トレーナーレッスン
コメント by トレーナー
今月は基本の応用を出題しました。いつも単科に来ている人にも、どんなものか目に見えるように思います。問題の解説をします。問題と比べながらチャレンジしましょう。
音感
これはクラスでもよく取り上げる定番の4度と5度の練習です。但し2番と3番はそれぞれ拍子が8分の6、4分の3となじみがうすく、とまどう人も多いと思います。焦らずに頭から音を1つ1つ追ってください。
1番…初っぱなのドミソ、ソ→ドで狂わないように。ドミソはメジャーコードです。
2番.—小節自後半のドファファがポイント。これで完全4度をマスターできます。
そして3小節目で更にダメ押しのファ→ド→ファ→ド。しっかり練習を。
3番.ドファミ・ドミソ・ドファミの4度5度のギアシフトは苦手のようですので、しっかり音が取れるまで繰り返してください。
4番.Aマイナーです。3小節目ミレドファができればこなせます。
リズム
基本の応用。しっかり刻みましょう。アクセントがつけられなければ失格でした。
1番.基本。リピートをスムーズに。
2番.4分の3がまだ取れない人がいます。微底確認を。タン、タッカ、夕夕(1小節目)はジャズワルツ風のリズムです。
3番.タイの嵐。最初はなしで、できたらタイで結んで、というステップを踏んで下さい。(離易度☆☆☆)
4番.4分のさえとれば簡単です。どこが1拍目なのかが分かるようになればしめたものです。なれて下さい。(難易度☆☆)
不足しているものをつかんだはずです。そこで講座を活用して各点を補う努力をしましょう。
今までは、すべて、皆さんの意志、やる気、学ぼうとする意欲に任せてきました。
高出席率者は、この三つを持っており、どんな時も変わりなく出席し、多くを学んでいます。特に、基本リズムトレーニングのクラスでは各自が確実に成果を上げています。ですから、弱点を見いだした人はぜひ加わってほしいと思います。
しかし、意志、やる気、学ぼうとする意欲ばかりを期待してはいられないということも一部の生徒の皆さんを見ていると痛感させられます。ヴォーカリストという芸術性から目先の能力に甘んじてしまうのです。
「私はもうこれはできる」という過大な自己評価におちいりやすいのです。
それでクラスをはなれてしまった人たちも何人もいます。
私自身も厳しい見方をするようにと改めるつもりです。
みなさんは、ここに来る意味をもう一度見直して下さい。
ここで学べること、学ふべきことに対して、もっと初心の気持ちに返るべきです。
誰でも初めは謙虚であり、素直に教えを受け、学ぶ気持ちで一杯の筈です。
今こそ、もう1度初心に返ってください。やる気の姿勢と素直な心を待っています。
総評コメント
音感について
1.は音程間隔の開いた上下運動。二小節目のシラドシラが狂いやすく、とりづらい。
何度も楽器と練習してください。特に三小節目はなかなかできないようだった。
2.初心者(中級者には三分の四拍子のせいもあり、スムーズにいかなかったものも多かった。
しかし、基本的な音程の組み合わせなのでしっかりマスターしてほしい。
二〜三小節目の下りと下がったあとのドシドがとれない。
3.ラード(一小節目)が取れない者が目立った。ラドは短三度であり、暗い響きを持つ。そして三小節目のソレシミがまた取りづらい。3番は中級者の必修課題である。必ずマスターするように。
リズムについて
1.タイで結ぶとみんなできなくなる。タイを理解していたとしてもそこで止まってしまう者もいた。1番をマスターしてほしい。
2.は上級者向けの複合拍子とタイの組み合わせで、このマス夕―を強制的にすすめるつもりはないので、挑戦のつもりで練習してください。
練習不足の者が目立つようであった。この課題をもう一度、しっかりと練習しておくように。
出席数が多い生徒は得だと思います。
会社、バイト、学校と大変だし、それぞれ予定、計画もあることだろう。しかしいつも見かけ人(クラスの中に参加しているという意味である。クラスの前とか外ではない)は、やり方、言わんとする注意事項を心得るようになり、説明の手間が掛からない。そういう生徒はその場で自分が何が足りないのかをすぐにつかめるようになっている。
ここニ〜三カ月に、多く出席している生徒の読譜能力・リズム・音感の伸びは著しい。以前はできない生徒が多かったのだが、今はひと握りしかいなくなった。しかし、そのひと握りの生徒は、結局、注意する点、押さえるポイント、何をテストされているかなどが分かっていないのである。
つまりクラスに来れば分かるものが分かっていないことがその差ということになる。その差があるかないかでヴォーカリストとしての基本能力が違ってくるというのは見逃せない事実だ。大部分の生徒がそのことに気づき始めてており、よく出席しようと努めている。
このような時期に私がここを留守にする(渡米)のはどうかと思う。
でも、その出席しようとする努力、自分の足りない所を知ろうとする気持ちは、きっと生徒の内に残り続けることだろうと信じている。個々努力を続けておいてほしい
このクラスの設置以前は、みんなヴォイストレーニングにしか目を向けない(精一杯できないというべきか)傾向があるほどだったので、それに比べたら随分と進歩したと思う。結局は各自が自分の音楽生活の将来を考えたときに、必要なものにはすべて目を向けなければならない、ということだ。
また、数多くの生徒が出席することになってから「人ができるのを見るのが悔しい」という意見も数人から聞いた。気持ちは分かるのだが、ここは競争社会でも何でもない。それでは渡米中、そのクラスがなければ競争の必要もなくなるということではないのだろうか。他人事を考えるよりも、自分を向上させることだ。
自分のためにしっかりしてほしい。また、毎回「おれは音程がダメだ」という人ほど、努力のあとが少ない。そのなかには、毎回、無言だけれど、いつも出席しており、または課題をしっかり把握しており、家でよく練習しているであろうと思われる者もいる。
この場合、いくら家で練習しても間違えていたり、勘違いの練習をくり返しでいるのではないだろうか。誰か他の、音楽を知る友達に聞いてもらうなどの工夫をしてほしい。同じ誤りを繰り返していてはだめだ。
最後にひとつ言っておきたい。ここにいれば何とかなるという甘えはもう捨てることだ。ここに入っても、ここの誰かより、うまく歌えても、ここの誰かとライブをしても、それがあなた自身を救えるのだろうか?
要求されたことに「苦手です」という言葉も私は聞きたくないし、予約を入れずに平然と来ている生徒も感心できない。「いつも来ているからいいと思った」というのがよく聞かれる。でもいつも来ていても、あなたが特別な生徒であるわけでも何でもない。みんな子供のように甘い一面をここに持ち込んでいる瞬間がある。(それが可愛いとつい思ってしまう私もマズいのだけれど。かなりマズいのだけれど)
私が帰って来たとき、自分で引いたそれぞれのトレーニング計楽というレールの、はるか向こうに滑走している者がたくさんいることを期待する。大人の態度をもって臨んでいる者に会えることを期待している。Keep On Rocking.
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ゴスペル実習コメント
代々木ウォームアップ~
(一)Amen 細かい所まで音をとることによって、ハーモニーがきれいになった。
・リズムのノリやうねり指導。
(二)Lift Up Your hands
リズ厶とディクション、ふりつけ、
細部の見直しなど仕上げの段階へと入っていく。
(三)Oh Happy Day
メロディをとる。主なコーラスを中心に歌い始める。更に細部の音とりとハーモナイズ練習。
(二)は、更に仕上がって来て、ハーモニーも見えて来た。
(三)は、スローの中にノリのよいリズムがあり、みんな好んで歌っている。また、音を取りやすいメロディだ。この調子で(三)も仕上げていく予定。
ウォームアップ〜
(一)Amen 今日はいパー卜の入れかえを試みた。リズ厶指導・いきいき歌う。
(二)Oh Happy Day 更にパートを深める。・アルトとテナーを入れかえる。
男声の張りが出てくる。通し練習。ピアノに合わせる。
(三) Lift Up Your hands 歌いこむ。いろいろ試して歌ってみる ・Gのキーに決まる。歌い込み。
歌詞もよく入りメロディもしっかりしていたので、移調してもハーモニーが見える。
予定を発表した。みんな楽しそうに歌う。
特に(二)は、これからの仕上がりや声ののびが期待される楽しいピースだ。
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アテンダンスシー卜の利用について
- アテンダンスシートの意味
アテンダンスシートは、出席状況を把握するとともに、その日、何を学んだのかを知る大切な手掛
かりです。アテンダンスシートには、集計係がいて、生徒の人数やその日、生徒を学んだのか、何を必要としているのかをまとめています。
トレーナーもアテンダンスシートな參考にして、クラスの報告、日誌を記入します。
また、質問の答えも記入します。
集計後のアテンダンスシートはファイル保管されます。
アテンダンスシートを書くことによって、生徒各自が自分で学んだことを確認するという大きな意義もあります。
二)アテンダンスシートの規則(Rules)
アテンダンスシートに書き方はありませんが、守ってほしい事項がいくつかあります。
日付氏名・クラス名を記入する。
1クラス1枚を使用。
続けて出た生徒は、クラスの数だけ記入する。
三)アテンダンスシートの実際
アテンダンスシートのルールはほぼ、守られています。
シートが足らなくて、他の紙片に代用された場合でも、きちんと書いてくれていて感涙することも多いです。しかし、全員が完璧というわけにはいきません。1枚のアテンダンスシートに何クラスもの記入をする、書かずに帰る、が全体の三パーセントほどはあります。しかし、九七パーセントの生徒が、忙しい中、書いてくれています。
注意したいことは、アテンダンスシートに書き込まれることが講師個人に向けられていることがあり、アテンダンスシート本来の意味からかけはなれていることもあります。
もちろん「先生、今日は.◯◯を学んだ」「ここ分からない」というのは大感激なのですが、「先生、あのね、私は.」というお手紙になってしまったり…(お手紙は、他の便箋などを利用してくださいね。受け付けています)。それから、トレーナー個人に対するもの「X〇先生は化粧をしていない」だとかになると、全く本来の意味とは外れてしまいます。(福島先生や事務の人も読んでいる公式の提出物であることをお忘れなく)
しっかりとアテンダンスシートの煮味を理解し、優れたアテンダンスシートを書いてくれる生徒もたくさんいます。その中でも、最高の内容とシンプルさを持ったものを表彰したいと思います。
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京都合同トレ—二ング感想 by トレーナー 391200
合同トレーニングの楽しみは二つある。一つは、充実感をもたらすトレー二ングを行なったという喜びであって、漠然とただいっしょにトレーニングをしたというものではない。
もう一つは、参加した人と歓談する楽しみである。
しかし、それらは、スケジュールを守る心がけがなければ、けじめをつけられない修学旅行に成り変わってしまう。トレーニングの除間と、自由な歓談の時間を、はっきりと分けた姿勢で臨むことが望ましい。
今回の目玉は、佐藤先生のレッスンとこちらの特別レッスンの二本であった。私がほんの少し心残りだったのは、もう少し突っ込んだ佐藤先生のレッスンを受けられればということであった。
しかし、それは佐藤先生をその気にさせなかった我々のせいでもある。
福島英先生の特別レッスンでは、やれるだけのことはやっていただけたのではないだろうか。しかし、まだまだ、我々も先生の引出しを全て開けさせるところまで修練をかさねなければならないだろう。
佐藤先生を迎えるにあたって、ややレッスンを受ける態度が足りなかったように思う。あらかじめ我々レッスン生が佐藤先生が入室される前に全員ピアノの周りにスタンバイして、待機しておくべきではなかった。実際は遅れてくる者もいたし、バラバラに大ホールのあちこちにいるときに佐藤先生が入室されてしまった。
個人的には合同トレーニングは、年一回でよいと思っている。なぜなら、普段の地道な練習があってこそ、爆発を生むからだ。もし年一回なら一週間は合宿所に腰を落ち着けてやってみたい願望を密かに持っている。「ことば」なら、ことばをテーマに一週間、いやというほどことばに関してやる。二日目で完全にいやになり、三日目で帰ろうと思う。しかし、四日五日とやりぬくと、感動と共に、こんなに「ことば」の課題には深みがあったのかと打ちのめされ、そのうちいくつかは身についている。そこにプロの世界を感じることができるだろう。「ことば」とはこんなにも重いものだったの!
このヴォイストレーニングにもつながっていくだろう。
ここで学んだものなら、ことばの重みを知る者として歌っていきたいものだ。
合同トレーニングは、一五〜二一時にトレーニングできる所で次回はやりたい気がする。七時朝食、五時夕食の合宿所では、我々の求めるところは、得られにくい気がする。
次回は合同トレーニングの委員を選び、合同トレーニングを運営すれば、生徒も先生もそれぞれに専念できよう。先生にはコマ内でレッスンしてもらうだけにする。
最後に、京都合同トレーニングに関わった全ての方々に対し、得られた楽しみと成果に感謝し、それはここに関わる全ての人からの恵みであること、それとともに、その場で何かをそれぞれが与えることができる喜びを分けあえたことを記しておきたい。(by トレーナー)
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カウンセリングQ&A by トレーナー
Q.ここに通っている生徒の中で音楽活動をしている人はどれくらいいるのでしょう。
現に私もメンバー探しをしている状況は三年前と何も変わっていません。
が、その三年の中で変化をうける事ができたのは、ここです。
ここに入る前“バンドを組んでいない”という事は、ものすごく不安でした。私にとってバンドは夢であり、それと同時に音楽(歌うという事に関して)をやっていく上で最低条件だったからです。
ところが、ここに入ってからその不安も和らいできました。私は“バンドは声ができてからでいいや”と思うようになったのです。変に焦らなくなったという面ではいいのですが、それも最近では良くない事に気がついたのです。
実際、ここに所属している事だけで満足していた時がありました。安心できました。不思議と音楽をやっている気になってしまうのです。
もちろん私の求めている音楽活動はここではないのです。ここはあくまでもヴォーカルとして必要なものを学ぶ場でしかないのです。
ここに通い始めて一年が過ぎました。頻繁に授業にも出る事ができました。おかげで自分に何が必要なのかそのきっかけを沢山発見することができました。二年目はそれを土台としてもっと外に目を向けたいと思います。
A.何をもって音楽活動かということでしょう。それは個々に違うので、何とも言いかねます。ここに入って、バンドをやめたり、バンドから抜けた人が多いのも、事実です。
だからといって、脱落したとか音楽活動から遠ざかったといえるのかということです。
私の考えでは内も外もありません。本人の意識の問題です。
所属していることに満足しているだけでは意味ありませんが、ここでも働きかけをできるのなら、それも立派な活動です。バンドやライブハウスにのみが、活動であるわけではありません。
Q.ビブラー卜のつけ方がわかりません。下手なうちからやってもだめなのかもしれませんが、くやしいのです。
A.しぜんについてくるので、レガー卜やロングトーンのトレーニングをすることです。
Q.どうして歌詞はタテ書きがよいのですか。
A.日本語で情感が伝わりやすいからです。たて書きで、その人なりにくずして書くとさらによいでしょう。
Q.ギターの弾き語り(座って)をするとどうしても声のエネルギーが減るように思うのですが、どうすればよいでしょうか。
A.声でもっていかない語る歌のみ座るとよいでしょう。