一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

合宿特集Ⅰ 教材   510

合宿特集Ⅰ

 

(1)教材(ダイジェスト版)

グループ発表

エチュードの心

モノトーク・テーマ

 

参考

◯「ならず者」(参考曲)

メルセデス・ソーサ「人生よありがとう」

◯「聖なる予言 実践ガイドより」(抜粋)

◯自分という小宇宙を知る

◯ヴォイストレーニングの秘密

 

 文責 会報編集部スタッフ 

ーーー

 

 

グループ発表  (進行手順)

 

 

■絶望のエチュード

 

●息のエチュード 

 静寂・静かなハーモニー 

 息から声 無から右へ

ゆっくりそして、早していく

 

(ハー、ハー、ハー、ハー)

(ハハ、ハハ、ハハ、ハハ) 

(ハハハハ、ハハハハ、ハハハハ、ハハハハ)

はじめにもどる

ゆっくり

(ハー、ハー、ハー、ハー)

薄く、声にかえていく

ハー、ハー、ハー、ハー

生まれたての声、無垢な声

 

●悲しみのエチュード

 『無垢な塊』に悲しみが起きる 

 感情の誕生(おかしい、憎い、哀しい、つらい)

音色暗くなる

 

●絶望のエチュード

『無垢な魂」にどうしようもない絶望がおとづれる

動作=両手で頭を抱えて、へたりこむ

ひとり、うめき声をあげてうずくまる

次々にひとりずつ、うめき声をあげてうずくまる

 

●苦悩のエチュード

 

●憎しみのエチュード

半円状になっている

その中心にひとりでる

残り全員はそのひとりに向かって指さしながら

「憎しみ、非離、あざ笑い」の声をぶつける

『かごめかごめ」状態

まんなかのひとりは『憎しみの声』を浴びながら、苦悩のエチュード

 

まんなかにいた人、半円に加わり 憎しみのエチュード

代わって、ひとり 苦悩のエチュード

 

最後のひとりが終わり『憎しみのエチュード』の列に戻る

全員が苦悩のエチュードへ変わり、最後に絶叫

へたりこむ

 

 

 

■モノトーク

全員へたりこんだまま

そのうちのひとりゆっくりと起き上がって中央に

モノトークをする

 

タイトル『だから私は世界でたった一つの歌が歌える歌いたい』

 

戻ったときはふっきれている

ふっきれたポーズで

 

モノトークをしてない人は、うずくまっている

全員終了 全員がふっきれた表情

 

 

 

■希望のエチュード

 

●息のエチュード 

 靜寂・静かなハーモニー 

 息から声 無から有へ

ゆっくりそして、早くしていく

 

(ハー、ハー、ハー、ハー)

(ハハ、ハハ、ハハ、ハハ、)

(ハハハハ、ハハハハ、ハハハハ、ハハハハ)

 

はじめにもどる

ゆっくり

(ハー、ハー、ハー、ハー)

 

薄く、声にかえていく

ハー、ハー、ハー、ハー

生まれたての声、無垢な声

 

●喜びのエチュード

『無垢な魂」に喜びが起きる

音色明るく

 

●希望のエチュード

 

●やさしさのエチュード

半円状になっている

その中心にひとりでる

残り全員はそのひとりに両手を弟し出しながら

『やさしさ、愛の声』を送る

まんなかのひとりは『やさしさ、愛の声』を浴びながら、

希望のエチュード

 

まんなかにいた人、半円に加わり 

やさしさのエチュード

 

代わってひとり 

希塑のエチュード

 

全員が一回まんなかになる

 

最後のひとりが終わり

『やさしさのエチュード』の列に戻ったなら

手をつなぎ

全員が希望のエチュードへ変わり、

最後に絶叫

 

 

ーー

 

エチュードの心

 

赤ちゃんは、

言葉がない

思うように動けない

弱い

だから、相手に何かを伝える危険性に迫られたと思ったら

自分の全部を使って表現しようとする

表情を目一杯曇らせて

大声を上げて叫び

手足をばたつかせる

 

言葉という意味をもつ便利な道具がないからだ

ごきげんのときの声、

不思議に思ったときの点、

不快なときの声

 

すぐにわかる

赤ちゃんは素晴らしい『声の表現者』だ

 

言葉がなかったら、と過程してみよう

もしあなたに言葉がなかったら

あなたはどうやって

人にものごとを伝えるだろうか

表悄、身振り、声のトーン..

 

人の心の高揚と声というのは

きってもきりはなせないものがあるのでは

たとえば、素晴らしいことが起こったときの歓声

悲惨なことがおきたときの悲嗚

泣くとき

感極まったときに、それを表現するのは

言葉ではなく、声なのだ

 

つまり、

声は、のどやおなかという部分から

おくりだされるのではない

声は、ひとりの人間の、もっとずっと深いところから

生まれ出るものなのだ

 

声を声という部分として、

切り放して号えるのはやめよう

 

この合宿ではあなたとひとつになった声を捜してください

 

感情=表情=動作=肉体=声

を目指しましょう

 

ウソは、なしです。

 

感情『あなたはたまらなくうれしい』

表情『顔中が笑っている』

動作『飛び上がる』

肉体『身体中からよろこびの気がうずまいている』

これで、つまらない声を出す力が難しいですよね

 

全身の欲するところをそのまま声にしてみる

 

頭とのどとおなかだけでは出せない声

あなたの歌を真実にしたいなら

あなたの声を真実にしたいなら

あなたという人間のすべてで、

声を送り出してあげればいい

 

THE WHOLE MAN MUST MOVE AT ONCE!

 

 

 

モノトーク・テーマ

 

『だから私は歌うことができる!

世界でたったひとつの歌を...』

 

この世にはたくさんのすばらしい歌い手がいる

だけど、あなたは歌う

この世にはたくさんの名唱が残っている

だけど、あなたは歌う

 

なぜですか?

なぜ、あなたは歌わなくてはならないのですか?

なぜ、あなたが、歌わなくてはならないのですか?

そんなに努力をしてまで

そんなに時間をかけてまで

 

他の人にはわからないだろう

今はまだ...

けれど『自分』にはわかっている

『自分』ひとりは待っている

どんなすごい歌い手にもうたえない

自分だけの歌が生まれる日がくることを...

 

なぜ、他の何かではなく、歌なのか

なぜあなたは歌いたいのか

そして、歌えるのか

きっと

あなたの今までの人生には、

たくさんの理由が転がっているはずです

 

こいつは確かに、いつか本当の歌をうたいだすよ

そのときのこいつの歌を聴きたい!

 

まわりの人も、そして自分自身も

そう思わされてしまうくらい

自分を掘り下げたモノトークを期待しています。

 

 

ルール

●2分程度で発表

●原稿を持参

(コピーして自分の控えと提出用と2部もってくる)

●本番は原稿を見ないで発表

 

 

 

ーー

 

参考資料

 

◯「ならず者」(参考曲)

 

ならず者よ

そろそろ正気に戻ったら?

ずっと

無茶なことばかりして...

本当に頑固なんだから...

わかっているよ

あんたにだってちゃんと理由がある

だけどあんたのやり方は

いずれ自分自身を傷つけることになるよ

 

ダイヤのクイーンは引くなよ

やつは隙を見てあんたを痛めつける

ハートのクイーンに賭ければ間違えないんだ

あんたのテーブルには

かなりいい手が並んでいるのに

なんでなんだろう

手に入らないものばかりを求めるんだね

 

ならず者よ

もう若くはなれないんだ

心の痛みと飢えが

あんたを故郷へといざなうだろう

自由?自由だって?

そんなものはうわついた言葉でしかない

あんたが恐れるべきは

孤独のうちにこの世を終わることさ

 

冬の寒さに足が冷えないかい?

雪も降らず 陽もさし込まず

夜と昼の区別さえつかない

判断力を失くちゃって

おかしいよね 頼みのはずの

自分の感情さえわからなくなるなんて

 

ならず者よ

そろそろ正気に戻れよ...

その高い柵から降りてこいよ

心の扉を開いて

雨が降り込めることもあるだろうが

空を見上げれば 虹がかかるよ

あんたは誰かに愛されるべきだ

あんたは誰かに愛されるべきなんだ

すべてが手遅れになる、その前に...

 

 

 

 

メルセデス・ソーサ「人生よありがとう」

 

メルセデス・ソーサ

1935年、アルゼンチンに生まれる。「フォルクローレの母」と呼ばていれるが、フォルクローレという1ジャンルを超えた偉大なるヴォーカリストである。1962〜63年におこった「新しい歌」のムーブメントに共嗚し、歌とともに社会政治メッセージを発した。軍事政権下、1979年スペインに亡命、軍政崩壊の1982年にアルゼンチンに戻った。大地の温もり、鼓動を感じさせる歌声は世界各国で絶賛された。

 

■「人生よありがとう」

チリが生んだ女性フォルクロリスタ・ビオレータ・バラの曲。メルセデスの代表曲のひとつ。

「人生よありがとう これほどの恵みをくれて」このおおげさな言葉の後につづく理由は、普段わたしたちが当たり前のように手にしているものです。

 

 

人生よ ありがとう これほどの恵みをくれて

わたしにくれたふたつの明星 それを開けば

黒と白がはっきり区別できる 高い空の奥の星たちが見える

群衆の中に わたしの愛する人が...

 

人生よありがとう これほどの恵みをくれて

わたしにくれた耳に ぜんぶ刻みつけられる

夜も昼も こおろぎとカナリアの声が ハンマーがタービンが遠伏えが夕立ちが

心から愛する人のこんなにやさしい声が

 

人生よありがとう これほどの恵みをくれて

わたしに音とABCをくれた

わたしが想い人に告げるための言葉を

母親 友達 兄弟 わたしの愛している人のこころの道を照らす光り

 

人生よありがとう これほどの恵みをくれて

疲れた足の運びをくれた

おかげで街や沼地を歩きまわれる 海岸や砂漠や 山や平野

あなたの家 あなたの通り あなたの中庭

 

人生よありがとう これほどの恵みをくれて

はげしくときめく心臓をくれた

人間の頭脳の成果を見るとき 善が悪からずっと離れているのを見るとき

あなたのこんなに澄んだ瞳の底を見るとき

 

人生よありがとう これほどの恵みをくれて

笑いをくれた 涙をくれた

おかげで幸福と失望の区別ができる

そのふたつがわたしの歌をつくる材料

あなた方の歌 それも同じ歌 みんなの歌 それはわたし自身の歌

人生よありがとう

 

 

 

『人生よありがとう』....

なんて言うのが難しい言葉でしょう

『人生よありがとう』という歌では、

この重い言集は、ひどく当たり前のことを讃えている

人間であるならば誰でも備えていると思えることに

目について、耳について、言葉について、足について、感情について...

つつましい喜び...?

いいや、中身が違うのだ。

ここに描かれているのは、

なんと研ぎ澄まされた目なのだろう、耳なのだろう、言葉なのだろう、足なのだろう、感情なのだろう

そう、私たちはこれらのものをすべて持ってはいる

しかし、ちゃんと、『使って』いるか?本当に?

 

選ばれた人にしかうたえない歌がある

うかつに目にしてはいけない歌...。

『人生よありがとう』はその中のひとつだろう

 

アルゼンチンの内戦はあまりにもすさまじかった

いとしい故郷を、軍事政権が踏みにじっていく

誰が正しいのか、何が大切なのか、どんな言葉で表すべきなのか、...。

考えなければ、考えなければ、

そうしなければ、かけがえのないものが目の前で破壊されていく。

軍政を向こうに歌で戦ったメルセデス・ソーサ

彼女が目を歌うとき、耳を歌うとき、言葉を歌うとき、足を歌うとき、感情を歌うとき

聞き手は、『当たり前』のすごさと可能性を見る

 

果たして、あなたは口にできるでしょうか?

この歌を...

この言葉を...

 

 

 

 

◯「聖なる予言 実践ガイドより」 (抜粋)

 

 

●瞑想

演習3 自分の中心にふれ、エネルギーをくみだす瞑想

目的 現在のあなたの問題を愛のエネルギーで包む。

方法 

 

ステップI 目を閉じて、自分の心の中に意識を集中し、しばらく静かに瞑想する。

   または、誰か一人が次の文章を読み上げて瞑想を誘導する。

 

◎リラックスのための誘導瞑想

二回か三回、深呼吸をします。空気が体の中に深く入ってゆき、体を柔らかくリラックスさせてゆきます。……ゆっくりと吸い込み、ニ、三秒呼吸を止めてから、ゆっくりと吐き出します。……足の先から順々にあなたの体を見てゆきましょう。

緊張したり、固くなったりしている部分、柔軟でリラックスした部分に気づいてください。……足はどんな感じですか?……次にふくらはぎはどうですか?……次にもも、そして腰から胸……腕や手はどんな感じですか?……さあ、肩と首に意識を向けてください。……

もし、緊張している所があればそこにやさしく息を吸い込んで筋肉をほぐしてあげましょう……頭と顔はどうですか? ……やさしく頭と顔の筋肉をリラックスさせます……

さあ、今度は背中と背骨です。どんな感じですか? ……あなたの体全体に注意を向けてください……ゆっくりと深い呼吸をします……空気が体の中に入り、すべての緊張を取り除きリラックスさせてゆきます……

では、美しい白い光を頭上に想像してください……その光が、あなたの体を包み始めるのを感じます……体全体が光で満たされます。その光で細胞や内臓がいやされてゆきます……あなたの体はスポンジのように、すべての光を吸収しています……体の細胞の一つひとつが光にひたされています……あなたは輝く光そのものです……深く呼吸し、体が完全にリラックスしているのを感じてください。そして、平和と愛を感じましょう。

 

全員がリラックスしてから、ステップ2に移る

 

ステップ2 誰か一人、次の文章を読んでグループを誘導する……では最近、とても幸せだったときのことを思い出してください……そのときの喜び、やさしさ、満足感、幸福感などを思い出しましょう……(みんなが思い出せるように、二、三分刪、間を置く)体の細胞全部で、その、幸せを感じてください……自分自身を、暖かさ、光エネルギーで包みます……愛があなたの血管を通って、あなたの全身を静けさと君びで満たします。……その感覚が強まってゆきます……そして、部屋全体が愛と光と暖かさと喜びの感覚で満たされるまで、その感覚を大きく広げてゆきます(一分間ほどみんなにこの感覚を味わってもらう)。

 

ステップ3 では、この感覚の中へ、今日、一番答えを得たいと思っている疑問をそっと置いてください……もし、新しい恋人をどう見つければよいか知りたいのでしたら、その質問を愛と喜びの暖かい光に充ちた感覚の中に置いてやります。……もし、どうすればもっと健康になれるのかを知りたいのならば、その質問を、喜びの暖かい愛に満ちた感覚の中に強めてください(二、三分間静かにして間を置く)。

 

ステツブ4 今度はあなたの質間が、あなたの望むものに変わってゆくのを見てください。……心の中で、実際に新しい恋人ができたのを感じてください。もっと結構になったのを感じてください。……さあ、あなたを必要なものへと導いてくれたことに感謝しましょう。……感謝の気持ちをできる限り大きくしましょう。あなたの願いが実現するのを感じてください。……あなた自身を、この愛に満ちた快いバイブレーションにひたしてください。

 

ステツブ5 さあ、望み通りになるかどうか心配する気持ちを、そっと手放しましょう。自分が今、それを引き寄せているということを受け入れるのです。……宇宙が今、すべてをやってくれています。すべての思いや心配を手放すのです。……暧かい光のエネルギーを感じてください。三つ数えると、あなたはエネルギーに満ちたグループへと戻ります。……目を開けてください。

 

ステップ6 暝想の感想を各人に発表してもらう。

 

 

<解説>

瞑想時の脚本の叩き台です。

全身の隅々までを自分で知覚することがねらい。

目を閉じておこなう。

人間は視覚に全感覚の60%を頼っているという。

その視覚を殺すとこで、他の部分の感覚を研ぎ澄ます。

 

 

 

 

 

◯自分という小宇宙を知る

 

 

細胞の意識

植物のポトスとヨーグルトに共通するものは何でしょうか?一九七三年に出版された「植物の神秘生活」(ピーター・トンプキンズ、クリストファー・パート著 工作舍)の中の、植物は驚くべき力を持っている事実を証明した実験の話は、せ界中の読者を魅了しました。

その中の一つに、人間の考えていることを、何マイルも先から感じとることができるという能力がありました。生命の本質に関する研究は占代ギリシャの時代から連綿と続けられていましたが、生物エネルギーについての研究は、一九六〇年代にさかんになり始め、目に見えない、知性を持ったエネルギーの存布に光を当てました。

一九六六年のある運命的な日、アメリカのうそ発見器の権威であるクリーブ・バックスターは、おもしろ半分に、測定器を研究室にあったポトスにつなぎました。何か反応があるとしたら、どんな反応が起こるか見るために、彼はたまたま手に持っていたホットコーヒーの中にポトスをつけてみました。しかし、何の反応もなかったので、彼はもっとひどいことをポトスにしてみようかと考え始めました。マッチで葉を焼いてみようと考えたとたん、うそ発見器が狂ったように振れ始めたのです。その晚、彼が観察したこの反応が契機となって、何百という実験が行なわれ、植物は考える能力を持っているという証明がなされたのです。

植物はお互い同志は常に同調していますが、自分の周囲の人間や動物の行動を細胞レベルで感知することもできるようです。たとえば研究者が二つあった植物のー方をわざと折ってみた実験では、生き残った植物はそこにいた六人の中から犯人をちゃんと見分けることができました。ほんのささいな暴力行為でさえも感知する能力を、植物は持っているのです。

ある研究者がヨーグルトを食べようとしたとき、植物が反応しました。彼がヨーグルトの中にジャムを入れてかきまぜたので、ジャムに入っていた保存料が、生きていたヨーグルト菌を殺してしまったのです。この菌の死を、植物はちゃんと感知したのです。

それ以来、科学と超科学の分野を橋渡しするために、熱心な研究が行なわれ始めました。一九七〇年代、化学の研究者、マルセル・ヴォーゲルは、人間に対する植物の感受性と人間の思考や感情を察知する植物の能力について、広汎な研究を行ないました。ある講演では彼は次のように述べています。

 

「人間は植物と意志を通い合わせることができます。植物は人間の感情を測定するための非常に敏感な測定器でもあります。彼らは人間にとって役に立つエネルギーを放射しています。私たちはこうしたエネルギーを感じとることもできるのです。彼らはそのエネルギーを私たちのエネルギーの場に注ぎ込み、私たちは次に、その植物にエネルギーを返します。アメリカインディアンは、こうしたことを非常によく知っていました。必要になると、彼らは森へ行きます。そして腕を広げながら、松の木に背中をあずけて、木のエネルギーをもらうのです。」

 

明らかに、生命体は記憶力と知覚力、つまり、感知する能力を分子のレベルで持っています。バックスターや細胞学者のハワード・ミラーによって行なわれた実験は、次のような事実を示しています。

精子細胞は、驚くほど正確に自分の造り主の存在を見わけ、他の男性は無視することがわかりました。」

 

 

<解説>

・自分は、自分自身で考えているよりもっとずっと遥かに、自分のことは知らないんだということ。

・『自分』といったとき、体と魂をさすとすれば、私たちはなんと自分を知らないことか?

・一日の生活を振り返ってみればいい。一体、自分は自分のどれくらいを『意識』して使っているのか?

・それに比べて、なんと果てしなく膨大な組織が記憶が、自分に含まれているのか?

・『体のすべてを使って声を出す』といわれたとき、実際に使っている意識できている『体』はどのレベルまでなのか?

・細胞だって、分子だって、生きている。生命体レベルでそれぞれ意志を、記憶もっている。自分で統御するしないに係わらず、数え切れないほどの生命体がこの『自分』の中には息づいている。そんな小宇宙の統御者であることをいつ、どれくらいの頻度で人間は考えるのだろう。

・それら生命体のしたがっている法則は?自分という統御者ではなく、もしかして宇宙の大きな流れなのかもしれない。

 

・もっと、自分を知りたいと思わなくてはいけない

・意識して自分の宇宙の住人に話しかけなくてはならない

魂…膨大な記憶の宇宙に対して、意識して、彼らを訪ねること

体…自分の構成者達を知覚して,触覚して。

・あなたの魂はあなたが思っているより、もっとずっと奥行きがある

・あなたの体はあなたが思っているより、もっとずっと複雑だ

・目で見えるもの、自分の外ばかり見ていて見失ったもの

・人間はもっともっと自分を知覚できるようにならなければならない。もし、本当に歌いたいなら

・知覚できてないものが、自分=統御者と一緒に歌ってくれると思う?

・のどとかおなかだけではなく、もっと多くの『体』と歌おうよ

・もちろんばらばらの歌ではなくシンフォニーを。

・その際、彼ら生命体と同じ『ゆらぎ』を知る必要があるのではないか。目には見えない宇宙のバイブレーションを感じ、その大きな流れに身をまかせて漂う。

・自分を失うかもしれない恐怖心を克服して、『生命を神様にあずける』こと

 

 

 

 

◯ヴォイストレーニングの秘密

 

降伏//明け渡す(サレンダー)

神秘体験はコントロールする必妥から私たらを解放します。心と体とたましいは、宇宙に降服したとき、一つになります。

 

「スポーツの喜び」(The joy of sports)の中で、マイケル・ノバックは次のように書いています。

 

「これはスポーツの最も偉人な秘密である自分自身が一つとなり、まわりの世界とも一体となるあるポイントがある。そこでは、表層意識や意志の力では決して得られないある種のつながり、引き合い、調和が生まれる。…本能的な命令に、表層意識による命令よりもずっと迅速で、精妙で、深く、より正確で現実に即しているものだ。これは息を呑むほどの発見である。

 

運動家が自分の体験を語るにつれ、私たちの集団的進化は早められ、広がってゆきます。

一九七七年にバスケットボール選手のバッツォ・ニールは「スポーツとアイデンティティ」(Sports and Identity)という本の中で、次のように書いています。

 

人間の予想も、個人の肉体的感情的能力も超えた栄光の瞬間が存在する。何か説明できないものが入りこみ、生命を吹き込む。自分では絶対にできない奇跡が起こりつつあるのだ。…これを恵みの状應、信仰の行為…あるいは神の行為と呼ほう。それはそこにあり、不可能が可能になる。…選手は自分を超えたものとなる。自然を超越する。そして天国の一部に触れ、未知の源からやってくる力の受けとり手となる。…試合は霊的な覚醒が起こる聖なる場所となる。彼女のまわりの動きがすべてとなる。彼女は試合の間中ずっと、それまで一度も気づいたことのなかった力を身につけて、浮揚しているのだ。」

 

 

<解説>

・エンゲルペルト・フンパーディングは、超能力者としてアメリカで有名らしいけれど、そうであってもおかしくないな、と思う

きっと、あんな声がだせる人は、ここに書いてあるような、トップアスリートと同じような体験をしているのではないかなと想像する。

・F1パイロットのセナがあるレースのあと、『今日僕は神を見た』といったことがあった。それを聞いて記者達は『またセナのホラが始まったよ』と揶揄した。

 しかし、その話を記者から聞いた中嶋はこういったという。

 『君達、時速300キロの化け物みたいなマシーンに乗って自分の極限状態に挑戦したことある?ないんだったらわからないだろう。彼にはそれが見えたのかもしれない』

『表層意識や、意志の力では決して得られないある種のつながり、引き合い、調和が生まれる。それがスポーツの最も偉大な秘密』とここには書かれている。

 

・ヴォイストレーニングもそうなのではないか?

結局この『スポーツの最も偉大な秘密』を知っているか知っていないかが、上達に大きく影響を及ぼす のではないか?

・そう、この『スポーツの最も偉大な秘密』の状態というのは、体験したことのない人、それを知覚したことのない人にとってはまるで『超能力』のように別の世界の話だったりするのです

・集中することの大切さは誰でもしっている。その人なりにはやる

しかし、集中レベルのステージが各人ばらばらなのでは、というのは、容易に想像できる

・表層意識や、意志の力では決して得られないもの、

本能のレベルまで降りていく感覚を知っている人は、そう多くはないのではないか?

・スポーツをやっていた人の方がヴォイストレーニングの上達が早いというのは、こういう理由もあるの ではないか?

 

・本能まで降りていく感覚。

ある人にはあたりまえで、

ある人はそれがあることさえ知らない

意志での深い声と

本能での深い声

いつか交わる日はくるのだろうか?