一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

トレーニングメニューを続けるために、 自分で考えるためのヒント15 541

 

レーニングメニューを続けるために、

自分で考えるためのヒント15

 

 

1. 差があるということ。 

  距離のあることがみえないうちは、入門以前、みえて初心者

 

2. やってきた人には、あたりまえのようにできていること

  わかることがわからない、わからないことがわからない。

 

  それを認められて半人前、

  人にわからないようにできて一人前。

 

3. アーティストとしての創造(活動)とは、何かを知る

 

4. 皮膚感覚 皮膚から一つひとつの細胞に 

  音楽、歌、声がしみ込み、

  そこから滲み出てくる

 

5. 量とパワーと意地 

  信じること、

  伝えるものの存在

 

6〜10年、スポーツや武道に学ぶとよい。

 

6. 感情を声に練り込む   インパクト、パワー、体[地] シャウト

声を解放する 下半身で支える上体  イメージ [天] 共鳴

 

7. 体と声と心の深いところでの統合意識<クッション> 統一音声

 

8. モノトーク ”やる気”を鼓舞する原初エネルギーを満たせる

 

9. 汚されたくないのは、甘え 

  自分が揺さぶられる体験を恐れぬこと 

  何でもありの世界 

  ありったけの感情を吐き出す

 

10.   ピアノの音に聞く 音流への感性 リズムと呼吸

 

 

 

11. 期待もしないが、絶対あきらめない人は克服していく

 

才能を伸ばすエリート教育でなく、

量とイメージで才能を気づかせる、

ひっぱり出す 成り上がりの鍛錬法

 

 

12. 歌えなくなるところから

1)聞いて

2)身につけて

3)フィードバックする

 

[ひびかす 体を使わない 歌らしく]で10年過ごさない

 

 

13.  アーティストとして

1)必要ある人しか入っていけない

2)伸びる人しか続けていけない

3)時代、社会から離れているのを結びつけること

   そうでないなら、それなりに目的を絞れ

 

 

14.    才能の開化まで、ベクトルの一致を

  目標、目的をもつ

 

たとえば、1万時間に達するには

1日8時間で1250日…3.4年

1日4時間で2500日…6.8年

1日2時間で5000日…13.6年

1日1時間で10000日…27.3年

 

 

15.   マイナスから、ゼロへのトレーニン

 

武器のない人のトレーニン

成り上がりのトレーニン

才能がわからない人のトレーニン

人間としての器、センス、表現意欲のトレーニン

アウトローのトレーニン

自分に何があるかわからない人のトレーニン

意欲だけで身につくトレーニン

自分に直面し自分に価値を与えるトレーニン

 

だから、ロックのトレーニン

 

 

 

 

 

 

◯ヴィジョン (最近の心配ごと)

 

最近、私が心配しているのは、研究所とはこういうところだ、

ヴォイストレーニングとはこういうものだというような定義づけを、

頭でしだす人が、特に新しい人たちがしているようなことです。

そういう人は、そこから出られなくなります。

 

研究所の声とか表現などは、誰も決めていません。

私は、再三、注意してきたのですが、

ここのトレーニングは、ここの外で使うためのものです。

 

レッスンを進める上での指針や

レッスンの感想文など、先輩の学びのプロセスが、誤解を促すのでしょうか。

 

研究所として、いろいろな材料を提供しているだけです。

何を取り入れるか、どう組み合わせるかは、あなた次第です。

 

自分に合うものを取り入れていけばよいのです。

自分に合わない、あるいは、自分で納得しないことをやらなくてもよいでしょう

(もちろん、必要なければですが)。

 

また、以前はなかったことですが、最近、声をこわす人が、下のクラスにいます。

体を思いきり使ったり、息を思いっきり吐いて、

声を出している人の真似をするからでしょう。

そのまま高い音や大きな音を出そうとすると、

あたりまえのように、のどに負担になり、つぶしてしまいかねません。

いきなり、高山に登るようなことは、自殺行為でしょう。

 

こういう世界は「直感の世界」です。

自分にとって正しいと思ったことだけを、自信をもってやっていけばよいです。

その判断が正しくできるだけの材料を体に入れることです。

 

間違っているかどうかを見分ける目、

正しい判断力が必要です。

上のクラスと入ったばかりの人の条件は、まったく違うのです。

なのに、それをみて、同じようにやってしまうのでしょう。

気をつけてください。

 

私が、一流の作品から学べと繰り返しているのに、

わかりやすいから、長くいる人をまねるのでしょう。

 

ここまでは、初心者への注意ですが、

中途半端な影響は与えないようにするのも、

長くいる人の務めでしょう。

 

 

私は、在籍期間で区別していませんが、

どれだけ、いるということより、

入ってくる人の準備が以前ほど整っていないように思います。

本が出て、スタジオも大きくなり、一般の人や初心者が増えたこともあるでしょう。ー

 

 

これまでの人に、

これから先は、個人の勝負となってきます。

今からの時期がとても大切です。

気持ちを2倍、3倍とひきしめ、志を高くもち、上をめざして欲しいと思います。

上をめざさないと、今の力でさえ維持できなくなります。

下をみていると、どんどんと力が落ちてきます。

 

上にいる人に認められるように、器をまだまだ大きくしていくようにしてください。

もう一度、初心に戻り、技術、耳、声の確認をして、ベースを確実につかんでいってください。

 

 

一回、一回、反省をして、ここの利用できるところは、

どんどん利用して、自分の身につけていってください。

どんな色でも構いませんから、自分の色を出す、

そしてその色に、もっともっと深みを増していくようにしてください。

 

外へ発信するにも、問題は発信に値するソフト、あなたの価値が何であるかです。

どこでどう通用するかよりも、どうあるかということです。

 

観客が、絶対に、もう一度.みたいと思って、積極的に足を運んでもらえるように。

リピート性がないなら、ステージの公開などできません。

 

いらした人に満足させる価値を与えるのが、あたりまえのことです。

その先のことをここは求めています。

 

ともかくこの場がふっとんでしまうようなパワーで

世界に届ける気持ちで歌って欲しいです。

 

守りに入らないでください。

聞いている人の血が騒ぐような熱くなるもの、

みている人が皆、思わず一緒に歌いたくなってしまうほどのパワーをみせてください。

 

BV座のなかのメンバーにならないように、

一人ひとりのメンバーあってのBV座です。

皆で盛り上げるところではありません。

一人で盛り上げられるようになる人がいたらよい場です。

 

一人ひとりが主役です。おのれの役割をまっとうすることです。

一人で他のみんなを喰ってしまうような、

場を独り占めしてしまうような、

気迫でやってください。

 

それぞれ違う色で、基本は踏まえた上で、

どんどんはみ出していって欲しいと思います。

 

今年は、ソロという形での場もつくっていきたいとも考えています。

2曲で勝負のスタンスはつかめてきたと思いますので、

もう一段、アップして、

一人6〜8曲のステージで通用することをめざしてください。