一流になるための真のヴォイストレーニング

福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー

ステージ実習コメント 354 ステージ感想 レッスン感想 357 12595字

 

ステージ実習コメント  354

ステージ感想      357

レッスン感想

 

 

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福島英先生より

 

ここにスクールのようなキャンパスライフを期待しても、ありません。

ここが他に誇れるのは、メンバーに恵まれていることです。ここに入ってくるまでにいろんな障害を乗り越えてきた人たちですから、なんらかの可能性があると思います。そういう人が残っていきます。

 

心配なのは、ここに頼ろうとすることです。お客さんになって2年でうまくしてもらおうと.いうふうに考えられると困ります。ヴォイストレーニングについては、精一杯のものを出せるだけ惜しみなく出しています。これは、信じてもらうしかありません。信じた方が効果が上がると思います。不信感が芽生えたときは、大要を捉えてください。

 

今日のモノトークも、勉強のひとつです。ことばで表現するという役者の要素も大切なのです。ことばにメロディーがつくと歌になります。ここもひとつの舞台です。1度しかないこの場所で何ができますか?それは背後にどれだけ背負っているかで差が出てきます。

 

声に関しては、横一直線です。今日の初心をどこまで持っていけるかが重要です。実力というのは、そのときの力と持続力のふたつです。実力をつけていくと、自分の評価も上がっていくし、要求も出てきます。

ここは、より長く、より深く歌をやっていこうとしたときに欠けている技術、基本の力を身につける場所です。全てが舞台です。ライブだけが舞台なのではありません。生活のなかに音楽が入っているのです。ここに来たときだけトレーニングするのであれば、2年間やっても身につきません。

 

ここは、他のスクールと反対で、ここに来ると、最初ある程度うまかった人ほど、だんだん下手になっていきます。半年後や1年後の人たちを見ればわかるでしょう。模索の最中です。つくってきた余計なものを切り捨てて、失うことから始まるのです。

 

それから自分で見つけていかないと、本当の意味で必要なものは身につきません。加工で上塗りしていくと、どこかで嘘がばれてしまいます。

必ず苦労するでしょう。そのときに、初心の気持ちを思いだしてください。

 

ここで与えられることは、歌のステージでの10%である声です。本人がその気になれば30%くらいまで得られるであろうきっかけ、ひっかかりを充分与えています。

 

ここのトレーナーたちを目標ではなく、踏台にして、その先へ行ってください。

ここが持っているノウハウを全て習得すれば、どこでも困らないと思います。

ここには、先輩も後輩もありません。何事も吸収していってください。

 

 

 

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ステージ実習コメント 

 

どのくらい意識を持つかという問題です。プロとアマチュアとの違いは、まずは技術よりもそれを支える体力です。

 

全般的に聴いて、ことばがわかっていた人がひとり、ブレーズがわかっていた人がひとりいました。当たればホームランという感じの人もいましたが、たまたまでは、だめなのです。

1回で全て出さなければいけません。

 

自分が何日に1回のステージができるか考えてみてください。人前で1曲歌うにも、体力や気構えが必要です。1日に1回、ステージのつもりでトレーニングしているのでしょうか。

 

コンディションが整っていて、ベストの状態でなら多くの人ができます。いろいろな状況に対応していつでもうまく歌えなくてはだめなのです。状況さえ自分で生かせなくてはならないのです。

 

歌の原点とは、なにかを伝えることです。ことばでも、すべてそうです。集約して、まずは、ひとつだけ相手に渡そうとすることです。そういうことから歌に入って欲しいと思います。

 

他人の歌を聴いて、多くのことに気づいてください。歌い手であると同時に、よい聴き手になってください。それが、よい歌い手になる最大の秘訣です。

 

声に関しては、一流のステージをみるより、共に学んでいる仲間の方が得ることが大きいはずです。もちろん、声だけを聞くわけではないのですが。

 

音楽、ことば、声、ステージ、何を聴こうと聴き手の勝手です。それは、ヴォーカリストの力とのかけひきでもあるのです。

観客として耳が肥えていかなければ、自分に対する批判もできません。歌自体もわからないでしょう。これだけ多くの人が同じ歌を歌っているのです。そこで、なにかを気づくべきでしょう。

 

ここは、一般のお客さんの入るライブではありませんので、いろいろな実験ができるはずです。

皆さんは、お金を払って歌います。プロは、お金をもらって歌うのです。自分の歌が1万円、10万円もらう価値があるのか、観客の反応や表情を見ていればわかります。

 

人間は、いろいろな雑念のなかで生きています。ここで、雑念からすべてのものを純化させてひとつの歌の世界を作っていってください。もっと、背後にいろいろなものを背負った方が歌は上達します。

 

ことばもまだ身がついていないようです。もっとストレートに肉声にして欲しいと思います。

しかし、情熱、気力などは、技術を上回ります。「迫力、魅力をどう伝えるか?」ということに貪欲になってください。自分の光るところに気づいて磨くことです。

 

そういうものは、追いつめられると出てきます。

明日死ぬとしたら、今と同じ歌い方をするでしょうか。

そのときに本当の答えが出てくると思います。その日その日が勝負です。

 

変な奴や理解できない奴が、まだマシだと思ってください。

歌がメチャメチャでもよいのです。

壮大な実験と冒険をしてください。

 

そういう人たちは、ここ以外では蔑まれるでしょうが、ここでは尊敬してください。

一人で場を持たせるのがいかに難しいか。こういう人たちは、それができます。

そうなれとは言いませんが、人間に伝わるものはなにか考えてください。

ヴォーカリストがみせるものは、歌だけではないのです。

 

 

 

ステージ実習感想  357

 

VA 340507

 

頭が真っ白になってしまい、途中で集中力が切れてしまった気がする。

 

人マネになるな”というのは、本当にそうだなと思いました。ステージ実習では、ウマイ下手を評価しているのではないので、ありきたりに歌ったり、歌手のモノマネにならないように気をつけます。

 

今月よりもよくなること。それから今までの自分に対する目をきびしくすることです。

 

型をこわすこと。これしかない。うまく歌おうとしている自分が嫌でしょうがない。

 

 

◯他の出演者へのメッセージ

 

自由曲の後半の方は楽しそうなのが伝わってきました。メリハリが少しあったらよかったと思う。がんばりましょう。

 

態度が気にくわない人がいたが(非常に個人的に)その人の歌はパワフルでよかった。それで好感をもってしまった。

 

声がでていた。

 

歌い方がいい。

 

 

ステージ実習(B)  340514

 

エントリー曲一覧

 

「嵐の船出」

「バンドの練習がはじまる時刻を待ちながら」

「Lonely rainbow」(ヴァネッサパラディ/レニークラヴィッツ)

「Every time I fall back」(パットベネター)

赤いスイートピー」(松田聖子)

「ひとりきり」(かぐや姫)

「花嫁」(はしだのりひこ)

いい日旅立ち」(山口百恵、他)

「Ellie my love」(Ray Charles)/金澤

「ホエア・ザ・ストリーツハヴ・ノー・ネイム」(U2)

「青い時」(藤間)

「Were not gonna take it」/(Twisted Sisters)

「空模様のかげんが悪くなる前に」(チャー)

 

「太陽の破片」(尾崎豊)

「エンドレス」(風間直子)

「Rock steady」(アレサフランクリン)

「マイウェイ」

「Woman's love」(高橋洋子)

ステージ実習感想

 

弱声がきれいにまとまるようになってきたが、張った声と落差がありすぎて統一感がない。弱声にもきちんと体をつけていくことと張った声のポジションどりをより深くしていかなければならない(そもそも張ること自体が間違いか?)。

 

今回、初めて歌いながら客席の一人ひとりの顔を見ることができた。結構、みんなシラけていた(もしくはうつむいていた)。まあ、あまりあがらなくなったのは、一応の進歩とみていいだろう。

 

課題曲はとにかく気持ちよく歌えた(よし悪しは別として)。自由曲は練習時は男性パートの部分も出た(音符)のですが、まだ体の出来が甘いのだろう。思いきり歌った(課題曲)あとにひっくり返った。

 

死ぬかと思うくらい体を使って歌えたこと(たおれるかと思った!!)

 

最初に思わぬところで笑いをとってしまった分、いつもよりはリラックスして歌えた。まだまだとはいえ、多少は気持ちをこめられて歌えたと思う。おととしの12月のステージ実習でも歌っており、そのときの評価も参考にした。自由曲のサビなどは、あまりゆとりがもてず、流れるままに歌ってしまったので、気をつけたい。最近、自分としては調子がいいと思っているので、今のペースをもってアップしてがんばりたい。

 

ここはこういうふうに歌おうとか、前もって決めていたようにはできることはできました(結果は別として)。それによって、次のための正確な資料みたいなものにはなると思いました。自由曲では、完全に出の音を間違ってしまい、何の意味もない時間にしてしまいました。気を付けたいと思います。

 

課題を難しいと感じながら歌っていました。もっとおおらかにできたように思います。もっと、ステージと同レベル位の練習をして、ここではそれ以上のことが出せるようにならなければだめと思います。そして、毎日の息の練習に意味を確認しながら取り組みたいと思います。

 

普通の歌で終わってしまった。やろうと思っていことはだいたいできたが、結果的にいいものではなかった。自由曲は歌ったこと自体、意味のないものになってしまった。結局、テレている。意識をしすぎている。歌詞の理解をもっと深くする。自由曲はほんとうに好きなものを次回は選ぶ。

 

Bグレードで初めてステージ実習に出たが、やはりすごいものを感じる。圧倒されるものを感じる。

 

今までは頭が真っ白になる緊張でしたが、今日は体がプルプルふるえてしまいましたが、頭は結構、冷静で、ここちよい緊張でした。気をつけて一つひとつ大事に歌うつもりでいるのですが、ついついメロディを進めることに気をとられてしまう。

 

今の自分の器の中での表現なりに、声は出しきったつもり。体の働きが悪い。内(心)からも外(体)からも、すべてを出し尽くさなければその空間に価値を生みだせない。

 

まあ、こまかいことはぬきにして、自分が出せたと思う。これを基本に四ツ谷コタンに挑みたい。大音量で歌う方が気持ちはいいが、そろそろスローボールとの投げ分けも考えた方が…といいつつ、あまり小細工はしたくないような気も…。何度もいうが、今年は勝負をかけたい。やらねばならぬことはいくらでもあるが、とりあえずライブを行ないたい。時間とあせり、極貧(!?)との闘い。

 

なんだか頭の中がごちゃごちゃしています。迷うことだらけで。アーティストは自己の世界を確立することが大切なのか。受け手側を考えて表現するのが大切なのか。たぶん、どちらも大切なのでしょうけど。アーティストの自己の世界を受けつけない人は切りすてるくらいつらぬく生き方をすべきな気もします。

 

自分は経験したことしか真に表現できません(今はそれもできませんが)。やはりアーティストはいろんな刺激をうけて心を磨いている必要はあるけれど、いざ、歌うとなるとことばやフレーズなど計算がはたらいて心のままに表現できていない気がします。しかし、心のままに歌うと足が地についていないように冷静さを失っています。要は未熟者なのですね、はは。バランスのとり方がよくわからなくて、苦しみます。それは歌の歌詞をきちんと理解ししていない証でしょうか。努力します。

 

 

 

◯他の出演者へのメッセージ

 

女性1人…行きつくところ、どれだけ自分を表現したいか、ということなのだと教えてくれた人がいた。

 

ハマっていた。レッスンで一緒になったときにも感じることだが、日本人女性でこういうドスの効いた声を出す人は貴重だと思う。リキんで厚くしている女性ヴォーカリストは多いが、彼女はそういう出し方はしていない。

 

自分のキーを把握していない人が多すぎる。楽器ができないとか楽譜が読めないとかという問題ではないと思う。結局、ベストを出せずに損している(もちろん、あまりコチコチにこだわってしまうのもよくないが)。

 

先月より声が出ていた。Aメロの説得力があった(ピアノより半拍くらい音をづらして歌い、ことばをつめることによって間伸びが解消した。

 

ミュージカルのように、一曲で中で物語を感じる。フェルマータを変に使うこと(私も)。

 

課題曲が今までの彼の中で一番よかった。

 

アッとおどろかされた。

 

課題曲がやられたと思った。

 

いろんなタイプの「翼をください」があって、おもしろかった。コーラス部みたいになってしまうかと思った。自分らしく歌おうと、この曲のよさを台無しにしている人が多かった。

 

楽譜を手にもって歌っている人がいて見苦しかった。ステージに立っている自覚がないのか。みんなで高めあっていこう。

 

今日は初めてVBの人たちと一緒のステージ実習でしたが、勉強になりました。自由曲(アカペラ)のとき、リズムがその人の中にあるのがこちらに伝わるときとても心地よかったです。

 

すごい冒険しましたネー。お互いガンバリマショー。

 

課題曲の歌メロの独自の変え方にオリジナリティが感じられた。

 

前に先生もおっしゃっていましたが、仕事などで苦労されているようなものが、歌に温かみとして出ているような気がしました。今日のなかで、いちばん落ち着いた気持ちにしてくれました。少しノドに負担がかかっていそうな感じがしました。いつもは、もう少しツヤのある声のように思います。

 

自分はこのままではまずい、と思わせてくれる人が何人もいた。その中で自分が聴いた感じでは、彼はとび抜けている。視覚的にもそう言えた。が、少し大げさだった気がする。

 

自由曲がとても素直な詩のようでよかったです。

 

課題曲の鼻にかかる声がどうも耳についたが、自由曲ではそれをうまく消化し、よい方向へもっていったと思う。

 

曲に流れが感じられた。

 

前回よりずい分よかったけど、語尾にアクセントがつきすぎなのは気になる。

 

ステージ実習とはただの授業の一貫ではなく、もっと大きなものを得られる(つかめる)場のハズ。僕自身を含め、もう一度、考え直すときではないだろうか。

 

 

 

ステージ実習コメント  360605   

 

課題曲「卒業写真」

 

この歌と、基本的な技術について述べます。息をしぜんま流れで出しているところから、あまり外れない方がよいでしょう。大きな流れでつかむことができて、それを表現にあわせて広げていくと、そこに体さえついていれば、フレーズが表れてきます。

 

声の流れ、息の流れ、循環が一致していることが大切です。高いキーになると一致しにくくなります。そこで、トレーニングが必要なのです。高くとも、強くとも、長くとも、統一できる力が重要です。

 

リズムとことばと感情は、自分のスタイルやこだわりがあるなら、どれから入っても構いません。この曲のようにパターン化しやすいものは、心地よく流れに乗せて、心地よく裏切ることです。裏切る部分は、楽譜を読み込めば、作曲者の意図するところがわかります。

 

日本人は、とかく音程(高低)の差でフレーズをとる傾向があります。しかし、強弱や長短、延ばす、短くする、つめるというなかでとらないと、だらんと伸びてしまいます。彼のように、ひとつの揺らぎのなかでしか、声は人間の心のなかに入ってきません。つっぱっても、押しても、それだけでは通しません。

正しい発声(ビブラート)の上に揺れていなくてはいけないのです。

 

感情に関しては、声、体、気の3つの力で表してください。もっと表情が欲しいです。ひとことで、表情を3つくらい変えられるくらい密に勉強してください。声の足りないところを、表情で補うこともできるはずです。

 

楽譜の読み込みに入りましょう。

「悲しいことがあると」、全曲を通して、ここのリズムが体のなかに流れていないといけません。半分以上の人は、自分でリズムをとったために、外していました。単純なメロディーを、基本的なリズムを踏まえたうえで、発展させていくことです。

 

曲の構成としては、「やさしい目をしてる」のまえまで、「そのままだったから」まで、サビの「私を」まで、「~私を叱って」の4部構成とします。

 

ことばでたたみかけたいところというのは早い音符になっています。例えば「あの人はやさしい目をして「る」。この「目」が、「目」ではなく「めぇ」と歌ったら歌詞が台無しです。「あの人は」の16分音符から、「やさしい」の8分音符になるところで、なにか気づいて欲しかったです。「やさしい」は、テヌート気味に保って歌えということなのです。

 

ことばとメロディーと両方で解釈していきます。「街で見かけたとき」、これは風景です。そこから心情、内面に入ります。「なにも言えなかった」、この部分も雑に扱われていました。単に流していっただけでは、次に行けません。

 

「卒業写真の面影はそのままだったから」で、「やさしい目をしてる」と同じフレーズになって、サビに入ることを予感させます。「人混みに流されて」もそうです。「行く私を」で、タンタタ、タンタタ、タンタタのリズムが大きくなっていきます。「ときどき遠くで」で、タンタタ、タンタタ、「叱って」で、タタンと頭が16分音符になっています。「叱って」のところが、ことば、メロディーともにキーポイントであることがわかります。ここを、声を張り上げて歌ってはぶち壊しです。

 

「人混みに流されて、変わっていく私を」はサビですから、感情が完全にフレーズで一致していき、聞かせどころとなります。ここで、体の強さや声のコントロール力、声をひとつにまとめてきちんと出すということが求められます。ほかのことばの部分はごまかしがきいても、ここは勝負どころです。

 

この歌は、歌い方によっては、大きなスケールにもなる歌です。いったん大きなスケールにしておいてから、楽譜に戻していってください。自分がこの歌を通じて1番伝えたいものはなにか。

それがわからなければ、一度、歌詞もメロディーも全部壊してよいですから、自由にうたってみて、何かを伝えるのです。その伝えた部分を残しつつ、元の楽譜に戻っていきます。

 

これは、ヴォーカリストが練習の過程でくんでいかなければならない作業です。そうでなければ、単にこの歌が歌われたということになってしまいます。誰が、どう歌ったのかが大切なのです。自分の歌になるかどうかということが、そこで決まります。

つまり、楽譜に書かれていないところをどうするかということです。伝えるために歌うのです。歌うだけなら、難しい歌ではありません。自分なりに解釈してもう一度歌いきってみてください。

 

 

ステージ実習(A) エントリー曲一覧

「On th eoutside」

「何故私に愛を語らない」

愛のメモリー

Jesu said“I love you”」

「かもめはかもめ」

ひこうき雲

「Night night」

「Lover come back to me」

「愛の別れ」

「Take it Ez」

「目を閉じて」

「不幸せという名の猫」

「For you」

「仮面の下のカオ」

 

 

もっと余裕をもって歌えるように。

今まで以上に、一曲にかける時間を長くし、自分のものになるまで、理解し、歌い込む。

 

アガらずに歌えたので、少し感情のゆれを入れることができたように思う。

 

課題曲のサビが他よりはマシだったかなという程度。

 

どう歌うか、イメージをはっきりえがいていなかった。

息が続かない。カラオケと変わらない感じになってしまった。

人に伝えるという意識が足りない。詞を読み込み、どう仕上げるか、イメージをはっきりともつ。

 

不幸せな歌を下手に歌ってしまったために、その後、延々と不幸せでした。“下手”というのは声が出る出ないより、準備や練習量の問題で、それがない限り、心は入らないでしょう。

こんな態度で人に歌を聴いてもらっている自分は、何様かと思い、すごく恥ずかしくてヤケ酒してしまいました。

だから、次回は自分で納得できて、できれば鑑賞に耐えるものにしたいです。心が入ってしまえば、不安とかなんとか関係ないと思うし。でも敵とまわりを囲まれていても歌えるような不動心もいたく思います。

 

 

◯他の出演者へのメッセージ

 

人に聴こえるような声で課題曲を口づさむ人がいた(もちろん歌っている最中に)。

 

彼女のカラーが出ていて変わっていた。安心して聞いていられた。

 

カラオケの歌い方との違いをもう一度考えるべきだと思いました(自分も含めて)。詞がうすっぺらになりがち、構成を考える“頭”も必要。

 

体力ですね。(今、私の中で「体力」がポイントになっているので…)

 

ことばがよく伝わった。

リズムが体に入っている人は、聞いていて心地がよかった。色々な試みをしようとしていること。

 

 

ステージ実習コメント     340611

 

歌のうまいへたよりも、人の心をつかんで場を持たせるためにはどうすればよいかという演出をもっと考えてください。ここで、決められた時間内で何ができるかを実験できるはずです。

 

自分が歌っている間、時間が止まっていなくてはいけません。充実度という意味でも同じです。

自分が歌っているときでも、人が歌っているのを聴いているときでも、流れてしまいがちです。

曲にドップリつかってみて、しぜんと体が動くところから、もう1度やってみてください。

これからは、評価できないものが正しいのだと思ってください。

 

異様なものや、わけのわからないものが出てきてくれると嬉しいです。

そういうものには、ものすごい存在感があります。脅威、嫌悪などでもよいのです。客席がシーンとなるようなものが、次の時代を築きます。形を破って出るということが大切です。

 

最初から、客に媚びて甘く歌う必要はないでしょう。まずは、人を凍てつかしてよいのです。そして凍てついたものを溶かしていって、情熱的なものに変えて、初めて人に認められていくのです。

 

 

 

愛のメモリー」について

 

この歌詞とメロディー、歌い手のすごさが、少しわかったのかなと感じました。皆さんは準備不足で、この歌に対しても、お客さんに対しても甚だ失礼でした。さっぱりしすぎているのです。1曲1曲を尊敬できるようにつくっていって欲しいと思います。

 

体ができてくると自由になります。自由になると、ことばになります。それが音楽になります。

そういう熱する時間を大切にしてください。あまり急いで形だけつくってしまわないように。

 

力を抜いてうまく歌おうとしたら、それなりに歌えるでしょう。それとは逆に、体の方にキチンと引きつけておくことです。それは、1曲が歌になる過程と同じだと思います。

全て本番のつもりで、できるだけ体力をつけてやってください。by トレーナー

 

 

 

ステージ実習(B) 

 

「約束の地」

ベイブリッジセレナーデ」

「You've got friend」

「Blow, Gabriel blow」

「扉の冬」

「Honesty」

翼をください

「Stand by me」

「愛遥かに」

あじさい橋」

「生まれ来る子供たちのために

「通り過ぎる季節」

「何故あなたがいない」

「White sun」

「Rose」

「Blowin' in the wind」

「I worship you alright God」

「片想い」

「行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN」

Wiki horse」

「カーニバルの朝」

 

 

自分の欠点。もーなんでこんなにあがっちゃうんだよもー!何度繰り返せば気がすむんだってほど、あたまにくるので努力します。

 

「愛の」で皆がギョッとしてくれた。「我が心のうた」に松崎しげるが出て、「愛のメモリー」をギターで弾き語りした。実は、ポールモーリアらが審査員の、マジョルカの音楽祭で、1位か2位だったそう。でも、歌詞が恥ずかしくて苦手。

 

まあこんなもんかな、どこがよかったかは、聴いてみないことには…。ただdelete分では声と歌がわりとまとまってたように思います。音がとれなかったところ(出だし)。自由曲の高いところの処理がいまいちヘタクソだった。

 

「あなたはおしえてー」の「た」がいまいちつかめていない。体でおさえきれなかった。身についてきた声をいかに歌として表現するかをもっと考え、試してみる必要がある。

 

今まででいちばんかすれた。また非常にまねごとになってしまった。自分の練習を見直して、かすれないようにする。自分の歌い方そのものを意識する。いつも書いているが…。

 

愛のメモリーは、歌詞が完結型なので、これにはまらない方が歌手として広がると思う。つまり、途中の歌詞の一部で、時間を止める方が正解で(僕としては)、最後の最後で歌いあげたくないと思った。

 

歌詞の流れから、フルコーラスで歌うべきところを、省略してしまった。悔いがのこった。もっと叫べたと思う。まだまだまだだった。

 

 

◯他の出演者へのメッセージ

 

体からリズムが出ていると感じた。雰囲気がよく出てとても格好よかったです。

 

一本筋のとおったところが、課題曲、自由曲ともにあって、魅きつけられるものがあった。

 

去年の合宿のとき以来、歌を聴いたけど、すごく声量と歌に対する思い入れが(考え、姿勢)が強くなったんだなと思いました。

 

メリハリがうまかった。

 

この人には感情の爆発がある。歌う姿をみながら聴いていると、胸が熱くなった。自由曲がとてもよかった。他の人のことをいえる立場ではないが、浅いところでキャンキャン歌っているので、もっと息を深くとり、真実味が加わってくるとスゴイと思う。

 

自由曲もステキでした。

 

最近よくやってきていると思う。

 

自由曲がもっと短くていい、とかそんなに長く聞きたいと思わないのが多い(悪いけど)。でも皆、思い入れがあるんだろーなー。

 

今までのベストだったと思う。おもしろかった。

 

演技がうまいので、歌がどんどんはいっていかないと、うそになる危険がある。が、その危険はない期待はある。

 

たいへんうまいと思うが、何か心のどもりとか、僕が表現したいと思うことがまるで感じられないのが不思議だ。僕とは対局だ。

 

いつも個性的な歌を聞かせてくれる。たのしみ。息がもれている気がする。

 

 

 

レッスン感想  357

 

“Open Arms”ジャーニー、いい曲を知ることができてよかった。

 

曲の中のどこに基本のヴォイスをもってくるかということ…これをすぐ忘れてしまう…少しでもポジションが上がってしまったり、乱れると、次のところから全部、乱れてしまうこと。

 

ミルバの体はすごい。「消える日がくるともーMAー愛は輝くー」まで、一気に歌っている。息の配分をきちんとするには、体ができていなくては。ことばをそろえることができていない。

 

深いところでとれるときと全然できないときがある。音を伸ばしたり大きく盛りあげていくことができない。「ハイ」「ラオ」だととりやすいのに「ゲ」はうまくできない。今、家では声を出すときは、「ハイ」「ラオ」しかやっていないが、今度「あえいおう」と「ゲーゲーゲー」を入れて、練習する。

 

先生は、いつも座って静かに話していて、ピアノの下にもぐっていても、話していることば、後ろの方までハッキリ聞こえます。決してもごもご聞こえることは「ない。同じようにして私がしゃべったら、聞きとれない。普段そういうことを意識してことばを話すようにする。

歌詞をとても大事に歌っているようにきこえた人がいて、自分はそれができていないと思った。

 

ノリを身につける。速さが変わっても正確にできるようにしようと思った。ドレミレドのこつを続ける課題つかんだ!と思って今日来たら、速さの違いだけで、また真っ白になってしまった(情けないですね)。身につけようと思う。

 

リズム感が少しでもついてきたらきっと歌以外でも何かつかめるだろうな、変わるだろうなと期待している。芝居でもダンスでも全部、共通して「キレ」だ(キレがあるかないか)、と言っているのを聞いた。だからリズムというわけではないのだけれど、でも何か発見がありそうな気がする。楽しみだ。

 

予習をしよう。歌をなめてはいけない。聴いてもらえる機会を大切にしよう。ベタベタ歌う、リズムがない。正確に歌うことに神経が集中してオリジナリティがなかった。

 

音は一度聞いて、自分の声をしっかり出してとることを知りました。私は、声を出さずに、頭で考えこんで、結局、歌えない…という状況にいつもなっていたんです。

 

ポジショニングを体にもつと、方向性が伝わる。多少きつくとも体で支えていくと、伝わる歌もあるということ。

 

高い音になってもポジションをはずさないこと。前の音のところでしっかり身体を使って次の高い音を出す。高い音ほど身体の深く低いところで出す。フレージングをきらない。耳を鍛える。グループレッスンは他の人の声も聞けるので勉強になる。

 

前もって聴いていたので、3連符が4連符に聴こえるヒミツも、先生の説明をきいてよくわかった。

でも、自分でやってみるとなると、混乱する。今までは、曲を聞くとき、特にリズムの中味について意識していかったけど、注意して聴いてみるといろんなことが見えてきておもしろい。3連符のノリは、とても気持ちがいいものだ。でもまだ、頭の中で一所懸命ついていってる感じで体でつかめていない。もっといろんなことを知りたい。

 

おへその裏側というか、その中心に芯みたいなものがあって、それを捉えたときには深い声が出せることがわかった。それを、いつ、どんなときも使えるようにすること。その芯のところを支えて出そうとすると、前の下腹の力をとても使う。長くやっていると、筋肉がふるえてしまって、力が入らなくなる。そこを意識して、行きを深く多く吐けるようトレーニングする。まだ全然、体力がないこともわかった。声もややかすれぎみ。

 

「ハイッ」と言ってみると、芯がわかることが多い。でも「ゲー」だと、明らかに上の方に力がいってしまう。「ゲッ」だと少しはましのような気がしたが、「ゲーゲーゲー」だと3回目のゲーはずっと上の方にきてしまう。「ゲ」でも「ラ」でも、音を伸ばすのが苦しく、苦しくなってくるとノドがしまってきてしまう。「ハイ」なら、だいぶ深くとれるようになってきたと思っても、長くやっていると、すぐ肩や首に力が入ってきて、しまいにはノドにきてしまう。そんなに一度に体力がつくものではないのだろうが、気を抜かないで、息吐きはしっかりやっていきたい。

 

来るたびにやる気がでてくる。

 

(自分も含めてですが)ここに来ている人は、歌うこと、自分の夢、自分の人生について、しっかり考えているなあと思いました。どの人のモノトークも、心を打つものがありました。本当にここに入ってよかったと思いました。ここに通うだけじゃなく、それを生かして日々のトレーニングをしないと、本当に歌はうまくならないと実感しました。