鳥の声、木が揺れる音、光、風。自然の空気が全身で感じられた。芝生に寝ころんで目をつぶっていると、太陽が体を暖めてくれた。私は愛されていると、それだけで感じる。生と死について考えてしまう。
本当に久しぶりに都会を離れて自然のなかで伸び伸びできた。散歩していて、何だかオレは忙しすぎるなーと思った。
何でいつもアクセクやってんだろう? 何のため? ふつふつと今の自分に対する疑問が浮かんだ。
空を見たの、すごく久しぶりだった。芝の上で寝ころんで、しばらく空を見ていた。
すごく貴重だった。幸せな時間だった。
気分が開放され、自然の空気をたくさん浴びて、心身ともリラックスできた。
きのこや木の実がたくさんあって、うれしくなってしまった。
3.ヴォイストレーニング
ヴォイストレーニングは、気持ちよかった。ゆっくり声を出して終わったと思ったとき、ピアノもやめていた。
散歩の後のリラックスした発声は、この時点でも、すごく声のノリが違うなと思った。
太陽の光が当たる広い場所だったので、いっくら声出してもいいぞー!! って言われてるみたいで、気持ちよく発声できた。
いつもと違って、息を伸ばすトレーニングだったので、改めて自分の息が細いと痛感した。
生のレッスンを受けられました。
今回、私の参加の目的でもある先生方や生徒の生のレッスン、声に触れることができました。深い息と体からの声の源を知ろうとしていました。
普段のレッスンと特別変わった内容ではなくても、環境が違うと声のノリとかも違ってくるのを実感しました。
4.エチュード見本(昨年メンバーによる)
とてもしぜんだった。喜びのエチュードまではよかった。喜び、希望のエチュードの難しさを知った。自分ならどうやるだろうと考えてみた。モノトーク(一言)がよかった。
一年前にやったことを、皆ちゃんと覚えており、息がピッタリだったのにビックリした。
気持ちがみんな入ってて、きれいだった。
昨年のメンバーとして参加したが、勢いでできてしまうものだ。
逆にどうやってやるかが本当に難しいと思った。
個人的には“赤ん坊”“泣く”“笑う”のエチュードの方が楽しかった。
このエチュードというのは、正にここのエッセンスが凝縮されていると、僕は思っている。
一見シンプル。しかしシンプルなものほどレベルの高いものにするのが困難なものはない。
いずれにしても、この見本以上のものだけは表現しよう!とだけは思った。
5.夜のメニュ(波の音とアニタオデイ)
波の音とあの声がとてもかみあっていて、気持ちがよかった。海辺で眠っているような気分でした。
不思議な空気だった。きれいな砂浜に打ち上げられたようだった。
波の音や波の繰り返す運動というのは、本当におもしろい。呼吸のようだ。
自然の音って、どうしてこんなに安らかな気持ちになるの。
日常から離れて“私”をみつめられる。
波の音がとても心地よかった。仰向けになりながら心も体も休まるようだった。
月の引力と波の関係とか、潮の関係とか、潮の動きと人体との関係もあると言われていることにも興味があります。
暗いところで波の音を聴いていると、その音は私の体の細胞に直接、入り込んでくるような感じがしました。
あたりも暗くなり、スタジオに入ると静かな波の音。
(しばらくそこに横になり)、体を休め、息を感じ、ゆったりとした幸福な気分にひたりました。
冬眠中のウサギのように眠らせてもらいました。
6.エチュード解説(星は光りぬ ジョルジア、ピアフ)
瞬間って大切だと思った。福島先生の“今すぐ大地震が起こって、あなたは死ぬとわかっている。
そんなときにどんな歌を歌いたいですか”この一語が聞けてよかった。
永遠というのはずっと続くことではなく、時空のない状態。
ピアフもその域に達していると思う。
「私たちには時間がない」帰ってから自分のこととして実感した。
このままじゃ終わらない。必ず成し遂げる。
「明日、大地震が起きるとしたら何を歌うか」という福島先生のことばがグサッときた。
「オレにはあるのか? あれっ出てこない…ない!!」…ショックだった。
「いつでも大地震が起きている」歌にはオレが程遠く、何て浅いレベルで歌っているんだ…。
ピアフとエチュードのことを考えていたせいか、とても印象的だった。
一人一文ずつ回したとき「あぁ、甘い…」のところ、難しくていやだなぁと思ったら、やっぱり当たってしまった。
…らしいという表現は、やっぱり無理があってふしぜんだと実感した。
“声で表現する”ってこんなに難しいことなんだ。
ここで聞いた人々はみんなその表現がすごかった。
私にとっては自分の心ですら、まだ遠い。
改めてきちんと歌っている人の作品を聞くと、スケールの大きさに気がつく。
星は光りぬは、目を閉じて聞いていても(日本語を見なくても)、盛り上がる感情やさびしさが伝わってくる。表現が大きい。
どのテノールも声のダイナミックスが素晴らしいので、ぜひモノにしたいところ。
ジョルジア大好き。すべてが美しいと思える人。
ジョルジアのリブ・フォエバーには個人的にも思い入れがあり、涙腺がゆるんだ。
この3曲が、今回の合宿の伏線となっており、改めて歌の難しさ、深さを感じた。
ピアフの表現力に圧倒された。“止めて”と叫んだときの表情が忘れられない。
合宿の直前に、パヴァロッティの「トスカ」を見たり、3大テノール講演を観に行ったりしていたので、「星は光りぬ」の人生最期の歌という背景も理解できていたが、これほどのテーマになると、まだ自分には歌えないと思ってしまう。
個人的にはパヴァロッティの「星は光りぬ」が好きで、何度も繰り返し聴きました。
「Who Wants To Live Forever」はQueenのオリジナルの方は聴いたことがあった。この曲はフレディ・マーキュリーが歌っていた頃は、おそらくまだエイズではなかったのではないかと思うが、生と死をテーマにした曲を彼が歌うと、その後の彼の姿がダブってしまう。
Queenのラストアルバムである「Made In Heaven」では、もっとこのテーマがリアルに歌われていて、死の恐怖をも克服してしまったかのようなフレディの天の声を聴いていると、涙が出てきてしまう。
いつも先生が言う“いいものを受け継いで欲しい”というのがすごく刺さった。
永遠とは今このとき、今できることをしないと何もできない。心と体とことばが一つになったか?
これはすごくよかった。福島先生の個人的な話を初めていろいろ聞くことができて、何だかうれしかった。
いろいろ考えさせられた。ピアフの顔が印象に残った。
オペラのアリア、シャンソン、超一流の歌声のなかでの福島先生の解説を聞いて感動しました。
せりふを一人ひとりまわしての輪唱(読み)、表情深く、深い声とせりふの人もいました。
私は詞を読むことにも、まだ薄っぺらだなあと思いました。
「リブ・フォエバー」(原曲は僕の好きなクイーン)、永遠の生などない、しかし一瞬のなかに永遠の生があるはずだ。一瞬を捉えたい、そしてさらには、永遠を捉えたい、歌という手段で。
息、声、そして表情で、歌を表現し、永遠の生を表現する。アーティストとして、一人の人間として…。
7.特別セミナー(オペラ)
いまいち表現しきれませんでした。全く中途半端でした。
歌の前に解説を入れてくださったので、歌のなかで意味を理解しやすくなった。
前に出て朗読された人で、印象に残った。
自分はぜんぜん浅く表現にならなかった。
歌はすばらしかった。
やってみたいと思いながらも手を上げず、他の人がどう出るか見てしまっていた。
いつも受け身な私。一体、何をしに来たのか、もっと自分に素直になって勇気を出してやらなければ、せっかくの課題も自分のものにすることができないままになってしまうと思った。
歌のストーリーの朗読は、とってもおもしろい課題だったと思う。
見てすぐに、そこまで役の心をつかめるのか、それが表現できたらすごい
声がとてもきれい。登場人物によって音色を使い分けている。すごいと思う
初めて見る台本で、台詞を読むということが難しかった。
読むのに夢中で、場面も把握できなかったし、気持ちも充分に込められなかった。
一度、目を通した後で読めば、もう少しうまく読めたと思う。
8.朝のウォーミングアップ
外で声を出しても、大気に吸い込まれてしまって、思う存分、声を出せるのがうれしいような、その手応えが感じられなくて(聞こえなくて)拍子抜けしてしまうような、何とも妙な感じだった。
やっぱり自然は大きかった。不思議な楽器の音色は、あの広く大きなしぜんのなかでも、美しくひびき渡って心地よかった。
マツの木がたくさん植えてあった。マツはのどにいいと聞いていたので、できるかぎりマツのそばで呼吸をとるようにした。
いつもより息が吸いやすかった。軽井沢の空気ってやる~と思った。
緑の芝生と朝の空気が気持ちよかった。
みんなが小さな虫になってるようなかんじ。眼を閉じると、霧が深い静かな谷にいるようで、いつまでもやっていたかった。
人の声っておもしろい。
とてもすがすがしく、ウソのような晴天がよかった。
自分は発声はほとんどスタジオの狭い空間のなかでしかやらないので、自然のなかで声を出すのはすごく大きくイメージが創れると思った。
先生が声を出すと、きちんとどこからかはね返ってくるのに、私の声はポトポト落ちて消えてしまった。
自然のなかで私は、自分がちっぽけなんだととても感じた。自然のなかで自然と一緒に歌えるようになりたい。
朝の体操は気持ちがいい。福島先生の貸してくれた鐘の音が忘れられない。
芝生の上に寝ころがって太陽を浴びることができたのが、一番、ぜいたくな時間に感じた。
自分のことを虫がたくさん近寄ってくる「よい女」だと思って、ちょっと自信がついた。
福島先生の持ってこれらた小さな鐘は、音も形もとてもすてきでした。音に集中しやすかった。
外でやるのがよかった。一面、青空だったから気分も開放された。
2日目の朝、息のウォーミングアップの後、ファルセットで鳥のように歌ったのは、大変、気持ちよく、特にトレーナーが美しく思えた(声が)。
本当に空気が澄んでいて、気持ちがよかった。
空気を思い切り吸い込んで、体をリラックスさせながらウォーミングアップができた。
30秒間の発声が、まだ苦しい。
小鳥が鳴いて緑にあふれ、チリンチリン。
体操をしながらの発声練習。人間くさい声はいいですね。
鳥の声をまねしたり、いろいろな声を聴いて発声しました。
9.各班トレーニング1
前夜からの話し合いが続き、やはりみんな少しでも煮つめて表現したいんだという気持ちがビシビシ伝わった。
10.エチュード スクーリグ(各班コンセプトづくり)
前の日の夜に、前もって話し合いをしていたのだけれど、話せば話すほど、この課題がどんなに大きく深いものかわかったし、他の人のいろいろな考えを聞けて勉強になった。
私のなかに詰まっていたはずのものがスカスカだと感じた。
まず、このエチュード自体に抵抗をもっている人が、このエチュードへの意義を見つけることが先決となった。
自分でも新たにこのエチュードの意味が見えてきた。
今にして思えば、ムダな時間を過ごしてしまった。
うわべだけをとってつけたようにして話し合っていた。
もっと深くエグったように話すべきだった。
夜、遅くまで班の人と話し合った。班長さん、本当にご苦労さま。
初顔合わせの皆さんとも同じ土俵で話ができ、同じ目的に向かってつきない議論の数々。
声もパワーも表情も空気も、普段とは全く違っていた。何もなくても、その人がやるだけで、その場所がステージになってしまう。私は同じことをできるだろうか?
力をもっとつけなければいけないと思う。
発声練習ではなくて、ちゃんとした歌を聞いたのは久しぶりで、ウキウキしながら聴いてしまいました。
先生もすごく楽しそうな、よい顔をしていました。
ハリがあって、とてもいい声だと思った。体全部を共鳴させているのがよくわかる。
12.エチュード スクーリング発表会(1人10題)
短いことばに集約されたそれぞれの思いが本当にさまざまで、みんなの生きてきた道みたいなものを一瞬、垣間見たような気がした。
発表が進むにつれ、自分を伝えよう表現しようとする姿勢がピリピリと感じられた。
皆のしゃべりのなかにいいもの、光るコトバがいくつもあった。
同じようなことを考えている人もいておもしろかった。
皆、自分をさらけ出せたと思う。自分に関しては暗→明へ気持ちの切替えができず、重いまま終わって悔しかった。
自分はもう全く話にならなかった。煮つめてない。
入りきれるハズがない。一つだけ「絶望のエチュード」の出だしだけ入れたが、維持できなかった。
オレは何しに来てんだ?
今まで心の奥底にあって目をそむけていたものに触れることができた。
何かが音をたてて“パリン”と割れて、気がついたら涙が出ていた。
本当に自分に素直になれたときだと思う。
封印していたことを自分の手でつかみ出して、それを口からことばにして吐き出す作業。
とってもハードな経験でしたが、久しぶりに泣きました。
何だか安心できた一瞬でした。
人によって、自分の感情を表わすことばがさまざまで、おもしろかった。
その感情と直接、関係のないことばでも、たった一言でも、その人だからこそ強烈に伝えられることってあるんだなと思った。
このメニュが自分にとっては最も「一瞬」=「永遠」を考えさせられた。
皆で回したからこそ限られたときに一瞬にして場をつくれたら…!と思った。
深い息でことばを発しようとすると、自分自身に嘘はつけないし、自分でしっかりと消化していることばしか言い切れないということを感じました。
普段から強く心に思っていることは、スムーズにことばになる。書きことばと話しことばは違う。書きことばは頭で考えたことば、話しことばは自分の身についたことば。
飾り、ごまかしのきかない場だった。ステージ実習だって本当はそうなんだけど、形だけでごまかすこともできる。全くごまかしがきかなくて、きつかった。
自分の嘘がみえてしまう。自分の弱点をさらされたような気がした。
これが自分のなかで開眼したところだ。
一瞬をつかむというテーマに、はじめて近づくことができた。
最初に福島先生に喝を入れられ、皆の気持ちがぐっと引き締まった。
一つのテーマに関して自分のことばで端的に伝えられるというのは、とても難しいことだと感じた。
13.各班トレーニング2
場の使い方、モノトーク後のエチュードに焦点を絞って練習した。やさしさのエチュードは、本当にうまくできない。入り込めない。どうしたらいいのか…とネックだった。
前半のエチュードは個を中心とした閉ざされた世界の表現に対して、後半はオープンで人と分かち合うことの難しさをいかに日常、そういうことができていないかをまざまざと感じた。
やさしさのエチュードは、発表している私たちだけでなく、観ていてくれる人たちをも含めて、その空間を創り出したいということで、誰かが軽井沢中…宇宙中をイメージしようと言い、そのやさしさの空間を創ろうということになった。
その一言がヒントになって、エチュード全体の流れがピタッとおさまったような感じだった。
みんな、前日とはすごく変わっていた。
特に喜びのエチュード。
壁を破れ!! きれろ!! そのことばとみんな闘っていた。
このときは、自分はなかに入らないで見ていた。
自分たちがやっていることがどういうふうにやっているか、客観的に見れてよかったと思った。
最後のトレーニング。前夜、話し合ったことなどを頭においてやった。
手のひらに空間を感じること。この空間に宇宙全体を感じること。
ピアノ伴奏でのトレーニング。毎回、私も手を抜かずに全力で表現したと思います。
流れとして、表現方法についての稚拙でしょうか。
喜び、憎しみ、恐れ、いろいろな声の可能性を今、私も追求したいと思いました。
皆のテンションが高まっていて、誰かが何かを発するたびに、それはさらに深まっていく。
変な気負いもなく、軽井沢の空気に溶け込むような、それでいてここだけ別の光を放っているような感じだった。
14.発表会(A、B、C班)
個人的には喜びのエチュードが表現できずウソをついてしまった。ノートでもっと踏み込んでおかなくてはいけなかった。でも、まわりの人の声や風の涼しさ、取りの声がいつもより感じられた。
声をのせることも気持ちよいと思った。
C班の希望のエチュードがとても気持ちがよく、思わず一緒に声を出してしまった。
A班の発表をみて刺激をうけ、「これは全力を出さないと太刀打ちできない」と感じた。
わが班もベストのものが創れたと思う。
A班の天のエチュードをみて涙が出た。
地獄と天国がこんなに象徴的に創れるなんて驚いた。これを歌でやるんだなぁと思うのだった。
どの班も喜び、希望のエチュードのツメがあまかった。C班も練習したときよりうまくいかない。私の順番はすべて最後(モノトークなど)だったので、次のエチュードにうつるとき大変だった。しかし、自分の気持ちに忠実になりつつ、他の人に助けをかりた。
B班の誕生のエチュードが、すごく赤ちゃんのようだった。
自分が当事者だったからかもしれないが、C班のモノトークが一番テンションが高かったと思う。
何だか戦場で死体がゴロゴロしている荒野のなかから、自分の力で立ち上がるような意志を感じた。
一番、印象に残っているのはC班の憎しみ。一人の人をとことん追いかけ、どついているあの場面は、迫力があった。
最後の優しさと希望のところの班のメンバー全員の笑顔がすてきで、自分もしぜんに目を見てほほえめたのがよかったと思う。
内容も大切だけど時間の感覚をどこかで捉えた上で、感情、感性のラインを保つことの重要性を感じた。
おそらくこのエチュードをたった独りでやっても「もつ」ことが、芸人・アーティストなのかもしれない。
喜びのエチュードで、午前中の練習のときよりもプラスの方向に昇っていかなくて焦ってしまった。
深く沈んだ底から、プラスにもっていくためには、もっと大きなエネルギーが必要だと思った。
喜びのエチュードで昇りきれないと、やさしい声を出せないと感じた。
自分が喜んで幸せでいなければ、他人に対してやさしくなれないということだと思う。
どん底から上昇する矢印が見えてこなかった。
人間が見えた。悲しみを引きずったまま再生した人もいたけど、自分をさらけ出したことで、後の天の声のエネルギーを吸い取りやすくなったように思う。
昨年とはまた違うトレーニングだった。
よいところも悪いところもあったが、私はある意味で壁を破れなかった。それでも感じたし、胸にくるものはあった。
できあがったものをみると、各班、それぞれ個性的なことに驚きました。
それぞれに感動もしました。大きな大きな情熱と思いと感情のうねりと密度の高い発表会でした。
15.メニュー解説(星の王子様ほか)
合宿に行く前に“星の王子様”を資料としてもらった。一応は読んでみたものの、ただそれだけだった。今回の合宿のテーマだということで、その解説を聞いて、そんなふうにつながっていたんだと改めて知る思いだった。
結果でなく、プロセスが大切。すべての手続き(プロセス)を楽しめるようにとの先生のことばが胸に残った。私のなかに歌いたい気持ちが生まれ、今それに対していろいろな思いがでてきた。
今回のエチュードのように手続き(プロセス)をふんで“歌う”ことを育てていけたらと思う。
海水から雲に引き上げられるときが始まった? 全力を尽くせばあとは自動的に成る気がした(これからが勝負、やっとスタートラインに立った?)きまりを守ること。水をやらないとバラは枯れる。目でみない、心で見る→現実よりも感じることの方が正しい?
「星の王子様」で先生が伝えたいと思っていることはわかっていたつもりだった。
あの物語のなかに、とてもシンプルで根源的なものがあるのでおどろいた。
私が思っていたより深かった。
おもしろかった。本当に何か一つを得るためには、何が必要か。
一番、心に残ったことばは、「プロセスを楽しめるか」ということ。自分はどうだろうか。
今まで、私は与えられたものしかやっていなかった。与えられるのを待っていた。でもそれではいつまでたっても何も得ることができない。自分でつかみにいかなければ、何にもならないと思った。
私は、私のなかのお花に暇をどれだけつぶしてきただろう?
まだまだそんなに暇つぶししてないと思う。虫がつけば他の花へとあちこち歩きまわって、ダメにしてしまっていたんだと、話を聞いていて気づきました。一つの花、たった一つを大切に育てていこうと思いました。
先生の星の王子様の解説がすごく心に残っている。
「ステージ以前に戦いは終わっている」ということば、モノトークで実感した。
「肝心なことは目に見えない」と「手続きが必要だ」という話も、なるほどと思えるできごとが今回の合宿でいくつかあったので、心の整理をするのにタイムリーでした。
私が一番好きな本の“星の王子様”。今までは人との関係への教訓として思い返していたけれど、歌とのつきあいにおきかえることができるんだ。
一生のうちで大切な何かを自分の手にするとは、それが人であろうと他のことであろうと、辛抱と広い心が必要なんだと思った。
星の王子様は、子供の頃に読みかけたが、読み出すと、思っていたようなメルヘンな内容ではなく、意味がわからない世界や言い回しに退屈して途中で読むのをやめてしまった覚えがある。
今読む方が、ずっとわかりやすそうな、そういう意味では深くておもしろい。
プロセスがあって結果がある。人は目に見える結果に感動するが、それはそこまでに達するための目に見えない“暇つぶし”があればこそということ。
お金で「すばらしい声」が簡単に手に入ったとして、その声であなたは人を感動させることができますか? と言われたときに、全くその通りだと思った。
この話は知っていたけど、この部分がこんな解釈もできるのかと読み方の違いを感じた。
一つのことから100学べるのと、10ぐらいしか学べないのと器の違いを感じた。
「手続き」を踏むことを選ぶこと自体、新しいことなのかもしれない。
「星の王子様」の話がおもしろかったです。この話には、実生活に応用できる知恵が詰まっているように感じました。福島先生の解説の密度が濃くて、どれくらい吸収できたのかと思いますが、このメニュがぎりぎりの線だということはわかるような気がします。
ことばに思いが入っていればいるほど、声は深くなるということも確信がもてました。自分の頭でわかっているつもりのものをもう一度、整理して自分の体で消化すると、うまく昇華していけるということも感じました。「心で見る」「プロセスを踏む」ということばがとても印象に残りました。
「暇をつぶす」ということばにドキッとしました。子供の頃は得意だったのに、今は暇などないと思い込んで何でも早く片づけてしまおうとしている自分に気づきました。
「手続きを踏む」というのは新鮮なことばでした。焦るのは、手続きの存在を忘れているとき。誰よりも辛抱強く手続きを踏んでやろうじゃないの、という気になりました。
何をするにも半端で終わらしたら意味がない、とことんやってみて、そこから何かをつかみとることが大切。自分に合ったことをやっているかやろうとしているか。そのまえに本当の自分を知っているか、本当の自分になっているか。自分に嘘をついていないか。見つめ直さなければ、次が踏み出せないと思った。
暇つぶし。結局、本物へと近づくためには、徹底的に暇をつぶすしかないということ。
手続きを踏むこと。ギリギリでやること。見つめること。続けること。
学生時代、その後も、何かの機会に読んだり聞いたりした「星の王子様」ですが、今回、福島先生の解説を聴いて、今また大変、新鮮な感動を得ました。
福島先生の読みの深さとそれを人に伝える話しぶりには感嘆しています。「手続き」の大切さ、プロセスを愛しむこと、その他いっぱいいっぱい印象的なすばらしいお話と解説でした。そして、書くことの大切さ。本当にそうなんですよね。でもなかなかできない…。
「星の王子様」の話が、心のなかにスーッと入ってきた。発表が終わった後で、余計なものが排出された分、すんなりと新しいものが入ってくる、そんな感じだった。
16.フィナーレ(天の声)
声を出しながら、参加した一人ひとりとあいさつを交わしたり労をねぎらったり笑ったり泣いたりと、お互いにその声が揺らぐのを感じた。のどがつぶれてしまって思うように声が出なかった。出したいと思う声と出てくる声のギャップがあまりにすごくて、天の声のハーモニーにうまく加われなかった気がする。もちろん気持ちはあったけど、気持ちさえあればOKというわけにはいかないなと痛感!!
気持ち(心)と声が一つにならないのが、自分自身、とてもはがゆかった。
抱きたい、抱かれたいといった不思議な気分だった。みんなやさしい人たちだと思った。抱きまくってしまった。ありがとう、ありがとうと思えた。こんな気分がいつでも出せれば、喜びの(幸せな)歌が歌えるのかもしれない。
福島先生にはアーティストとしてあるべき姿を見せてもらいました。何しろ先生と握手しただけで、皆、涙しちゃうんですから。先生のカリスマ性はすごい! アーティストたるもの、そうありたい。きっとふだん、皆に与えているものがとてつもなく大きいからでしょう。
皆と握手したりしてまわっているとき、ある女の子が瞳に涙をためて私の顔を見たとき、それがあまりにも純粋だったので、私は泣いてしまった。とてもしぜんに彼女と抱き合った。
今、このときこそ希望のエチュードでは? と思うほど、みんなの声から想いが伝わった。キレイだった。マジでゾクッときた。
今になって、喜びや希望の感情が溢れ出てきた。人とこんなに素直に強く抱き合ったのは、生まれて初めてだった。自分を受け止めてくれたことが、とても嬉しかった。ひとりじゃないんだと思った。
自分の声は恥ずかしながら低い音しか出ず、天の声になっていなかった。一人ひとり顔を合せてみて、すっと溶け合える人、構えてるなと思う人、何だか頼られてる気がする人e.t.c...声には出さないけど、伝わってくるものがあってちょっとつらかった。もっと「やさしさ」の研究をしようと思った。
とても不思議な気持ちになった。みんなの気持ちも一つになって、こぼれなかった涙が、しぜんにこぼれていた。
とても涙もろくなっている自分に驚く。皆の前をくるりと回ったときは、本当に感謝の気持ちで一杯になった。声がかれてしまった。
これを毎日やっていくと、何かすごいことが自分の周りで起きるのかもしれない。自分がどう変わるかより、現実社会を違った目で違った感覚器で捉えることができる日がくるかも。
「地の声」から「天の声」で生きて、周囲へ働きかける人になりたい。地の声の後の「再生」と、最初の「誕生」との違いに、何かスゴイヒントがつまっている気がした。本当にピュアなことは、すべてを知った上での「再生」なのだろう。
現実社会に傷つけられ、悲観しているのは、単に無知の単純さを守りたい甘えなのだろうと思う。現実社会で起きることは(アーティストとして生活の糧を得られないことも含めて)「再生→天の声」へステップする必要不可欠なことでもあるのかもしれない。しかし、やはりその前に、谷底まで地の声で叫び、泣き、絶望する激しさを体に埋め込む「手続き」をまず踏んでおかねばならないのは、言うまでもない。そこからどう「プラスへ転化」させ、違うステージを創れるようにするかが、ここの2年経過後からの命綱となる。
結局、2年もかけてわかったことは、まだたったこれだけで、入口への階段が見えただけなんだ。声が体がとばかり言っていたとき、こんなことはちっともわからなかったのが、オカシイ。これが「手続き」なのかなあ。
昨年の天の声がすごく印象に残っていて心地よかったので、今年もそれを期待していました。しかし、今年はその予感に反して、全く違った意味ですばらしいフィナーレだったと思います。この場の感触を忘れないようにしたいです。
あんなにたくさんの人と笑顔を交わし合ったのは、とても貴重なことだった。あのメンバーが3日間、ともにときを過ごしたことも一度きりのことで、それがさみしくてうれしい。でもあのときは幻ではなくて、いつでも思い出したいときに思い出せるはずだ。
すごくはち切れていたけど、頭のなかはすごく冷静だった。あー終わったんだなーと思ったことをよく覚えている。
軽井沢の風や鳥の声や太陽の光と一体になっている感覚が、わずかだけれど感じられたのは嬉しかった。ただ、私の発する声はまだ天の声ではなく、そう感じている自分もあの場にいて、解放しきれなかったのだと思うと悲しかった。
17.その他
天気に恵まれて、本当によかったと思う。軽井沢の風の匂いも木や草の緑も、空の青も感じることができた。都会のなかにもしぜんは存在しているけれど、改めてその密度の違いを実感した。夜の自然(青空とか風、音、空気)も感じたかった。
皆で中庭でお弁当を食べたのが楽しかった。
何度そろえてもトイレのスリッパが散らかるので腹がたった。
早朝5時頃、管理人のおじさんがトイレそうじをなさっているのを見てからますます、腹がたった。
(他の学校さんです、念のため)
2日目夜のグループミーティング。みんな焦ってのミーティング。エチュードに関してだけでなく、表現するものとしての心構えや壁を破る葛藤について話した。とても意義深いものだった。
◇全体のメニュ構成について
3日間であそこまでいけるとは想像を超えていた。本当にジェットコースターだ。ほんとに昇華した。
かなり厳しいメニュだが、必要なことはかりで勉強になる。
回を重ねるごとに自分のなかでもっともっと凝縮できるようにしていきたい。
気持ちの“根”の部分は柔らかくリラックスできたと思う。特に小さい楽器を使ったメニュでは、心身がほぐれて空気の流れや息の流れをしぜんに感じられた。
この“エチュード”のメニュは、モノトークに入ったりするのも流れのなかでしぜんにできるので、いろんな条件の人がランダムに集まって短時間でするには、入りやすいメニュだと思います。ただ全体として、まとめるときに少し苦労します。
エチュードを主体にした密度の濃い内容だと思いました。外でのんびりできる時間を作ってもらったことが、とてもよかったです。
今年は例年の反省もあってか、かなり余裕のあるメニュ構成となって、その分、一つひとつのメニュにじっくりと取り組むことができた反面、少しずつでもよいからハードなメニュにも取り組んでみたいとも思った。
昨年よりも余裕があってよかった。特別はユニークだったし、歌が聴けてよかった。
◇印象に残ったメニュと感想
星は光りぬとLive and foreverとピアフのを聞いたとき、グサッときた。
突然訪れる死を悔やまないためにも、瞬間を大切に生きたいと思った。
「星の王子様」…謎解きのようでした。
同じことを考えて生きている人たちがいるなんて。私は間違ってなかったんだー! すごいショッキングでした。ここって一種のソウルメイト状態? 妙な人生だったけど、生きててよかったー。
ずっとこの仲間と一緒にいたいと思った。
エチュード スクーリング。直接の叫びで、班や参加者全員の声が聞けたのでよかった。
本当にいろいろな声があった。
エチュード スクーリング…一番、自分をストレートに受け止め、ストレートに出せたときだと思う。これをやったことによって随分、自分と向き合うことがしぜんにできるようになった。
エチュード スクーリング発表会。モノトークよりきつかったです。10題のうち、心と体と声が一致したのはほんの一言二言だったが、うその判断が自分でできるようになった。
星の王子様の解説。一言一言が簡単なようで、とても深い意味があること。自分に照らし合せることができ、勉強になった。
星の王子様のお話が印象に残りました。今まで、自分が見落としていたことがあまりにも多かったことか!
「星は光りぬ」を聴いて胸にせまった。自分が死ぬ前の瞬間と、生きている間にもつ夢のような瞬間について想像してみた。その胸に迫る感じは、その後のメニュでも甦ってきた。今でも甦ってくる。
エチュード、トレーニング(リハーサル)でも本番でも、皆、一人ひとりの「自分というもの」に接することができて、それはいろいろな意味で勉強になった。
エチュードのスクーリング(班でのコンセプト作り)…一つの項目ずつに関して班の全員が話していくのは、一見ムダのようにも思えたが、一言から拡がっていって興味深い話が聞けたり、自分では思いもつかなかったイメージを聞いたり、そうやっていくうちに班としての一つの共通のものが意図してではなく、できた気がする。密度の濃い時間だった。
◇ステージで印象に残った人
ーーさんのモノトーク。イルカのことを話していた彼女の表情がすごくよかった。
しぜんな泣き顔。涙がきれいだと思った。
ーーさん…モノトークあなたの右腕が…と一瞬つまったところ。すごく悲しい間でした。
喜びのエチュードのときの両手を上にかざしたーーさんの姿が忘れられない。
ーーさんの“絶対みかえしてやるから”ということばも離れない。
ーーさん…ソロライブ。時間を凝縮するというのをみせてもらいました。
ソロライブのーー君。自分をすべて出し切ったという感じだった。うまいとはいえないのに、感動した。あの一所懸命さに打たれたのだと思う。よかった。
ーーさん…ソロライブ
ーーさん…ソロライブとエチュード発表会
ーーさん…エチュード スクーリング発表会で。真剣に表現しようとする姿勢がすごく伝わった。
「息のエチュード」での表現がすごく胸にきた。
ソロライブで「ブラボー」と歌ったーーさんが印象に残りました。何をやるにも全力投球する人、できる人なんだと感じました。エチュードの練習のとき、加藤さんは他の人をのんでしまうくらい、自分の空気の流れをもっていた。
モノトークで歌をやめないで…と彼女に言われたと言っていた人。その風景が浮かんだのでよかった。ちょっと胸がキュンとした。
ーーさん…ソロライブ+自己紹介
ーーさん…ソロライブ
ーーさん…エチュードスクーリング発表会
A班の関西メンバーでサルみたいな男の子。ソロライブのときにいきなり踊ってくれて、印象に残っています。
ーー君の“ブラボー”。
ーーさん…グループ発表のとき、全身で表現してて、すごく伝わってきた。
ーーさん…自己紹介にて。最後まで見てしまった。
名前を覚えていないが「ホテルマンをやっている声の大きい男性」まず、声が大きいのでどこにいても目立つし、そのユニークなキャラクターから吐かれることばも含めて、できあがっているという感じがした。
ーーさん…スクーリング発表、モノトークともに、すっと感情移入したかと思うと、終わった後にすっと元に戻れる。
ーーさん(ソロライブ)…ステージの空気を自分のものにしている感じがしました。
歌も含めてライブでの感動を語った京都からの女性。
ソウルフルな声も魅力的。その他、自分の体験(幸福ではない)を語った女性。
皆、ひたむきな情熱は感動的です。
ーー君…ソロライブ、随分、気合いが入っていた。
ーーさん…モノトーク、感動した。
ーーさん…ソロライブ、モノトーク、絵になっていた。モノトーク、よかった。
エチュードのスクーリングで「おいしい」と言った。あの一言は印象的だった。
彼女とは班も同じだったけど、何を言うにしてもするにしても、迷いなく自分をストレートに出している強さを感じる。
◇その他に印象に残った人
ーーさん…よかった。自分よりもっともっと深く考えている人だと思った。
ーーさん…ごはんを4杯もおかわりするし、トレーナーに二度も抱きついたというし、HOTな人なんだなぁと。歌もよかった。
ーーさん…「私たちは友だちではなく、アーティストの集まりだから」ということばが印象に残った。希望のエチュードで真ん中でソロのとき発信しようという意志がみられた。
ーーさん…今回、班長という立場を通して、彼女の人柄が見れました。見方が変わりました。広く世界に目を向けているし、何よりも人に対してやさしい視点、思いやりをもっている。
ーーさん…一緒に格闘技もがんばりましょう。
ーーさん…少しでもいい表現がしたいという姿勢。
ーーさん…すごく素直な子だと想った。
ーーさん…班のミーティングですごく助けてもらいました。
プロとしての自覚が一言一言のなかに感じられて、それが特別なことではなくあたりまえのことなんだと、自分をさらけ出すことに後ろ向きな雰囲気を前向きに変えるきっかけをつくってくれました。「みんないろいろ大変なんだね。でもやるだけだね。」ということばが、心に残りました。
ーーさん…彼女の発している雰囲気が私は好きでした。フワッとしているんだけど、どこか不思議な感じで奔放にも見えるし、少し淋しそうにも見えた。
ーーさん…とても“自分”を大事にしている。自分の気持ちに正直。“伝えたい”といういい欲の部分の想いが感じられる表現をときどき、リハのときなどに見せてくれていて、刺激になった。
ーーさん…どの表現も、生きざまが表われてて迫力があった。
ーーさん…班をとても上手にリードしてくれた。経験者ということもあって、メンバーの人たちが疲れがでてきてしまって、何となく行き詰まりを感じていたとき、「本当はこんなんじゃない。もっとみんないけるのに…どうやって気づいてもらったらいいのか…」と悩んでいた姿が印象的だった。
ーーさん…去年より大変なんだなーと感じたから。2年前の合唱ではうまいなーと思っただけだけど。
ーーさん…まわりをよく見ていて、包容力を感じました。目がいつでもまっすぐな光を発しているのが印象に残りました。
ーーさん。とてもすばらしいエネルギーをもらいました。
ーーさん…通信とはいえ、その年齢で続け、そして合宿にまで参加するという人を、僕は無条件に尊敬します。
ーーさん…これが自分だ、という思い切りのよさ。
ーーさん…彼はとにかく声が目立つ。違う場所にいても彼の声がバンバン聞こえてくる。
そしてなぜか、その声を聞くと笑いたくなってしまう。それは決して嘲笑ではなくて、楽しい気分にさせてくれるから。あの存在感はなかなかないと思う。
<3>全体
◇セミナーハウスについて
自分しだいでもっともっとこのセミナーハウスはいいものに変わる。
自分の考えや工夫しだいでもっと快適に暮らせた。
それと、やさしい方々に感謝します。
ピアノが部屋にあるというだけで感激。場所もよい。個人的には食事が少し不満。
でもそれは私だけだと思う。いつも食べるのが遅くて、迷惑をかけました。
きれいだし、おじさんが親切だった。
友人のうわさで、どんな恐ろしいところかと思ってたのに、全然そんなことなかったじゃないかっ!!
私はお墓に手を合せましたよ。
おじさんが間寛平に似てて笑えた(ゴメンナサイ)。
合格です。
◇印象に残ったできごと
私たちが乗ったマイクロバスが見えなくなるまで、先生たちがずーっと手を振って見送ってくれたこと。
「天の声であまりキチガイみたいに叫ばれると」「欲求不満が解消されたんじゃない?」という優しいコトバにガーンガーンガーンだったので未だに印象に残っている。
皆そーゆーイジワルな見方してんの? でもきっと、世の中ってそんなもの。人によって考え方がずいぶん違うのに驚いた。感じることは同じだと思うのに。
たくさんあるが、駅から合宿所まで歩く途中出会った親切な人や、木やハナ、空気の匂い。あの澄んだ感覚は忘れられない。
やっぱり今年も深夜、食堂で布団にくるまってペンを走らせる姿が印象に残った。
帰りのバスが出発するとき、先生方がずーっと見送ってくださったこと。とてもあったかかったです。
最後のグループ発表のミーティングのとき、表現に不安な人もいて、その不安を取り除くようにいろいろアドバイスや自分たちの経験話をしてくれて、自分の不安な心も解消されてとても励まされた。
最後のフィナーレで、みんなとしぜんに抱き合えたこと。
天の声のとき、ーーさんが私の前に来たとき、少し遠い目をしてたので無理に目を合せたら、ちょっと驚かれていたようだけど、ぱっと表情が柔らかくなってほほえんでくれたので、うれしかった。
◇気づいたこと、学んだこと
いつもの授業についても言えることだが、私はどこか一歩ひいていて、積極性に欠けると思った。
他のメンバーは、いいものを創るためにすごく積極的だったので、それを強く感じた。
人と手を取り合うこと、一つになることの大切さを学んだ。それが今回、一番大きな収穫です。
自分の過去をどのように消化するのか(たとえば歌ったりエチュードにしたり叫んだり)について悩んでいたことが吹っ切れた。
ノートを書いていても、心の奥底に絶対、書きたくないことはしまってあって、それを封印しようと忘れていたふりをしていたけれど、そこを通らないと掘り返さないと、前に進めない、そう思った。
人間だから人を憎むのはあたりまえ、人を憎んでいる自分を受け入れることができて、否定していた自分から抜け出せた飢餓する。
人知れず、トイレのスリッパをそろえてくれた方、ありがとう。
自分にOKが出せないと、心から他人に思いやりをもつことはできない。
自分のことをいつも好きでいられるようになる努力をし続けることが、私には必要だ。
各人のなかでいろんな戦いがあって、それを発表する場を与えてもらうことによって、満足できるできないに関係なく、自分のなかに確認しながらインプットしていく貴重な時間だったと思う。
モノトークで「愛したい」「愛している」ってどういう意味なのか、どういうことなのか。私はそのことばそのものを口から出した瞬間に違うものになってしまう気がして使えなかったのだが…。連発する人が結構いたけど、聴いててなんか漠然としすぎてよくわからなかった。
本当に歌うには、本気で歌わないと伝わらないということ。
飾らず本心で歌わないとウソになってしまうということがよくわかった。
表現者としては、空間に対する感覚がとても大切であるということ。
今まで意識をしたことが全くなかったが、その場の空気を自分の存在によって変えていくには、とても重要であるし身につけていくのはとても難しいと思う。
生まれながらにしてもっている人にはかなわないのではないのか?
感情を動かさなければ何も生まれない。
感情に触れずに外側だけでカッコよく歌うことも可能だが、自分は感情を動かす歌を歌いたい。
生きている実感がつかめなかったり、孤独を感じたりして苦しんでいるのは皆、同じだということを、モノトークを聞いて気づきました。
表現したときに差が出るのは、今までどれだけ逃げずに闘ってきたかということ、自分にとって大事なことにどれだけこだわってきたかということなのだろう。
◇トレーナーとスタッフへのワンコメント
○福島
自分が力をつけることで、先生へ恩返ししたいです。本当に体に気をつけてください。愛してます。
体調崩したり、心配をおかけしてすみませんでした。
最近、先生が笑ったり冗談言われたり、自分のことを語ったりするのを皆、とても嬉しく感じています。無理されず、お身体を大事になさってください。
今回は、常にそばにいてくれて、先生は先生としてボクらの前にいるのではなく、あくまで先に気づいた者としてボクらに気づくためのものを提供しているに過ぎないということを実感しました。
先生のいわれることばは「アーティスト」であることを何も歌だけに限定しなくとも広い意味で人間としての教訓としても自分は受け止めています。
何らかの形、どんなジャンルでもいい、表現することで「絶対的な自分」と自信を得ることが、福島先生への恩返しだと思います。ヴォーカルを通してそれを得て、日々成長しようとする先生の姿勢が、今回の合宿を通して感じられ、同時に先生の人柄を見ることができて、ホントによかったと思います。
いろいろなものをくれました。ありがとうございました。今までより、少しだけ身近に感じました。
最後の「天の声」で握手してもらえたのが、すごくうれしかった。
「星の王子様」の話、しみじみとかみしめてしまった。もっともっと近づいて、関西弁でバスケットの話なんかができるようになるくらい、手続きを踏んでいきたいと思う。
先生、人間だったんですね。なぜだかフィナーレのとき、先生と握手をしたら涙が出ました。
結局、合宿で一番努力をしたのが、福島先生なので、我々の甘さを思い知らされます。ありがとうございます。
話しているときの顔の表情とお話の内容とに、すごいギャップのある方で、それが先生の一つの魅力だと思います。
フィナーレで、福島先生が輪の中に入って、一人ずつ回ってくださったことで心が動きました。
興味深いテーマと、密度の濃いメニュー、ありがとうございました。
スポーツの話や死に対する感覚とか、先生自身の体験の話が印象に残りました。
もう一つは「星は光りぬ」「星の王子様」などの材料を取り出してもらって、私はやっと気づいているわけで、与えられていることばかりで悔しいです。もっと自分で気づけるようになります。
福島先生はいつでもどこでも福島先生なんだなーと思った。
すごくうらやましい。その強さが欲しいと思った。
ギリギリというか、先生方の全力投球の誠実さとロマンチシズムに魅かれることが多いです。
帰り、私たちの車を道まで出てきて最後まで手を振ってくださっていた先生の姿は忘れられません。どんなにあたたかい気持ちになったか。ことばでなく行動で教わることができました。
ー
◯スタッフ
いつも元気で明るい人です。でも一筋縄ではいかないおもしろさがあります。
“縁の下の力持ち”見えないところでいろいろと動き、細かいことをさりげなくこなしてしまうような感じがした。
なんか、いてくれるとホッとする人。やさしく、しかも厳しく見てくれる人。
ありがとうございました。出会えたことを嬉しく思っています。
全体を管理していて本当はすごく大変なハズなのに、いつも笑顔は絶やさずしっかり対応してくれるのは、ホントにすごいことだと思います。
(今回は、個人的に体調のことで気を使っていただいて、本当にありがとうございました。)
具合が悪かったのに、本当にいろいろありがとうございました。
最終日、荷物を全部、部屋から運び出してくれたのには感激しました。
縁の下の力もちそのもの、スタッフの鏡だと思います。
彼女は明るくていいですね。もし、知り合うところがここじゃなかったら、結婚を申し込んでいたと思います。
合宿に限らずですが、私たち生徒や他のスタッフを影ながら支えてくれている、研究所にとってなくてはならぬ人だと思います。
忙しそうで、いつも声をかけられませんが、いつも感謝しています。
いつも電話をかけると、本当に親身になって答えてくれます。
いつも元気で声が大きくて、ビデオを録りながらリズムをとっている。いると、とてもホッとします。
◇参加メンバーへのワンコメント
止まらずに進んでいこう。忘れずに。
今回、班でいっしょになったメンバーのみんなは、すごく家族的なつながりのようなものを感じました。みんな、本当に頑張って欲しいです。心からみんなにお礼をいいます。本当にどうもありがとう。
いっぱい助けてくれてありがとうございました。皆さんからいろんなものをたくさんもらいました。
みんなそれぞれ、この合宿をステップに大きくなれるといいですね。きっとなれますよ!
各々のよいところを無言で盗み合えるような関係でありたいと思う。
それぞれの人が直面している問題を、逃げずに克服していきたいですね。
今回の合宿の課題にともに苦しみ、発表の場を分かち合ったことを忘れません。
今の自分に誠実なことばや表情を出していた人たちのことが、私は大好きです。
みんな、今度集うときはおたがいもっともっと高いステージで再会したいので、おたがいもっともっと頑張ってやりましょう。団結は力なり!ですよ(ただし、ナアナアでは本当の団結はできませんよ!)。
■編集後記 Q(スタッフ)&Ei
Q なぜ今回は、一人ひとりと握手したの?
Ei 彼が一人ひとり抱きしめていたからさ
Q どうして…?
Ei 夏が過ぎてゆくからさ
Q 寒くなるの?
Ei 心があつくなければね。
Q 今月の会報は“熱い”ね
Ei 厚いよ
Q 子供の心をもった大人でなくてはいけないのに、
いつもは大人の心をもった子供ばかりなんだね
Ei ・・・・・・・・。
Q でも読んだら焚きつけられて、また熱くなるんじゃない?
E ・・・・・・・・。いつも芯から燃えてなくちゃ
Q クールね
Ei 熱いからね
Q がんばりましょう、ね