トレーナーレッスン 565
ー
リズム・音程レッスン 360303
福島コメント
トレーナーレッスン
■表現力、演技力特別講座 勝田光俊氏
ー
リズム・音程レッスン 360303
一拍目を強調しましょう。
後ろに流れているコードを感じながら歌いましょう。
譜面3の4小節目の2拍目の休符、譜面4の1小節目の一拍目の休符に気をつけましょう。リズムを手できざまないように足できざみます。なるべく、人にわからないようにきざみましょう。
リズムの長さが同じの課題です。譜面6は、ト長調(Gmajor)なので、ファにすべて#(シャープ)をつける意味で、ト音記号の右横のファの線の上に#がかいてあります。
ポップスの場合、2拍、4拍目に少しアクセントをおくような気持ちで歌うと、ノリがでます(アフタービート)。ドラムでいうスネアを叩くところです。2拍伸ばす音、休符で切るところなどきちんと拍の長さ分で歌ってください。早く音を切ってしまったり、だらだらと伸ばさないようにしましょう。4小節目の3拍音を伸ばすところは、つられないよう、きちんと3拍分伸ばし、4拍目を忘れないようにします。
出している音程は正しいのに、音階を読み違えている人がいます。合わせるようにしましょう。譜面8は、ニ長調(Dmajor)です。曲の中のファとドに#をつけます。
譜面9の2小節目、3拍目と3小節目の1拍目は同じ音です。それを頭において歌うと歌いやすいでしょう。譜面10は、とぶ音が多いので、しっかり音程をとるようにしましょう。狙いをつけて声を出さないと、音がはずれてしまいます。
シャッフルで歌うと、はねた感じで曲が生き生きとします。
リズムが少々、難しいので、手拍子で打ってみましょう。「1と2と3と4と」と、裏拍を感じましょう。
休符の位置、長さにつられないようにしましょう。
2小節目の1拍目の休符につられないこと。4小節目の音とびに気をつけましょう。1小節目の2拍目のように、五線に書ききれない音符は線を加えて書き足してやります。
シンコペーションのリズムです。譜面15の1小節目、2拍目の「ファ」や3小節目、4拍目の「ソ」が2拍分伸びていますが、きちんとビートをきざんではしらないように落ち着いて歌いましょう。シャッフルのリズムにあわせて歌ってみます。譜面15、16も、8分音符がないので、実際、音の長さが変わるところはありませんが、はねた感覚を「心」に感じながら歌ってみてください。
1拍目にアクセントをつけるような感じで、元気に歌ってみてください。堂々と歌いましょう。
譜面19の1小節目、3拍目と4拍目の音の幅は5度あります。音の差に気をつけます。譜面19、20は8分音符が加わったシンコペーションです。8分音符の鋭さに敏感になって、音符のリズム感を感じとってください。シンコペーションの伸びている音にも、拍を感じるようにしましょう。
3連符が入ってきました。3連符は、4分音符を三等分に分けたものです。音数が多くなったからと急がず、休符で待ちきれなくならないように、落ち着いて休みましょう。<21、22を8分の6拍子にすると次のようになります。>
注意、8分の6拍子は、2拍子系の仲間ですが、音符の長さなど微妙に違うので、21、22と比べてください。3連符とは区別しておいてください。8分の6拍子とは、1小節に8分音符が6つある拍子です。「いちにっさん、いちにっさん」と数えてもよいのですが、「いちとにいと」と数えましょう。
<つぎは2分の2拍子です。hhと、一見4分の4拍子と変わらないようですが、2分音符を1拍とし、2拍子に数えましょう。>
1小節を2拍子に感じます。はじめは慣れるために、>のところに少し大げさにアクセントをおいて、いーち、にーときざみながら歌ってみます。慣れてきたら、今度はこの楽譜を見ながら4分の4拍子の感覚で歌ってみましょう。違いを感じとってください。
今度は3拍子です。最初は単純にワルツのリズムと考えましょう。4小節目の音符、休符をその音の長さ分、大切に伸ばしてください。
<8分の6拍子に変えてみると、イメージが大きく変わってしまいます。>
譜面28の8分の6拍子です。3拍子が2拍子系に変わるので、だいぶイメージが違ってしまいます。音の長さは同じですが、アクセントの位置がずれることに注意しましょう。
<その他に、今日はやりませんでしたが、付点、16分音符などがあります。>
ー
福島コメント
リズムの検定を行ないます。今までにも、リズムの授業をしていたことがあったのですが、一度やめました。リズム・音程に合せるだけの声をつくってしまい、ややもすると声を育てるときの妨げになるからでした。もちろん、歌を歌っていく上で、リズム、音感は必要であることを確かです。より正確に感じとれるベースとして与えることにしました。
最近、入ってくる人をみて感じることは、音楽のバックグラウンドが全くないことです。音感、リズム感がないことです。声の問題を片づけるためにも、音感、リズム感は必要です。
声がどんなに大きくても、音楽にならなければ、ヴォーカリストとは呼べないのです。このような、バックグラウンドをつけるための音程、リズムを学んでください。絶対的に強いものを一つもち、スタイルを築けることが、ヴォーカリストとしての条件ですが、リズムや音程もプロとしての平均レベルまではもたないと認められないのです。
ただし、あくまでも、こうしたレッスンは補助的要素だということを忘れないでください。
重要なのは、音色であり、声の芯をつかみ動かしていくことであり、どんなものであれ自分の土俵にもってくる力なのです。
本来は、楽譜上に表わされている音程、リズムよりも、もっと細かいものである音のゆれ、動き、呼吸を感じて出せなければならないのです。声のところにリズム、音感があるのです。それは体と心に結びついているのです。
当然、声の力をもっているヴォーカリストは、その部分で人を魅きつけている部分はあります。しかし、その時代の音、リズムが表情として表われるわけで、その底にバックグラウンドがあってこそ、あのような歌い方ができるのです。日本人は、バックグラウンドがありませんので、そういう色を出そうとするのは困難です。それを世界中の一流の音楽から学び、体にしみこませたいものです。通用するためには、とにかく慣れることです。体、そして心にたくさんのパターンのリズム、音楽をあびてください。
ー
トレーナーレッスン
ピッチリズム実習コメント 360500
▢リズム
テンポをよく保つこと。速くなったり遅くなったりしないこと。これはリズムの基本です。それから8分休符、8分音符の繰り返しの襄拍のリズム感がよくありません。普段、みなさんがよく歌っている曲のリズムです。こういったリズムはとにかく体でとる、体で慣れることです。
ヴォーカリストのリズムを聞いてみるとよいでしょう。それからロックのドラムのリズムをよく聞いてみましょう。
▢音程
今月は少し難しかったでしょうか。シャープ、フラットの歌い分けがありました。あとわずかなシンコペーションもありました。音程に関しては、とにかくたくさん音を聞き、耳を改良していくことです。
特に最初の音から全くとれない人、これから毎日でも、基本の音の出るものでトレーニングしてください。授業へ毎日出席するだけではどうにもなりません。各自の本当の意味での努力がものを言います。これができないとヴォイストレーニングにもなりません。それからいろんな歌を歌って感覚を身につけるということもよいでしょう。メロディコピーも同じです。それからよく知っている童謡をしっかり音をはずさず歌うのもやってみてください(それを録音して聞く)。
☆最高点12 0点満点で105点
☆平均点80点
ピッチリズム実習は、だいたい8 0点くらいですと中級になるのです。
最近、テレビなどのトーク番紐で7 0年代、8 0年代の歌手がゲストなどで出ているのをよく見かけますが、この人たちの話を聞くと、楽譜が読めなくても優れた音感、リズム、特に音感があります。
「狩人」というグループは、一つのメロディを聞けば、上、下のハーモニーの音をその場でつけて歌うことができるそうです。 また、他の番組で久保田利伸さんが出ていましたが、アカペラで自分でキーを考えてその場で今、自分のヒットしている曲を音を狂わさずにきちんと歌っていました。
音の取れないヴォーカリスト、音感のないヴォーカリストはいないということが改めてわかるかと思います。これらのことができないのに、優れたヴォーカリストになれる訳がありません。
とにかくWでは、かなりの差がついています。これは自分でどうにかしないと解決しようにありません。どうぞ、がんばってください。ピッチリズム実習、挑戦してみてください。
ピッチリズム実習…課題について
▢リズム
8頌符の裏拍を出しています。ポピュラーではとても大事なリズムなので、必ずリズム感よくできるようにしてください。また、8分音符のシンコペーションも入れています。このリズムも求ピュラーのリズムに多い形態です。感覚をよくつかみ、体で拍やカウントを取りながらできるとよいでしょう。これらのリズムをきちんと打てれば(リズム感よく)点数が高いです。
▢音程
今回のは音の跳躍です。また、同じ音に戻れるか、シャープ、ナチュラルを欧えるか、その他、リズム感も入ります。特に、3、4小節目は気をつけてやらなければなりません。ここがポイントになります。いかにメロディを3回で把握し、余裕をもって歌えるかということです。
▢メロディコビー
いつも4回〜5回弾いて歌ってもらいますが、今回から3回、最悪の場合4回目まで弾くことにします。
今回は、割とメロディが並んでいるので理解しやすいかと思います。これくらいのものは、3回くらいである程度、把握できればと 思います。
ーー
■表現力、演技力特別講座 勝田光俊氏
ヴォイス演出塾(自己表現塾)for Vocalist, Acteor,Actress
表現力・演技力のつけ方/姿勢から動作まで徹底チェック
スターのもつ魅力、雰囲気づくり、自己演出力
自分の力を最大に発揮するには
〜これでもてなきゃ、男(女)やめなさい
①3/23(土)19:00~21:00(18:45集合)
②3/24(日)14:00~18:00
講師:勝田光俊氏(有)演出力開発研究所代表 東京造形大学講師、元NHKテレビディレクター(元NHK大河ドラマ演出家・ディレクター、演出力研究所所長
(「人に好かれる声になる」(NON BOOKS)の推薦を本にのせてくれています)
対象
[1]舞台、本番に弱い人
[2]リラックスできない人
[3]コミュニケーションのうまくできない人
[4]表現力を欲する人
[5]自分の世界を築くための具体的なトレーニング法を知りたい人
1.目的と特徴
舞台を含め、あらゆる人間関係にとって重要な役割を果たすのは、共感とともに説得する力、言い替えれば「自己表現力」にあります。アメリカの教育のなかではほとんど必須課目になっている、この自己表現力をスキルとして身につけて頂こうというのが本塾の目的です。
しかし本塾は、いわゆる「お上手なトークマシン」製造をめざすものではありません。テレビ演出家20余年の体験を生かした実験的指導によって、まるで劇団の稽古場のような爆笑と厳しい緊張のなかで、一人ひとりの個性的な表現を速攻的かつ有効に引き出すことをめざします。
2.受講対象者
自己表現力の向上を身につけたいと考える、すべての人。
それぞれの立場、キャリア、目的に沿った実習事例を用いて理論だけではなく、実際に表現できるスキルとして身で覚えていただきます。
3.特徴と狙い
人はことばだけで動くものではありません。共感して納得して、はじめて心を動かします。本塾は自己表現力を「人の心を動かす演出力」として生かすことを最終目標とします。演出力とは、自分の熱意・誠意・自信をことばだけでなく、目に見えるように表現してこそ、はじめて人に共感し納得してもらえるからです。